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異世界転生したのに無双できない  作者: 大川 前雅
第一章其処にあるもの(俺って弱くね)
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新たなる階層+日本から来た少女

第一階層の階層主を討伐した俺は、レベル1からレベル2へと昇格した!


支配者(マスター)の家に帰って来た。

もう支配者(マスター)は寝ていた。帰ってくるのが遅かったのもあるのだろうが、何より連日の疲れが溜まっていたのだろう。作り置きのご飯が置いてあった。本当にありがたい。それを食べた後は、俺も寝たのだった。



今日はいつもより早く起きた。新たな階層に興奮しているのかもしれない。とにかく、今日の冒険は楽しみだ!その後俺は、すぐにご飯を食べ終わり、ギルドに行くのだった。


ギルドに行く。

と、その前にいつも通り薬屋によろう。最近は、ステータスが上昇したおかげでmpも上がり、今では、41もmpがある。今まで使っていた。10mpポーションではあまり効果がなくなって来ている。だから、そろそろ新しいポーションに変えたいと思っていた。だけど40mpポーションを買おうとは思わない。今の所mpを使うのは、

筋力増加(ストレンジブースト)》(5mp)だけなので40mpのポーションは、オーバースペックだ。だったらだいたい20mpのポーションを買うのがちょうどいいだろう。

また、第二階層には俺には戦いにくいモンスターがいる可能性がある。一応HPのポーションを買っておこう。俺のHPは70だから40HP回復するポーション。略して40HPポーションを買うことに決めた。

俺は、20mpのポーションを3個くらい買い、40HPポーションを2個くらい買った後、ギルドに行き、混沌の核に向かうのだった。



ギルドに行き、混沌の核に行った。門を通り階段を降りていると、第一階層に辿り着いた。いつもなら本当はここで階段は終わっている。だが昨日からは違う。この先があるのだ。第一階層は草原だったが第二階層はどんな環境なのだろうか早くみてみたいな〜。


第二階層に着いた。

透『おおー!』

第二階層は、木々が生えている『森』だった。

第一階層に比べてかなり迷いやすそうだな〜。と考えながら俺は、第二階層への第一歩を踏み出した。


それから少し進んでいくと何かグルルルルみたいな音がなっている。だけど俺はそこまで気にせずに進んでいく。この木ってもしかして素材になるのかな?ちょっと木の枝をとっていこう。というふうに考え事をしていると、

ドタッドタッという足跡が聞こえて咄嗟に俺は横に飛び退いた。なんだ!?何が来たのかわからない。どうする?とにかく今のは、攻撃だろう。つまり、今俺の周りにはモンスターがいる。全神経を集中させて、そのモンスターの気配を感じ取ろうとする、まただ、ドタッドタッっていう足音がなる。何かが来ると警戒していたからだろうか、攻撃してくるものがなんなのか視えた。ソレの正体は、

イノシシだった。

もう少し正確にいうと、頭のテッペンにツノが生えているイノシシだ。もしあの時咄嗟に身体が動いていなかったら……

そう思うと、ゾッとする。とりあえずあのイノシシ、これからは、ツノシシと呼ぶことにしよう。ツノシシをどうやって倒すかを考えないと。



それから何度か攻撃されて気づいたことがある。

・ツノシシは、突進攻撃しかしない。

・ツノシシの突進攻撃は、直進しか出来ず、急には曲がれない。

ということだった。この2つのことからこいつを一番確実にツノシシを倒せる方法を理解した。


簡単に説明すると、ここは森、ツノシシは急に曲がれない。=森の木にぶつかるように誘導すれば、確実に倒せる。ツノシシの防御力または攻撃力がわかれば正面から待ち構えて角を弾く。または、斬るということができるがまだツノシシについて行動パターン以外何もわかっていないのでリスクが高すぎる。なのである程度そういう情報がわかるまではそういうことはやめておこう。ということで俺はこの作戦を実行に移すのだった。


透『くっ、はっ!』

全っっ然誘導できない。何回も誘導しようとしてるのだが、全く成功できない。ギリギリで避けようとしすぎて何回かツノシシの角がかすってしまっている。また来たよ。今回は少し早めに避けてみよう。あ、先に木がある。

バリィィィィという轟音が鳴り、ツノシシは、その場に倒れる。ちなみに木は横向きにへし折れている。今だ!チャンスを逃すわけにはいかない。すかさず《筋力増加(ストレンジブースト)》を発動させ、新スキルを発動させる。

透『武器スキル《コネクト……あれ?』

《コネクトスラッシュ》は、1撃目ではなく2撃目がメイン攻撃となるスキルである。なのにこのツノシシは、1撃目で倒せてしまった。拍子抜けである。だが、収穫もあった。ツノシシは木をへし折れるクラスの攻撃力がある。しかし、一度木にぶつかるだけで《コネクトスラッシュ》の1撃目だけで倒せるレベルの防御力。簡単にいうならば攻撃力特化型のモンスターだろう。こうなると、突進してくるツノシシを正面から弾くというのはかなり難しいだろう。



その後俺は、ツノシシを木にぶつけながら第二階層の探索を続けるのだった。


何体目かは数えていないので忘れたが、ツノシシのドロップアイテムが出て来た。それは、『毛皮』だった。角とかだと思っていたのだが、これは防具作成とかに使えそうな気がする。持って帰ろう。ところで、

ここ、どこだ?



