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冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった。【50話以上投稿予定です】  作者:


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2話

「よっしゃーーー!!!」


思わず、声が出た。

今月もランキング一位。最高の気分だ。


ピンポーン。


インターホンが鳴る。

……はぁ。


ガラス越しに外を見る。やっぱり、妹か。

せっかくの気分が一瞬で冷めた。


俺は無視して机に戻り、ヘッドホンをつける。


「よっしゃーーー!」

再び叫ぶ。


冤罪のあと、家を出て自分の部屋を借りた。

あの時、もし普通に学生を続けていたら、今の俺はいなかっただろう。


「小さい頃の夢が、こんな形で叶うなんてな……」

にやりと笑う。

夢が叶い、さらに新しい目標も見えてきた。

この“止まらないループ”が、今の俺には心地いい。


画面が光り、通知音が鳴った。


「これからも頑張ってください!」

「応援してます!」


コメント欄には“ありがとう”が溢れている。

その中に――“宮”の名前が混ざっていた。


「……また会うの、楽しみだな」


気づけば、高校時代よりも友達は増えていた。

もう、過去を思い出す暇もない。


ーーー


春(幼馴染)視点


「……返事、来ない……」


スマホを握りしめ、春はうつむく。

昨日も泣いた。今日も泣いた。


あの時、冤罪の優を信じなかった自分。

それでも、落ち着いたら謝るつもりだった。

“私だけは味方でいてあげる”――そう思っていた。


けど、気づけば彼は遠くへ行っていた。

SNSでは、知らない人たちと楽しそうに笑っている。

もう、私の知らない優だ。


「……もう嫌だ……こんな毎日、終わってよ……」


ーーー


妹視点


――今、“よっしゃー”って声が聞こえた。

絶対、お兄ちゃんいる。


「……やっぱり、私と会いたくないんだね」


それでも、諦めたくなかった。

ちゃんと謝りたい。

それに――今のお兄ちゃんと、もう一度一緒にいたい。


「お兄ちゃんとなら……私、理想の生活ができるのに……」



「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」

ブックマークや高評価、ランキングでこれからの投稿に力が入ります

___

 

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