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中二病乙!! 〜変人ばかりの図書室の住人〜  作者: 朝里かれい
はじめましてカオスです
4/17

昼休み1

俺のクラスは、女子全員が中学校の時のように席をくっつけて食べる。

俺も強制参加。

皆でわいわい騒がず、まるでお通夜のように静かに食べる。

他のクラスから

「葬式でもやってるのか。」

と、言われる始末だ。


昼食(お通夜)も終わり、楽しい昼休みだ。

…と言ってもやることないし、図書室に行くか。

「朝日さん、ひとりでどこかに行こうとしてるよ。友達いないのかな?」

「なに当たり前のこと言ってんのWW」

教室を出る際、そんな女子の会話が聞こえた。


さて、図書室といったら、皆さんはどんなイメージを持っているだろう。

本がいっぱいある、静かだ。

大体がこんなかんじだろう。

俺もそんなふうに思っていた。

思ってましたとも。

ただ…


「ひゃっほー。俺いっちばーん。」

「あーくそ。」

「お前ら、俺を神と讃え敬え。」

…うん

実際は、イメージとは違い、かなり騒がしい場所でした。

おっと、鈴木先輩、高橋先輩、晴香以外に何人かいるぞ。


「みんなで何やっているんですか?」

漸くこちらに気付いたようだ。

「ああ、みんなでコレやってたんだ。」

そういって高橋先輩は、軽く握りしめている右手の親指を上げ下げした。

あれか、両こぶしを合わせ、「いっせいのーで」という掛け声とともに、両手か片手の親指を上げる、あのゲームか。

このゲームの名前を知っているやついるかな。

知っているやつがいるなら、ぜひとも教えてほしい。


「ただいま、俺様全勝中。」

得意げな顔で言う鈴木先輩。

…何でだろう?まだ二回しか会ってないのに、この人のことすごくいじりたい(遊びたい)と思ってしまう。


―何かがもの凄い速さで、鈴木先輩の頭にヒットした。

あまりの痛さに、床にうずくまる先輩。

「先輩、大丈夫ですか?」

「返事がない。ただの屍のようだ。」

平気そうだ。

何かが来た方向を見ると、高橋先輩が左こぶしを突き出していた。

先輩がこぶしをヒットさせたのか。

よく見ると、先輩の左手の中指だけ異様に長い。マユリの逆バージョンだ。

「うっさいわ、ハゲ。」

鈴木先輩の扱い、ちょっとひどくないか?

「気にすんな。いつもこんな感じだ。」

!?心を読んだだと


「はじめて会う子だね。新入生?」

メガネをかけた、色黒の男子が話しかけてきた。

「はい、一年の朝日ハルヒです。」

「俺は、二年の枝松。よろしくね。」

優しそうな笑みをしながら自己紹介をしてくれた。いい人そうだ。そして、苦労人っぽい雰囲気だな。

枝松先輩の隣にいた人と目があった。こちらもメガネをかけている。無精ひげがあり、結構ガタイがいい。

「松田だ。よろしく。」

ちょっとかっこつけながら言った。外人さんがやりそうな、指を二本立てて、頭の斜め上にやるあれだ。

あわねえな。高橋先輩ならともかく、この人には合わん。初対面なのにこんなこと思ってすみません。


メガネ率高いな…


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