ダンジョンという名の牢獄
ステータスを測ってもらった
雑魚かった
あれ、ナディスさんが俺のステータスの紙を見てるな
弱すぎて見てるのかな?
ナディス『あれ、おかしいなレベルアップ条件ってこんなのだっけ?普通はモンスターを15〜20体程度倒すくらいなのに…』
何言っているんだろうか
レベルアップ条件が難しい?そんなわけ…
あっもしかして
《アラガウモノ》
敵対した物に対して実戦にて敗北or逃走すると
ステータスの上がり幅とレベルアップ時の条件の難易度が上がる
ステータスの上がり幅とレベルアップ時の条件の難易度が上がるっていうことが影響しているのではないだろうか
けど俺は敗北、逃走なんてしたことがあったっけ
あ、あの盗賊に俺《敗北》してるな
もしそれが影響しているとしたら異世界に転生した瞬間に
このスキルを手に入れたってことか
どうせならもっと強いスキル
最低でも少しくらい
自分を強化できるスキルだったらよかったのに
とりあえずもう戻ろう
透『ナディスさん混沌の核にはどうやっていけばいいんですか?』
ナディス『受付嬢に行ってくれれば奥にあるゲートに案内し、混沌の核の目の前まで転移できます』
楽なシステムだな
混沌の核ってこの世界のどの国にあるのだろうか
透『混沌の核自体はどの国にあるんですか』
ナディス『失われた楽園にあります
昔はこの世界のどの国よりも繁栄をしていて楽園と言われるほどです。ですがこの国に突如現れたモンスターの巣窟=混沌の核の出現により楽園から地獄へと変化してしまいました』
透『わかりました、
今日は本当にありがとうございました』
ナディス『それではまたのご利用をお待ちしています』
支配者の店に戻った
普通に寝ました
起きた
今はマスターと一緒に朝ごはんを食べている
支配者『これから混沌の核に行ってもらうことになる、よろしくお願いするよ♪』
透『は、はいがんばります』
マスターにはまだ、俺のステータスが雑魚すぎることは言っていない
心配させるのは良くないと思うからね
そしてご飯を食べ終えて、混沌の核に行く準備をしている
俺の防具ライトシリーズを装備した
やっぱり心許ないな、けど昨日ナディスさんはやばいやばいって言ってたけど1階層なら大丈夫だろう
と、思っていると金強 盗の時のようになってしまうかもしれないから心だけは引き締めておこう
最後に片手直剣を腰に装備して
透『いってきます!』
支配者『いってらっしゃい♪』
そして俺はギルドにいって
透『混沌の核に行かせてください』
受付嬢A『はい、こちらに来てください』
そして魔法陣が描かれた部屋に連れてこられ
受付嬢A『座標転移』
と言われると同時に体が宙に浮くような感触がして
リアルな感覚が戻ると視界に広がっていたのは
色褪せた
灰に染まったような世界が広がっていた
透『あれが混沌の核か』
探さなくてもわかる見せびらかすように存在している
巨大な門があった
門を開けて入ってみると階段があった。
暗いとにかく暗いとりあえず降りてみよ
降りていくと何やら光が見えて来た
その光に近づきやがて階段が終わり
見渡す限り緑の草原が広がっていた
透『うおーこれが混沌の核か思ったよりも混沌としていないんだな』
普通だった特にこれがやべーとか雰囲気からもう無理みたいなレベルではなかった
とりあえずモンスター探してみるかーあれなんだ
この水色の塊なんかスライムみたいだなあ
うん?なんだこいつなんか液体出して来やがって…
シュー
物が溶ける音がした
透『う、うわあ!』
こいつスライムみたいじゃなくてスライムだったのかよ
まあいいとりあえず倒しますか
俺は剣を抜いた
そして斬り掛かった
透『はあっ!』
斬れたやった勝った!
と思えていたのも束の間 それは分裂していた
少し小さくなってはいるが対して変化はないように見えた
そして俺は分裂した2分の1スライムを2体斬った
また分裂し、4体になった、いつになったら終わるんだちくしょー!
4体の4分の1スライムを斬った
また、分裂し、8体になった、さっきからスライムの
粘液?見たいのがうざい
なんかネバネバするし何より粘液?が付着した部分の装備が溶けている
恐らくこのスライムの粘液は、
《融解》効果があるのだろう
最悪だ今日初めて装備したのにどうしてくれんだよ
そして俺はこの斬る分裂する斬るという作業を3回程繰り返してようやく分裂が止まりスライムは、消えた
透『だあー疲れたー』
疲労がすごいめっちゃ疲れた
透『とりあえず休憩しよ』
10分くらいだった
休憩しているとモソモソっとスライムが10体くらい湧いて来た
やばい流石に1分の1スライム10体はやばいどうしよう
粘液自体に攻撃力はないなぜか衣服は溶けない恐らく金属製のもののみを融解させる《金属融解》とでもいったところか
スライム自体の体当たりは、
1分の1スライムの場合
幼稚園児に背中をポコポコされる程度
ならば全力で挑むまで
透『うぉーーー!!!』
1時間くらい経った
透『やっと終わった〜!』
もう疲れた帰ろう
壮絶な戦いなんてものではなかった分裂しすぎて倒すのに時間がかかったそれだけのことだった
階段を登って入り口まで戻り、門を出た
転移して来たところの近くに魔法陣があった
透『これで帰るのかな?』
魔法陣の上に立って見た 何も起きなかった
あーあの俺を転移させてくれた人の真似すればいいのかな?
透『座標転移』
お、なんか光ったやった!帰れる!
おおギルドに戻ってき…た
あれ
なんか
意識が
バタン