表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したのに無双できない  作者: 大川 前雅
第一章其処にあるもの(俺って弱くね)
17/20

対第一階層階層主

俺、幾星 透は、シルバーメタルソードを手に入れ、支配者(マスター)のおかげで白鉱石(ホワイトストーン)装備が手に入った。これで階層主(ボス)戦も準備万端!



今日は、階層主と戦う日である。昨日ボス部屋の前まで行ってみたがそこまでの脅威は感じなかった。だからと言って気を抜くのは違う気がする。そういう風に油断していると、足元をすくわれるかもしれないからな。とりあえず朝ごはんを食べよう。


朝ごはんを食べ終わった後俺は、昨日もらった白鉱石(ホワイトストーン)シリーズ改め、白防具をつける。

白防具は、やっぱり以前のライトシリーズに比べて重いまあこれもシルバーメタルソード同様今の俺にとっては、特に問題はない。変わったところは、前述した重量と、多少色が明るくなっているというぐらいだろう。まあ、防御力に関しては、実際に攻撃を受けてみないとわからない。だからといって自分から攻撃されに行ったりはしないけどね。そんな自傷行為をするような余裕が俺にはないからな。そして俺は支配者(マスター)の家を出る。

透『いってきます!』

支配者(マスター)『いってらっしゃい♪白防具の使い心地を帰ったら教えてねー』

透『はーい!』


ギルドに来た。以下略第一階層に来た!俺は、寄り道をすることなく速攻であの洞窟にやって来た。アップ程度にゴブリンを何体か倒す。ついでに装備の動きやすさも確認するために倒したのだが、はっきりいって前のライトシリーズと変わらない。今の俺にとってこれ以上ない装備、ステータスである。そして俺はボス部屋の前まで行くのだった。


ボス部屋の前

よし、ボス部屋の扉を開けよう。あれ身体が動かない。なんだろ、緊張してるのかな。俺よ、気合いだ。

気合いだぁーーーーー!!

あ、扉開いた。俺は、倒れ込むようにしてボス部屋に入って行った。あれなんかにぶつかったなんだろ―――

俺がぶつかったそれ(・・)は、モゾモゾって動いた。 

動いた!?俺は顔を上げぶつかったそれ(・・)をみた。

それ(・・)は、通常のゴブリンに比べ少しでかい身体をしていて、少し今までの斧より硬そうな斧を持っていた。

こいつか、こいつなのか。こいつが――――

階層主だ。ていうかこいつの名前なんて言うんだろ。なんて、確実に今気にする必要のないことを考えながら、階層主と距離を取り、そして、今戦いが始まろうとしている。


そして俺は、手加減なんてする余裕がないのですぐに

透『能力上昇スキル《筋力増加(ストレンジブースト)》!』

を使用した。このスキル初級スキルのように感じるが、実際に使ってみるとだいたい2倍以上3倍以下くらいSTRが上がる優れものである。そして階層主が切り掛かって来た。すかさず俺は、ボスが振り下ろそうとしている斧を

透『武器スキル《スラッシュ》!』

を発動させ斧を弾き返そうとしたが、

透『何っ!?』

弾き返せなかった。それどころか今までのゴブリンとは比べ物にならないレベルの硬さと斧の重さである。しかし、どちらかが押し負けるわけではなくその力は拮抗していた。

もし《筋力増加ストレンジブースト》を使わなければ危なかったかもしれない。そうして何回も何回も階層主と斧と剣をぶつかり合わせ、ボン!ボン!という音がボス部屋の中で響いていた。

透『っ!ハア、ハア……いつまで、やっていればいいんだ!、キリがないじゃないか!。』

何回も何回も全力で剣を振り続けてもう何分、何十分、何時間経ったのかわからない。流石に俺の体力も限界を迎えそうになっていた。さらに2度も攻撃を喰らってしまっているため、レベルアップはできないことが確定してしまっている。残りHPはだいたい50程度だろう。しかし、なぜだろうか、階層主の攻撃が一番最初に斧と剣をぶつけた時よりも軽くなっている気がする。なんというかずっと俺の攻撃に合わせて攻撃をしているように感じる。

ていうかなんなんだよ、なんで金属の剣と石の斧をぶつけ出るのに、ボン!っていう音が出てくるんだよ。前にゴブリンと初めて戦った時は、キィィィィィンて言う音がなっていた気がするんだけれども?ボン!って質量が結構あるもの、それもプリンみたいなものを叩いているような音じゃないか………。ん?プリン?それに似たものを俺は知ってる気がする。んーと、なんだっけ?と思っている間も階層主の攻撃は、止まない。あーもー!ずっと同じような攻撃しかしてこなくてイラつく。それに対して全く攻撃できない俺も俺なのだが。多分俺がプリンみたいなものを思い出せれば、階層主を倒せる気がする。



それから俺は、ずっっと階層主と戦い続けその答えに辿り着く。あ!スライムだ!けどどうして?なんでゴブリンなのにスライムみたいなんだ?もしかして擬態してるとか?いやいやまさかそんなわけないでしょ。という心の声とは裏腹に俺は、スライムに対してかなり効果のある武器スキル《刺突》を斧に向かって撃つ。すると―――

ボン!という音がなるだけであった。くそ!どうやったら倒せるんだ。ていうかなんで階層主の攻撃力が下がっているんだ。時間経過?いやそういうものではない気がする。ある程度アップダウンしてるし、まあ、それもある程度規則性を感じるタイミングで だけど。うーん、また《筋力増加(ストレンジブースト)》切れた。これで2回目だな。よしもう一回発動しよう。こんどこそ!

