第一章27 division
俺は彼岸星華という同郷者に出会った。
そして新たな、防具、魔法を手に入れた力を使って第三階層階層主に挑む………
断火、これはマジで《筋力増加》クラス…いや、それ以上に使いやすかったり、実戦で効果が高い技だ。
それに恐らくこのジメジメしたりしていて、潤っているであろう、デカイトカゲには効果抜群だったのだろう。
階層主もそういうタイプなら、かなり戦いやすくなったと言えるだろう。
そして俺は地図に書いてある通りに階層主がいるであろう場所に向かっていく、そしてその場所に近づいていくにつれ、木が増えてきた?いや、違う一本の木の木の葉っぱや枝が、広範囲に広がっていて、そのせいか木が増えたように感じだのだろう。
だが、広範囲に広がっているだけで、道は全然階層主のいる場所に近づく前と変わらないのである。
俺はこの周囲の変化により、確実に階層主のいる場所に近づいていることがわかった。
そして、さらに木の葉や、枝が広がり、周囲を埋め尽くし、周りが暗くなったとき、俺はついに出会った。
人のような見た目。だが手や足、腕や太ももなどの太さが人とは違う。それに頭もまるでトカゲのようだ。
つまり、そこにいるのは
透『階層主ッ!』
そう俺が言ったときヤツはこちらにゆっくりと振り向いて、俺を認識した。
そしてこちらを向いたことでそいつの姿がはっきりと(周りは暗いが)わかった。
それは簡単に表すのであれば、人の形をした蜥蜴。
いうならば蜥蜴人とでも言ったところだろうか?
俺はすぐに《筋力増加》を発動させた。鉄火剣には今はまだしない。
防御した時にそのまま切ってしまうかもしれない。
もしかしたら何かあるかもしれないので今は様子見をする方がいいと感じたからだ。
そうすると蜥蜴人は何やら拳を構える?ような動作をして、こちらに引っ掻きにきた。
早い、あの時の麻痺木蜥蜴と同じくらいだろう。
そして俺は
透『《コネクトスラッシュ》!』
そしてまずこの一段階目の《コネクトスラッシュ》が通用するかを検証――ッ
やつによって繰り出された引っ掻き。いや、平手打ちといってもいいような攻撃だった。それを剣で受け止めた瞬間異常な重さを感じた。今までのモンスター(変異種も含む)の中で一番重い攻撃な気がする。
ちなみに第二階層階層主のあの高速の攻撃はそういうのを感じる暇もなく、ぶっ飛ばされたから今までの中から省いているけど。
そして俺は危険を感じてすぐさま剣をそのまま身体を横に飛び、その後剣も防御するための状態を止め、一度こちらに戻した。
やばい、これは想定以上にやばい。
この重さなら、検証とか言っている場合ではない。
そして俺はすぐに
透『火素作成+付与、鉄火剣!』
ちなみに階層主に会うまでに鉄火剣の火は消えている。
そして俺はもう一度シルバーメタルソードを鉄火剣にし、再度蜥蜴人と向き合う。
あの攻撃の重さ、恐らく《会心刺突》では受けきれない。
突きでは恐らく、あの重さには耐えられない。
だから切先だけでなく、刀身で受ける。
だけど《コネクトスラッシュ》の一段階目では受け切れないだから、絶対に二段階目で受ける必要がある。
それに恐らく断火により、ある程度の威力上昇は期待できる。それに防御をしてるだけでも、相手に火が燃え移り、ダメージを与えることもできる。
これなら耐久戦も期待できる。
だけど、もし。もし《コネクトスラッシュ》の二段階目の断火でも受け切れないなら、その時は流石に撤退するしかなくなる。
なぜなら《会心刺突》の0.01という超低確率で起こる、相手の最大hpの99%を削るというのを除いて完全に勝ち目がなくなるからだ。ちなみにこれに望みをかけることができない。これを引ける可能性はないに等しいからだ。
そういえばまだ《会心刺突》+《コネクトスラッシュ》二段階目+断火もあったな試してみよう。
これは確実に一定のダメージを与えられる。
だからアリである。
とりあえず今は《コネクトスラッシュ》と断火を試すしかない。まず、一撃目はそこら辺の地面に向けて、よし。
そしてここから
ちょうどそのタイミングで蜥蜴人もこちらに同じ攻撃を仕掛けてきた。
そしてその手が攻撃できる範囲内に来た時に……
透『断火!』
重っ………いけど全然いける。
俺の剣は少しづつ敵の攻撃を押し返して、やがて手を切ることに成功した。
そしてその断面から火が燃え上がった。
ていうかもし血に麻痺木蜥蜴のような効果があっても断火の火が燃やして消してくれるから別に攻撃最初から鉄火剣でよかったじゃん。
だがしかし想定外のダメージにびっくりしたのか、明らかに動揺している。
こんなチャンスを逃す手はない。
そして、今の防御でわかったが、俺の攻撃は《コネクトスラッシュ》一段階目+シルバーメタルソードよりもダメージが高いと全然効果がある。
なら、さっきの攻撃に《会心刺突》、の普通の効果
剣により、攻撃対象を突く時、刺しやすくなり、衝撃波が出るようになる
というのをさっきの攻撃に取り入れて、
透『うおおおお!』
その突きはしっかりと蜥蜴人に突き刺さり、相手を倒した。
ん?なんだ?まさかこれで倒せたのか?
