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異世界転生したのに無双できない  作者: 星野 夜月
第一章ただの始まり
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第一章24 変異種

俺は、冒険者の叫び声を聞いて、その冒険者を助けようとしたが、防御をしくじった。そしてーー

その瞬間俺は思った。

負けた……終わった……だけど嫌d――――


冒険者『薄防御(スィンディフェンス)!』

その瞬間、俺の目の前に薄く、膜が張ったような気がした。そして木のトカゲの爪をその謎の膜がポヨンという効果音が聞こえてくるような感じで守った。

恐らく対象を守るような膜を張る魔法系統の何かだろう。

よ、良かった〜。まじで死ぬかと思った。本当に九死に一生。ありがとう冒険者さん!

透『ありがとうございます』

冒険者『いや、こちらこそありがとう。そして、ごめんな俺が不甲斐ないから君に迷惑をかけてしまった。』

う〜ん。なんとも珍妙だ。この冒険者、復活したと思ったのだが、何故か寝ながら(・・・・)喋っていた。

透『いえ、こちらも命を助けてもらったので全然大丈夫です。後、あのなんで寝ながら喋っているんですか?』

冒険者『ああ、申し訳ない。こんな無礼な姿を晒してしまっているのには理由が―――危ない!』

振り向くとあいつ、木のトカゲが俺の眼前に迫ってきている。確かに獲物がこんなに呑気に話していたら、そりゃ狙うわ。今度はもう失敗しない!

透『ハァァァァ!』

今度は正確に弾き返せた。

冒険者『なんで寝ながらなのか、それは僕は全身が麻痺しているんだ、君ならこの麻痺している感覚がわかるだろう。そして僕の麻痺が一部復活したんだ。それが頭だったんだ。だけど頭だけしか動かない。頭から下は全部まだ麻痺しているから動かない。だから寝ながらなんだ。』

そうなのか、ということは俺の右腕も時間経過で治るだろう。もしかしたら麻痺専用のポーションじゃないと治らないのかと思った。ていうかこの後どうしようかな。

またこのまま………じゃどうしようもない。問題を先延ばしにしているだけではいつまでも解決しない。今の所何か知っていそうなのはそこで寝ている冒険者の方だろう。

透『あの、すみません。このモンスターについて何か知っているんですか?』

とりあえず今はこの冒険者から話を聞くまでは、防御をしながら時間稼ぎをしよう。

冒険者『このモンスターについて?もしかして君は知らないの?』

透『はい、わからないです』

冒険者『わかった、なら今からその話をしよう、だけど話に集中しすぎずに防御に意識を集中させて欲しい。危ない時にはまた僕が薄防御(スィンディフェンス)で守れるように努力するけど、薄防御(スィンディフェンス)は、100%防御できるわけではないんだ。さっきだって防御できるかはかなり微妙だったんだ。』

まじか、俺って死にかけるけど、死ぬ時には運がいい。

いや、おそらく《ディフェンスレートアップ》の効果が出たのだろう、本当に運がいいならまずこんなに死にかけないだろうからね。

透『分かりました。なるべく防御の方に意識を集中させます。』

冒険者『それじゃ話すね。そこにいるモンスターは


変異種(ミューリア)

だ。』


変異種(ミューリア)?なんだそれまた知らない言葉、ものだよ。まあそういうのが面白いのが異世界なんだけど。

冒険者『変異種(ミューリア)っていうのは、いうならば異端、通常発生するはずのないモンスターのことだよ。この階層は本来君も目にしてきたであろうトカゲだけがこの階層本来の出現モンスターなんだ。まあ階層主はこの際置いておく。君も地図(ダンジョンマップ)を持っているだろう?』

透『はい。あの階層全体のことがある程度書かれていて、自分の居場所もだいたいわかるやつですよね』

冒険者『そう、それだよ。そしてそれを見ればここが、まあ見ただけでわかるだろうけど、階層主部屋じゃないことがわかる、だからそこにいる……今君が戦ってくれているソイツが階層主でないことがわかると思う。そして昔聞いた話を思い出したんだ。伝説とか噂話程度にしか思っていなかった変異種(ミューリア)の存在をね。』

やっぱり俺運がいいわ。まあ運がいいといっても、悪運(ハードラック)の方だけどね。

冒険者『それは、混沌の核(ダンジョン)が起こす異端。普通、モンスターは、人を倒すことにしか興味がない。それこそできないといってもいい程に。でも変異種(ミューリア)は違う、人を倒すことはもちろんのことだけど、他のことにも興味を示す。例えば、人は食べれる。ならこの木はどうなのだろうか?食べてみよう!というふうにすることがあるらしい。そしておそらく今目の前にいるのはそれだろう。』

あーそういえば支配者(マスター)がいってたなあ。

『そして木は絶対取っちゃダメ。前雇っていた冒険者がそれを取ろうとして、毒にやられそうになってしまったようだからね、やめておいて欲しい、いや、やめてね。』

って。だが、その毒はデカイトカゲには効かなかったのだろうか?

冒険者『そして普通なら、色々試していくうちに諦めたり、興味をなくしたりして結局普通のモンスターと大差はなくなる。それに、この階層ならこの木には毒があり、その毒で死ぬ個体もいる。だけど、どうやら稀にいるらしい、この木の毒を乗り越えるだけでなく、その毒を自分のものにするやつが。そいつらは独自の進化を遂げる。地上の生物で例えるなら突然変異。だからこいつらは変異種(ミューリア)と呼ばれているんだ。』

あー、いうならば変異種(ミューリア)は、混沌の核(ダンジョン)が生み出した奇跡(ミラクル)、そしてさらにその中の超特殊個体(ユニーク)ってことか。なんでそんな普通人生で合わないような奴と出会うのかな?

