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ギア・サバイバル  作者: 双葉卓矢
No.1 雄平の思惑
2/5

第1話 昔々

 地球ちきゅう

 それは、この世界の最大規模であるベースだ。

 今から約1万年前に宇宙の塵が集中してできたという説を、数々の科学者が説明している。

 では、人類の誕生は何時いつなのか?


 昔、地球には海洋で分けられた大陸があった。

 後に、言語を通して称される「12大大陸」のことである。

 やがて全大陸に、海が生み出した生物が住むようになった。

 これが人類の始まりだったのでだろう。

 人類は知能を身につけ、言語を解すようになり、約100年でいろいろな決まりが人類の中で確立していった。

 これが、現在の法律である。

 1005年、科学が発達し、産業革命も成し遂げ、世界は一気に豊かになった。



 そんな中、12大大陸の内の2つであるクロード大陸とガラナ大陸に、奇妙な噂が流れ出した。

 それは、「人間離れした妙な力を使う者が現れた」というもの。

 奇妙な力。

 科学でも証明できないその力は、やがて、使える人間が増加し、全世界で公になった。

 そこで科学者は、その奇妙な力をもつ人間にこう質問した。

「どうやって使えるようになったのですか?」

 その質問に対し、力をもつ者達は皆、口を揃えてこう言う。

 「自然に使えるようになっていた」と。

 その力は、最初に発見した人間の能力の種類が歯車系だったことから、科学者は「ギア」と命名した。

 ギアを有効活用することで、人々の生活はさらに便利に、そして豊かになった。


 ところが、ある日に事件が起きる。

 12大大陸で、最も他大陸との貿易に非協力的だったギアル大陸が、4つの他大陸と組み、7つの他大陸を制圧しようとギアを殺人兵器として行使してしまったのだ。

 その出来事が今までの友好関係に亀裂を生み、世界大戦が開戦。

 戦いには2つの派閥ができた。

 1つは、世界の平和が第一の思想とする、ジャパン(現在でいう日本)、クロード、エルダス、キングダムS、リダンセン、ユーロ、ラベリオラの7大大陸。

 もう1つは、世界全体を支配しようと企む、ガラナ、ギアル、ステルスゼルク、バン、フェスターの5大大陸。

 

 戦争は激化していき、戦力も底をつこうとしていた。

 そんな時、ある勇者が現れ、2つの派閥を仲介し、不利益な戦争に終焉をもたらそうと試みた。

 ここまで大規模な大戦が、そんなことで治まる気配は無に等しい。

 誰もがそう思っていた。

 しかし、勇者は諦める欠片も見せず、両派閥に説得を続ける。

 そして、説得を始めてから3ヵ月たった日、両派閥は勇者の気持ちに折れ、結果、戦争は引き分けという形で終戦を迎えた。

 さらに、「15年間は世界大戦級の戦争を起こさない」という条件も付く。

 約8ヶ月に亘る戦争も終わり、人々の生活にまた平和が訪れた。

 戦争後、貧しい大陸だったエルダスは、経済の立て直しに成功した。

 このこともあり、戦争を終わらせた勇者は、エルダスの人々に神として崇められた。

 

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