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OVER TAKE ❦ 大隅綾音と魚住隆也 ❦ ともに行こう!  作者: 詩野忍


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第72節 玄鳥至 ― 女性法医学者の視点・ジェンダー配慮型手技・国際倫理規範《手稿資料集:Lex Aequalitas et Vita(法と平等の生命論)》

1. 一、概念図:法と平等の循環構造図(Lex Aequalitas Diagram)

2. 二、大隅綾音 観察記録抜粋

3. 三、魚住隆也 注釈ノート

4. 四、国際倫理基準備考(Global Lex Vitae Charter)

5. 五、印章意匠(法印)

6. 六、手稿末尾署名

 《手稿資料集:Lex Aequalitas et Vita(法と平等の生命論)》


 ― 第72節補遺手稿 ―


 一、概念図:法と平等の循環構造図(Lex Aequalitas Diagram)


 ┌─────────────────────────────┐

 │ Lex Scientia(科学) │

 └───────────────┬───────────────┘

  ↓

 ┌─────────────────────────────┐

 │ Lex Empathia(共感) │

 └───────────────┬───────────────┘

  ↓

 ┌─────────────────────────────┐

 │ Lex Aequalitas(平等) │

 └───────────────┬───────────────┘

  ↓

 ┌─────────────────────────────┐

 │ Lex Humanitas(人間性) │

 └─────────────────────────────┘


 備考:

 各層は独立して存在するのではなく、螺旋的に再帰する。

「科学」は共感を生み、「共感」は平等を呼び、「平等」は人間性を還す。

 これを「循環法理構造(Cyclic Lex Model)」と呼ぶ。


 二、大隅綾音 観察記録抜粋


 題:「あたたかな、やわらかい手技の哲学」


 検査の指先は、祈りの形に似ている。

 触れる前に、呼吸を整え、対象の沈黙を聴く。


 ジェンダー配慮とは、

「力ではなく、理解で触れる」 

 という決意の実践である。


 被害者の身体は、痛みを語る証人。

 だが同時に、それは希望を記す書物でもある。

 私はそのページをめくる手として、

 なるべく静かに、なるべく敬意をもって、臨む。


(余白注記:「沈黙も証言である」)


 三、魚住隆也 注釈ノート


 題:「共感の精度」


  共感とは感情ではなく、方法である。

 感情の共有ではなく、相手の構造を“読む”行為に近い。


 科学の正確さと倫理の柔らかさ――

 その交差点に、法医学者は立つ。

 もし綾音の言葉を借りるなら、

「解剖とは、痛みの形を聴く学問」である。


(余白走り書き:「Justice is a breathing equation.」)


 四、国際倫理基準備考(Global Lex Vitae Charter)


 項目原則補注


 ①身体的尊厳の不可侵検査は科学的目的のみに限定される。

 ②文化的背景への適応宗教儀礼・慣習を尊重し、代替措置を講じる。

 ③羞恥心への配慮性的部位の露出は最小限に。同性検査を原則とする。

 ④科学と倫理の調和結果はデータであると同時に、人間の物語である。


  ― “Science without empathy is dissection without meaning.”―


 五、印章意匠(法印)


 Lex Aequalitas et Vita

 金箔印章:燕・天秤・桜花・心臓

 色調:淡紅金+深群青の二重押し

 意匠意義:

 燕……再生と帰還の象徴

 天秤……法の均衡

 桜花……生命と儚さ

 心臓……人間的鼓動をもつ法


 六、手稿末尾署名


 > 署名:大隅綾音・魚住隆也(共著)

 記録番号:72-LexAequalitas-JA

 作成日:令和×年四月・玄鳥至の候

 印影:Lex Aequalitas et Vita


「法とは、他者の痛みを構造として理解する祈りである」


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 第73節 鴻雁北 ― 司法医学の未来とAI ― 科学の自動化と人間の良心、です。


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