魔法陣を介す
俺は、ダンジョンから帰ってくるために座標転移を使い、ギルドに戻って来たと思った直後ぶっ倒れた
透『ハッ、ここは!?』
どこだどこなんだここは!?俺はダンジョンから帰って来て、その後、倒れたんだ…
で、ここは恐らくギルドのどこかの部屋
あ、なんか人が来たみたい
ギルドの人『あ!起きました!起きましたよナディスさん!』
ナディス『え?ほんと!!今そっちいくね』
うーん少し外を見てみる
暗いということはおそらく夜
ならば、俺がぶっ倒れてから2〜3時間程度といったところだろう
そして足音が近づいて来て
ナディス『大丈夫?』
透『はい、なんとか、なんで自分は倒れたんですか?』
ナディス『MP切れだよ』
透『MP切れ?』
ナディス『ステータスの中にMPってあるでしょ、それを使って魔法を使えるの そして君は恐らくMP消費10の座標転移を使った君のMPは、5だった、だからMPが切れ、意識を失ったんだよ』
へー、あれ?MP消費10なんだよななんでMP総量5の俺が座標転移をできたんだ?
透『ナディスさん、なんで俺が座標転移できたんですか?』
ナディス『今回の場合は、魔法陣を介したからです。
魔法陣を介さない場合は、MP総量が必要MPの2分の1以内なら低確率でできますですが失敗した時のリスクが高すぎるので普通は誰も消費MPより、自分のMPが少ない時にその魔法は使いませんが』
透『ちなみにそのリスクって……』
ナディス『今のように倒れるのは当然のことさらには魔法が使用不可能になります』
魔法使用不可?やばすぎるだろそれ、異世界の大切な要素を封印されてたかもってことなのか?
あぶね、ヨカッタ
透『そ、そうなんですか、もうやめておきます
あのナディスさんMPを回復できる飲み物とかってありますか?』
MPを回復できる飲み物すなわちMPポーションのことである、これがないとこれから俺はダンジョンから帰るたびに異世界の大切な要素を天秤にかけることになってしまうのはハイリスク、ローリターンすぎるからだ
ナディス『ありますよ、それどころか、ギルドの横に
ポーションや薬を売っている店があるのでそこで10MP程度のポーションなら大体10エンカで売っていますよ』
透『ありがとうございます』
良かった、それなかったらマジで厳しかった
ナディス『君、この世界のことまっっっったく知らなそうだから言っておくけれど、魔法使用不可になるのは自分自身の魔法を使った時だけだからね』
透『つまりどういうことですか?』
ナディス『君は魔法陣を介して座標転移を使用したから厳密にはこれは自分自身の魔法つまり固有魔法ではないんだこの違いは、例えると
魔法陣を介して使う魔法は、手順を考えずとりあえずMPを流し込めばいい、つまり絵で例えると、もう輪郭が全て書いてあってあとは色を塗るだけっていう状態
固有魔法は、詠唱や、特有の動きなどをした上でさらに
MPを込めて流すという少し複雑な手順つまり
真っ白な紙に何を書くかその書くものの輪郭、さらにそれに色を塗るという魔法です
なので君が今回使った座標転移は、色を塗るだけだから失敗はしないというわけだよ』
へー新たな知識だ覚えておこう
透『今日もいろいろ教えてくれてありがとうございます
それでは俺は帰らせてもらいます』
俺は支配者の家に帰ることにした
帰ってきてご飯を食べた後
あれ、そういえば素材が落ちたとして、それをどう集めるのだろうか?支配者に聞いてみよ
透『今、帰りました〜』
支配者『おかえり〜♪』
透『あの支配者?ドロップしたアイテムってどうやって集めればいいんでしょうか?』
支配者『ああ!忘れていたよ明日までに入れるものを作っておくから今日はもう休んでいていいよ』
透『それではお言葉に甘えて』
はあー今日は疲れたなーもうゆっくり休もう
MPが十分な状態で魔法を失敗しても魔法使用不可にはなりません
ここではMPをお金で例えさせてもらいます
MPが十分な状態での魔法失敗は、1万円のうち、3千円のものを買ったけど無駄だったという状態からでもまだ使用者には、7千円残っています
に対してMPが不十分な状態での魔法失敗は
2千円しかない状態で3千円のものを買う(現実ではあり得ませんが)という状態で使用者は、マイナス千円という状態です
つまりマイナスになる状態での魔法失敗は魔法使用不可になって0以上の場合は、セーフという感じです