いやあ、今までの階層主に比べて楽な階層主だったなあ。
よし、とりあえず今日は帰るか、いや時間も余ったし、
久しぶりに白鉱石とか取ってみようかな?なーんてね?
その瞬間だった。なんだこの背中がヒリヒリするような感覚は?そして後ろを見てみると……
見た瞬間俺は後ろにすぐに飛んだ。
なぜなら俺のすぐ目の前に蜥蜴人の手が迫っていたからだ。
っぶねええええええええええええ!?
どういうことだ。さっき俺は階層主を倒したはずだ。なのになんで?そう思い俺はすぐに周囲を見渡す。
すると、俺は異変に気づいた。いや、気づかないわけがない。なぜなら蜥蜴人が2体いたからだ。
それに気づいた俺はすぐに戦闘体勢に入る。
どうなんだ?これは分裂……なのか?なら身体能力が下がっているはずだ。だけど油断はしない方がいいだろう。
すると、2体の蜥蜴人は、同時に攻撃してきた。
まずい、これはどちらかの攻撃を受けたところでその隙をもう片方がついてくる。これは受けるのではなく避ける方がいい!
そして俺は横に攻撃が当たる少し前に飛ぶ。
あいつらの攻撃は飛んでこちらに距離を詰めてくる。
だからタイプは違うが第二階層のツノシシと同じようなやつだ。だから避けること自体はたいして難しくはない。
だが、このまま現状維持ではどうしようもない。
どうにか状況を変える方法を考えないと。
そうして考えた結果、それはもう防御とかどうでもいいから攻撃しよう。だった。
受けたらダメ。なら大袈裟に避けないで、ちょっとだけ、ちょっとだけ避けてすぐに攻撃。これならギリ攻撃できるはず。まあ、その後どうするんだという話だが、それは少しゴリ押しかもしれないが、その後すぐ守る。
いやダメだな。考えたけどそれはあまりにリスクが高い。
じゃあどうしようかな?
うーん。やりたくはないが、防具を盾がわりにして、もう片方からの攻撃から身を守ろう。
これが一番安全だ。
そして蜥蜴人ズはこちらに攻撃をしてきた。
俺は片方に狙いを定め、すぐに効果が切れていた、
《筋力増加》を起動した。
そして
透『《会心刺突》ッ!』
と断火+《コネクトスラッシュ》の二段階目を使用して片方に攻撃をする。
すると、一体だった時と同じような感覚だったが、どうにか片方を倒すことに成功した。
そして、考え通り、一度外した防具を持ってもう片方の攻撃を受ける。
ちなみにこの防具には事前に火素作成付与して炎の壁状態にしている。
これは少しでも防御を成功させるための保険である。
確かに《ディフェンスレートアップ》で確率は上がっているが、それだけではダメな気がした。
炎の壁を使えば、その防具に触れた相手の手に火がつく。
それなら反射で攻撃をしようとする手を引いてくれるかもしれない。
事実、その通りの結果となった。
そして俺はもう一度先程の片方を倒した攻撃と同じような攻撃をもう片方にしようとした。
そう、しようとしたのだ。
だが、背後からの急な衝撃によって俺は攻撃する直前でブッ飛ばされた。
どういうこと………だ?
確かに俺は片方の方は倒したはず。
なら どうして?
