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Episode-Prolog:少年の日常と限りある平和

読む前に皆様、どうも初めまして。月城 柚とかいう奴ですm(_ _)mこれは現代の軍事用語を『超』多分に含んだ小説です。かなりマニアックな内容になっていますが、どうか!絶対に引かないで下さい!…いや、ミリオタじゃない人にも読みやすい様に作ってる『つもり』です。いやホント。ですから!どうか、どうかマジで、絶対に引かないで下さい!これを読んで、「そんなに引かれたくないなら書かなきゃいいのに」と思った方。または、「ミリオタ話かよ…アフォだなコイツ」とか思った方。どうか、貴方(貴女)様の銀河より寛大な心で見守ってやって下さい。m(_ _)m二月一〇日・月城 柚

火器制御システム(FCS)オールグリン、補正モード。


反応速度(レスポンス)、リミッタ・ハイ。


出力設定、巡航(クルーズ)モードに移行。


ユニットA群を設定。


ユニットB群を設定。


ユニットC群を限定的に設定。


多彩センサーを広範囲に設定。

航行を半手動(セミオート)に設定。


目の前に暗号じみた文字が羅列していく。


慣れない者なら確実に頭がショートするだろうが、少年は別にどうって事ないとでも言いたげに全ての項目に目を通す。

「設定変更。火器制御システムを戦備モードに。出力設定を巡航(クルーズ)モードから戦闘(バーサク)モードに。多彩センサー、立体。航行を全手動(マニュアル)に設定」

少年は、慣れた手つきでキーボードにコードを打ち込んでいく。

打ち込みが終わると同時に、コクピット内のランプが赤く光り、警戒音(アラート)が鳴り響きモニターに《警告(ワーニング)》の文字が大きく映し出された。

「お出ましか…!!」

ランクSフィールド《瓦礫流星域(ランブル メイター エリア)》。

敵戦力も残留隕石も半端じゃない程密集しているこのフィールドを戦闘機一機だけでクリアするというのは、やはり半端じゃない腕でなければ出来ない。

「ンじゃま、新型機の強さ、拝ませてもらうぜ!!」

嬉しそうに。

少年は、レバーを力一杯握った。

SCORE:05709663。

称号『曹長(ハイソルジャー)クラス』。

本日の最高得点を叩き出した少年は、ランキングネームに『EDDY』と入力した。

「やったじゃんエディ!本日の最高得点だってよ!」


「まァな。俺にかかればこんなモンよ」

ここは、衛星都市《α-PEACE》の一角にあるゲームセンター。

少年――エドワード・ヘンデルト――は、友人に誉められて得意顔になった。

エドワードは疑似体験機(シュミレーター)の成績はトップクラスで、いつしか悪友のリーダー格の様な存在となっていた。

「この疑似体験機で俺の右に出る奴はいないよ」


「ホントホント!お前は最高だよ!!」

誉めるな誉めるな照れるではないかと何故か古い映像(フィルム)で観た『ジダイゲキ』風の言葉を使うエドワード。かなり天狗になっている。

「俺なら、戦場に出ても生き延びれる自信があるね」


「さっすが!士官学校一の疑似体験機愛好家(ゲームオタク)のエディ様はいつでも自意識過剰だな!」


「アッハッハ、上手い上手い!一発ブッ放していいか?」

口だけで笑うエドワードは、友人に向けて電気銃(エレキテイザー)の銃口を向けた。

殺傷力の低い護身用武器(スタンガン)だ。

当たっても死ぬ事はないが、しばらくは吐き気を催す程の威力がある。

かなり危険な代物だが、士官学生の常備品の一つだ。

フルフルと首を横に振る友人を半分以上本気で見つめ、エドワードは銃をと西部劇に出てくる保安官のガンスピンよろしくクルクル回し、ホルダーに仕舞う。

「あ〜、気を取り直して、次はアッチにあるバイクのレースゲームやろうぜ!今度こそ勝っちゃる」


「やってみろ。疑似体験機(ゲーム)で俺に勝うハズないだろ」

エドワードと数人の友人は、笑いながら次のゲームに取りかかった。

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