透『武器スキル《スラッシュ》!』

また斧重くなったよ。攻撃力を上げた時に限って重くなるなよ。いや、待てよ。これなんじゃないか。

俺は、この階層主の倒し方がなんとなくわかった気がした。


それからある程度たった後、来た!《筋力増加(ストレンジブースト)》が切れた!そして俺の予想が正しければ…

こうすれば倒せるはず。

そして俺は、とてつもなくゆっくり、何も力を入れずに斧と剣を当てた。すると今回をボン!ではなく、

スーーーっと剣が斧を切っていた。そして武器が無くなった階層主に対しても同じくゆっくりと、剣を当てる。すると階層主も、スーーーっと刃が通り、階層主は、消失した。こうして俺は階層主を倒したのだった。


俺の考えた仮説は、階層主の防御力は、攻撃力によって変動しているのではないか。というものである。

全力で攻撃すればそれだけ防御力も上がる。

なら、最大限弱い攻撃を当てれば、防御力は、下がり攻撃が通るのでは?と思い実行してみたら、それが効果抜群だったのだ。そう考えると準備し過ぎだったのかもしれない。


倒しても特に何かがあるわけではなく、強いて言えばなんか、変な光の球みたいなものが俺の体に入ったことだろう。申し訳ないけど今日はもう帰らせて貰おう。とにかく疲れた。


帰って来た。今日はステータスを測って貰わず。すぐに帰って来た。

透『ただいま〜。』

支配者(マスター)『おかえり〜、でどうだった?白防具は?』

透『すごい良かったです!』

支配者(マスター)『そうかい?良かった〜♪』


実際に白防具は良かった。階層主の攻撃を受けたのに傷一つついていない。まあこれもあの攻撃力比例防御と同じで実はほぼダメージないのかもしれないけど。

その後俺は、疲れ切っていたのですぐ寝たのだった。


今日でレベル2になりたい!昨日の戦いから第一階層階層主は、おそらく初見殺しだろう。多分最初からゆっくり力を入れずに剣を当てれば倒せるのだろう。

支配者(マスター)とご飯を食べた後、俺はすぐに混沌の核に向かうのだった。


混沌の核第一階層に行く時

よし、第一階層に着いた。ってあれ階段が先に続いている。ああ!この先が第二階層なのか。ああ、行きたいなー

だけど流石にレベルが足りない気がする。それにすぐにレベルを上げれそうだし。ということでボス部屋に直行した。そして今回は、臆することなく、堂々とボス部屋に入った。そして倒し方を知った俺はボスを

瞬殺した。


そっかもう明日から第二階層に行くのか、だったら今日は、いつもより多く白鉱石(ホワイトストーン)をとって帰ろう。そして俺は、いつもよりも多く白鉱石(ホワイトストーン)を取った後ギルドに帰ったのだった。


ギルドに帰った俺は期待に満ちていた。なぜならレベルが上がっているはずだからである。俺は、《能力(アビリティ)鑑定(アペレイサル)》をしてもらった。

幾星 透

ステータス

レベル2

レベル上昇条件・???

HP60→70

MP31→41

STR62→72

DEF36→46

AGI70→80

???20→30

武器スキル

《スラッシュ》

《刺突》

能力上昇スキル

《筋力増加ストレンジブースト》

常時発動スキル《アラガウモノ》

《グッドセンス》


選択新スキル習得or習得済みスキル強化


へーレベルが上がると、全ステータスが10ずつ上がるのか。そして選択?どっちかできるのか。新スキルも魅力的だけど。現時点で無理に新スキルを手に入れる必要がないからな、やっぱスキル強化がいいよな。

透『スキル強化を選択する!』

すると俺の目の前に

武器スキル《スラッシュ》、武器スキル《刺突》、能力上昇スキル《筋力増加(ストレンジブースト)》、常時発動スキル《アラガウモノ》、常時発動スキル《グッドセンス》

どれを強化しますか?


うーん、どのスキルにしよう、《アラガウモノ》は、論外、《グッドセンス》は、どういうふうになるか不明だからダメ。《筋力増加(ストレンジブースト)》は、現時点で破格のスキルだから強化する必要がない。《刺突》も同様の理由でダメ。やっぱ、《スラッシュ》だよな!一番最初に手に入れた武器スキルだし、これにしよう!


透『武器スキル《スラッシュ》を強化する!』


了。武器スキル《スラッシュ》を強化します。


完了。武器スキル《スラッシュ》は、武器スキル《コネクトスラッシュ》に強化されました。


NEW武器スキル《コネクトスラッシュ》

斬る動作に、精度と威力に上昇補正がかかる。

また、斬った後にさらに精度と威力に1撃目よりも高い上昇補正がかかった2撃目が出せるようになる。



おお!《コネクトスラッシュ》か、明日試してみよう。

例えば、高威力補正がかかっている2撃目の時に《刺突》を使ったりとか?まあ、普通に考えたらもう一度斬るんだろうけど。

これなら第二階層でも大丈夫だろう。

俺は、明日への期待を膨らませながら、支配者(マスター)の家に帰っていた。


ていうかあの、スキルを強化する時の謎の声

なんだったんだろうな





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