そして俺は最悪の可能性に気づく。
まさか、また分裂したのか?
そう思い、俺はもう一度周りを見渡す。
すると、
先ほどまで2体だったそいつらは3体になっていた。
今までの中で分裂したモンスターは、スライムだけだ。
あいつらは、1体倒したら2体に増えた。
だが、あいつらは分裂すればするほど弱体化していく。
だが、明らかに先程の攻撃は、1体だった時の攻撃の衝撃、そして重さだった。
つまり、それが意味するのは。
分裂しているのではなく、増殖しているのか?
スライムのように1→0.5と0.5→0.25と0.25と0.25と0.25のようにどんどん分けられていくのではなく。
1→1と1のようにただただ数が増えていく、つまり倒せば倒すほど蜥蜴人が複製されていく。
ということである。
だとしても数には限りがあるはずだ。
じゃないと本当にただのチート野郎だ。
だから俺はまた階層主に挑む。
必ず複製に限りがあると信じて。
だが、現実はそう上手くいくものではなかった。
2体の時ですらかなり厳しかったのに、それが3体となればまともな戦闘が不可能になるのは必然だった。
彼の身体はかなりの数の蜥蜴人の攻撃による傷。
そして疲弊し切った表情だった。
これはもう無理かもしれない。
もし今、無理して1体倒したところで、また数が増えるだけかもしれない。
2度あることは3度あるともいうし、今無理をしてもなんのメリットもない。
現状最高火力の攻撃でも、1度の攻撃で周囲の敵を殲滅するなんてことはできない。
そう考えると、俺のスキルは1対1に特化しているが、多対1には不向きなスキルなのかもな。
だからこそ、今、俺はこいつらに追い込まれている。
先程から完全に防戦一方になってしまっている。
この世界はアニメのように、急にとてつもないスキルとかに目覚めて状況を打開する!
のようなことは起きない。
だから俺は判断をする。
この場からの撤退という判断を。
《アラガウモノ》による、レベルアップ条件の高難易度化は起きてしまうだろうが、あまりにも現状、勝てる可能性がなさすぎる。
ここは一度撤退し、体勢を立て直し、こいつの倒し方を考える必要がある。
そして、俺は全力でその場から逃亡した。
正直言って、逃げてるときのことは覚えていない。
とにかく辛かった気がする。
とりあえずステータスを測ってもらった。
幾星 透
ステータス
レベル4
レベル上昇条件一撃で第三階層階層主を討伐せよ。
HP150→157
MP112→120
STR125→135
DEF110→117
AGI140→145
???75
武器スキル
《コネクトスラッシュ》
《会心刺突》
能力上昇スキル
《筋力増加》
《ディフェンスレートアップ》
常時発動スキル《アラガウモノ》
魔法
《火素作成》
《付与》
まあ、無難な成長度合いだな。
にしても、一撃で倒すことなんて可能なのか?
とにかく今の俺にはとうていできることではない。
だが、今回の戦いでわかったことがある。
それは俺の攻撃は大振りで後隙が大きい。
ということである。
今回の戦いで一番悩んだのは、
攻撃したいけどその後のことを考えると攻撃することはハイリスクであることを理解して、攻撃できないということだった。
まず、俺は最初から武器を握って生きてきていたわけではない、ただの中二だったから、大きな威力を出すために剣の振りが非常に大ぶりとなってしまって、俺の弱点となってしまっているのである。
まずここをどうにかしなければ攻撃できない。
なので、これから剣の練習(マジでただの我流だが)をするのは当たり前として。
俺の身体自体を強化するべきだろう。
そして、《ディフェンスレートアップ》によって補助されている俺の防御。
これも《ディフェンスレートアップ》を使用しなくても戦えるようになるべきだろう。
それにより技量が上がれば多少防御成功率が上がるかもしれない。
そして俺は、《筋力増加》による身体強化に甘えてしまっている面がある。
《筋力増加》を使用しなくても戦えるようになるべきだろう。
だから俺が強くなるために必要なことはスキルを使用しないように努力することだろう。
そのとき、ステータスが変わったような気がした。
ステータスは基本紙で渡されるのだが、その紙の一部の文章が変化したのだった。
その一部とは
《アラガウモノ》
追加効果
一度討伐したモンスターに対し、《アラガウモノ》を除いた全てのスキルの効果が失われる。
は?




