下校
「…これ今日のホームルームは終了だ。」
「起立。礼。」
ふう。漸く終わった。
「おーい、ハルヒちゃん。」
廊下に出ると他のクラスの友達、小島奈緒がいた。短髪のなかなかかわいいやつだ。
「一緒に帰ろう。」
「ああ。」
一緒に帰ろうとした時、一組の女子達が通りかかった。
「奈緒、やっと彼氏が来たか~。」
…何言ってんだ。あの子たちは、奈緒のクラスの子か?
「何言ってんの、佐藤。ごめんね。廊下で待ってた時、彼氏でも待っているのかって、からかってきて。」
「なるほど。これもその続きか。」
なかなか面白い発想だ。
「そういえば、ハルヒちゃんは何委員会に入った?」
ん?ああ、だいぶバスを待っている間ひまだからな。話して待っていようということか。
「俺は、図書委員会にはいったよ。君は?」
「週番委員会。」
「…何それ?」
「自転車置き場をみまわる委員会だよ。」
そんな委員会あったんだ…
「図書委員って大変そうだね」
…
そうだね。大変だよ。鈴木先輩がね…
教室に戻る時に何発か喰らってたぞ…。誰からとは言わないが。いつもと言ってたけど、あれで体がもつのか?いつか新聞の見出しを飾るときがくるのでは?
図書室で殺人発生!!
……あれ?冗談抜きでなりそうだぞ。いやいや、流石にないよな…
「どうしたの?急に黙り込んで。」
「いや、なんでもないよ。」
「そう?」
危ない危ない。トリップしてたわ。
おっと、バスがきたな。
帰ったら何しようかな。
録画したアニメでも見るか