冒険者『これで、君も変異種(ミューリア)についてわかっただろう?』

透『はい、よく分かりました!』

冒険者『ちなみにこいつは麻痺(パラライズド)(ツリー)蜥蜴(リザード)っていうふうに最初に発見した冒険者が名前をつけたみたいだよ』

ああ、なんだ前にも出てきたことがあるのかこいつ。

透『ちなみに麻痺(パラライズド)(ツリー)蜥蜴(リザード)は、自分達だけで、倒せそうなんですか?』

冒険者『うん、といってもかなり厳しいだろうけどね。まずは、僕が麻痺から完全復活すること、そして君の右腕が使えるようになることが最低条件だね。その上でどちらかが防御、どちらかが攻撃というふうに立ち回ればもしかしたら。くらいだけどね。』

まじか〜。本当に厳しい戦いになりそうだ。冒険者は言っていないけど、この作戦は、一度でも防御を失敗したらそれで崩壊してしまう。それに防御した後攻撃できるかもきるかも微妙なため、本当に勝機が見えない。

そうしていると、そこにいた冒険者が上半身だけ動くようになったのか、まるで泳いでるみたいに体を動かしていた。(下半身は動いていないので何というか、すごく、面白かった)だがそれは少しずつ冒険者が回復してきていることを証明していた。

しかし、結局動けていないのには変わりないので、まだ俺は麻痺(パラライズド)(ツリー)蜥蜴(リザード)と1v1を続行する他ない。

だが、俺も黙ってこのまま戦い続けるわけにはいかない。いや、普通に嫌だ。なんだっけ?変異種(ミューリア)?だか、なんだかとかどうでもいいけど。このままやられたままっていうのが本当にイラつく。

なので俺はこの次の防御の時、第二階層階層主戦でやった。あの【全スキル総動員】をやってやる。今俺は左腕で戦っているが、こんだけやっていれば慣れてきた。

さらに今回は《刺突》が《会心刺突》に変わっている。まあ、威力が上がっているわけではないんだけど。まず、一撃目で、こいつの攻撃を弾いて、二撃目で、反撃してみよう。まず、俺はこいつにダメージを与えることができるのか?という疑問を解消したい。それによっては、この後そこの冒険者の麻痺が解けて、起き上がっても、結局ただ足手纏いになるだけかもしれない。それに、こいつは、木の毒に適応している個体だ。あくまで可能性だが、こいつの体を切った時、こいつの血には毒が混じっている可能性がある。それを先に潰しておきたい。だが、それで俺に血がかかったら本末転倒だから、まずは、

透『すいません、自分がこいつを防御した後すぐに薄防御スィンディフェンスをかけてください』

冒険者『?……わかった!』

俺が先程見た薄防御(スィンディフェンス)は、俺の周りに膜を張り、対象を防御するというものだったはずだ。

なら、血が飛んできても多少は防御してくれるだろう。

さあ、反撃開始だ。


透『《筋力増加(ストレンジブースト)》!』

まずは前提の一撃目の防御だ。ちょっとでも確率を上げるために、一応《筋力増加(ストレンジブースト)》を発動させた。まじでこのスキルには信用を置いている。本当に最高のスキル、あまり恵まれない俺にとって、まじで有能なスキルだ。

透『ハァァァァ!』

よし!決まった。そしたら次は

透『《コネクトスラッシュ》+《会心刺突》!』

冒険者『薄防御(スィンディフェンス)!』

ありがと〜う。冒険者さん。まじで俺の予想通りのタイミングでやってくれるなんて、ていうか、この膜俺の体を覆うようにできているのか、扱いやす〜。だけど剣には膜が張られていないから攻撃ができる。ていうかなんでこんな有能なスキル?魔法?があるのに麻痺したんだ?まあいいそんなことより、

透『ハッ!』

入っ………た!そしてモンスターから血が多少吹き出た。そしてそれは俺の体につく前に膜で止まった。最高。

だけど、俺のシルバーメタルソードには血が、付着していた。そしてこの多少の返り血を受け止めて、役目はもう果たした。とでもいうかのように薄防御(スィンディフェンス)によって張られた膜が消えていった。そして目の前に薄防御(スィンディフェンス)が受け止めていた血が落ちていた。まあ、あまり多くはない。そしてこれで分かった。確実にダメージは入れれる。だけど、この【全スキル総動員】でこのレベル。感覚的にはだいたい最大でこいつのhpの10%、最低ではhpの2%だろう。だが、この最大の予想はあくまで、かなり希望的観測によるものであり、まじで、現実見るのであれば2%である。本当になんなんだよ。なんでこいつこんなに硬いんだよ。

冒険者『しゃあ!完全復活!』

うわあ!びっくりした。けど、ちょうどいいこの実験をするにはどちらかが動ける状態じゃないと厳しいからな。

透『すいません、今からある実験をするので、最悪の場合動けなくなります。』

そして俺はこの剣を地面に置く。本当は右手で持ちたいのだが、麻痺しているからどうしようもない。そしてこの剣についてる血に触れ……

冒険者『え?ちょっと待って?』



た。


もう定期テスト終わったので今まで通りの投稿ペースで頑張ります

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