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秘奥義

今ごろムシバは絶望しているだろうな。

あたしは甘いものが苦く感じるツボを押した。

忍者の里の長老が貸してくれた秘伝忍術の巻物に書かれていた奥義のひとつだ。

超甘党のムシバにとっては地獄の苦しみだろう。

これで一生、甘いものが食べられない体になった。

死ぬまで反省してほしい。

復讐を終えたあと、あたしは家族探しの旅をはじめた。冬の間だけだけど、動ける間は動きたい。龍の国には手紙を送った。ムシバを倒したこと。来年の冬に戻るからよろしくと伝えた。

ムシバを倒して1週間後、南方の町で家族さがしをしていたあたしは酒場でムシバが死んだという衝撃の事実を知らされる。冒険者たちが話していたのだ。詳しく話を聞かせてもらった。

ムシバは自分もおかしドールになることを考えて転生に挑戦したが失敗したらしい。

あたしに味覚があったから、そういう考えに至ったのだろう。

失敗したのは天罰がくだったのかな。冒険者は言った。

「そういえばおかしの国の兵士たちが、あんたを探してるぜ」

何か用だろうか?非礼を詫びたいとか。あたしはおかしの国に戻った。王宮に行くと兵士たちをたばねる隊長から頭を下げられる。

「あずき様。貴女におかしの国の王になっていただきたい」

「いやいや突然すぎるよ。あたしは王族でもないしおかしの国に縁もゆかりもない」

「あなたはおかしの国のプリンセスであらせられる。さらに悪王ムシバを倒したのはあなたです。王を倒した者が次の王になるのは歴史の必然です」

「転生に失敗して死んだから、あたしが倒したと言えるかどうか微妙だよ」

「ムシバが転生に走ったのもあなたに味覚を奪われたからです。あなたの勝利です」

「そうかな?でも、王様がいなくて困ってるならあたしが王様になってあげてもいいよ」

王様になれば家族探しがはかどるかもしれない、と思った。

「ぜひともよろしくお願いします」

兵士たちみんなから頭を下げられてしまう。あたしの強さを知ってるから兵士たちは強い王に仕えたかったのかも知れない。あたしは女王となり、おかしの国を治めはじた。その後、他国の協力もあり家族探しは順調に進み両親や兄弟と涙の再会が叶う。ばらばらになった村人ともみんな再会できた。

犠牲になった美少女たちやピータ、ユウキの一族のために慰霊碑を建設できたのも王様になったからだ。毎年、慰霊祭も開催してみんなで祈って追悼している。龍の国には再び手紙を送って簡単に動けなくなったから、おかしの国に遊びにきて欲しいと頼んだら忍者たちみんなでおかしの国に遊びに来てくれた。すごく楽しんで帰って行った。

あたしはおかしドールであることを活かして世の中のために頑張ってくれた人へのご褒美は体で提供することに決める。食べたいところを食べさせてあげるという意味だ。望めばココアもソフトクリームも提供した。作ってるところは見せてない。するとあたしの体が欲しくて全人類が世のため人のために働くようになった。みんなあたしを食べたいちゃいぐらい好きなのだ。

おかしの体は世界を平和に導くにはもってこいの神アイテムだった。

こうして世界は末長く平和になったとさ。おしまい♩


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