しまった。ずっとあてもなく進み続けたせいで今自分がどこにいるのか全くわからなくなってしまった。どうしよう、どうやって帰ろう。ここは、森であって山ではない、なのでとりあえず下ってみるとかそういう方法では出口は見つからない。だからといってどこかもわからないまま、無策で進んでいくなんて無謀なことはできない。とにかく今は考えるんだ。どうやったら、第二階層の入り口に戻れるのか考えるんだ。


結構考えてみた結果は、とりあえず第二階層の端を目指すというものだった。かなり時間がかかるかもしれないがこれが一番確実な脱出方法なのである。いちいちツノシシと戦うのはめんどくさいので全速力で走る。それから少しづつスピードは落ちていったものの、だいたい50分程度たっただろうかあの場違いな石の壁に辿り着いた。この壁から離れないように進んでいく。第二階層の入り口も実質階層の端である。なので階層の端をなぞって進めば入り口に着くという寸法である。だが、この考えにはかなり危険な点がある。それは、

この階層の広さを全くわかっていないことなのである。



その後は階層の端を伝って俺は進んでいった。たびたびツノシシと会うこともあり、戦闘をしている。案外階層の端の方がツノシシは倒しやすい。木みたいに点々と障害物があるのではなく全面が障害物となっているため効率よくツノシシを倒せるようになっていた。


このようなことをどれだけ繰り返したか、わからない。もう何分経ったのか、何時間経ったのか、何日経ったのか。今の俺には全くわからない。もう足もフラフラで、今にも倒……れ……そう………だ………。

バタッ



透『グハァァ!!』

痛い、痛い痛い痛い痛いなんだこれ何が起こった?身体の左側が熱い。どうして?そうして俺は恐る恐る自分の身体の左側を見る。

透『………ぇ?』

俺の左腕が貫かれていた。別に腕が取れたりしたわけではない。また、白ライトアームアーマーも破壊されていた。このことからもツノシシの破壊力が見て取れる。俺の左腕を貫いたのは、ツノシシの角であった。なんで?急にツノシシが?なんだ?特殊個体?超高速移動?いや、違う俺は、倒れたんだ。階層の端を歩いて歩いて歩いて歩いて、そして疲れ果てた俺は階層の端の壁にもたれかかるように倒れたんだ。そしておそらく倒れていた俺を偶然見つけたツノシシが俺に突進してきた、と言ったところだろう。それにしても痛い とにかく痛い 血が止まらない いやまずそんなことより俺の左腕を貫いているツノシシを倒さないと。すぐさま俺は《筋力増加(ストレンジブースト)》を発動させて、ツノシシに対して

透『《コネクト……』

一撃目をツノシシの首にしっかりと決めた。そこそこ硬いな、だけど一撃目でこれなら二撃目なら!

透『スラッシュ》!!』

二撃目をもう一度首に決めると、俺の剣は、ツノシシの首を断ち切った。

とにかく一回休もう。



先程のツノシシの突進により俺のHPは、30近く減ったと思われる。基本的にHPの自然回復は、期待できない。かなり回復が遅い。この自然回復は、だいたい現実世界の一般人と同じくらいである。あ!そうだ今回はHPポーションを買ってきたんだ!確か左側のポケットに………………あ、ああああああああ!

ポーションが……ポーションが………………ああ、

割れていた。

最悪だ。折角タイミングよく買えてよかった。よっしゃ!って思っていたのに。つまり、これから俺はHPが40のままいつ終わるかもわからないこの階層の入り口探しをしなければならない。ということである。そうして俺はまた進み続ける。


そして俺は、進んで、進んで、進んで、進んだ。

進み続けた果てに俺はついに階層の入り口を見つけた。

安心した俺はまた、倒れてしまった。


???side

私は、突然この世界に転生?転移?させられてしまった。幸い言語は、なぜか日本語で私はこの世界についてある程度知れた。特に異世界が好きとかそういう話をたくさん見てるわけではないんだけど、元いた世界では、正直以上なほど異世界モノがたくさんあったからある程度『異世界』というものを知っているの。

だけど、家族もいないし、友達も……ってああ、もとからいなかったね。

私は、どうにかして生きていくためにいろいろな仕事を調べる。結果、冒険者、というものがかなり稼げそう。という結論になったの。だけど、今のままじゃ流石に戦えないし……。そうよ!アルバイトみたいなものをすればいいじゃない。

そして私は、仮職業として衣服屋で働いたの。元いた世界では趣味で裁縫をしていたし、その経験が、偶然活かされた。そしてお金を稼いだ私は武器屋に行った。そして、店の人に

???『どの武器を買うのがいいのでしょうか?』

武器屋の人『おう!嬢ちゃん。ステータスを測ったかい?それを元にどの武器を使うかは決めるんだぜ!』

???『あのステータスってなんですか?』

武器屋の人『ステータスって何かって?そりゃあれだあれ!詳しいことが聞きたいならギルドに行きな!そこでステータスを測ってもらえるし一石二鳥だぜ!』

???『わかりました!』

ギルド か、アルバイトをしていた頃に見たことがあるとにかく大きい建物ね。じゃあ、そこに行こう!


そうして、私いいえ、

現実世界では高校二年生である

彼岸 星華(ひがん せいか)は、ギルドに向かうのだった。


ちなみに第一階層の入り口は、階層のど真ん中にあります

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