六十四雨 「空」
"グワァアアァァァアアァァァァアァァ.. . .. . ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ
「( ダイジョウブᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! ケイスケ、サン____________
コノバショデ.. . . .. ケイスケサン、ナラキット
スベテヲコエラレル、ハズ ヨ____________ !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( うん.... ! 雅┈┈┈┈┈… それは、君に言われるまでもなく、
当然、'理解'ってるよᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(ケイスケ、サンᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !
声。 いつから聞こえて来る様になったのか分からないが、以前から自分の
頭の中に聞こえてくる'悪魔の様な声'とはまた別の声。 その'雅の声'に
圭介が耳を澄ませていると、この星が浮かび視界全てが覆われる程の
深い霧が漂う空間で、無軌列に交差する様に張り巡らされた
暗い影の様に伸びていく'道'の上を辿り、周りに星だけが浮かぶ場所で、
ただ目を閉じ座っていると、どこか… … …
'別の場所に辿り着いた' そんな気がしてくる______________
「ამის, შემდეგ გესმის,?
( やっぱり____________ '聞こえ'るのかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ?)」
「 _____________
「( ケイ、スケ... . . . !
「頭の中の声」 今、このਯੁਤੀਦੇ ਕਬਰਾ(ユティデ・カブラ)を
共に歩んで来たアノンには。'声'。 その圭介が時折耳にするという
「声」の事は以前から聞かされていたが、今その事を尋ねると
目を閉じたまま眉を潜めている圭介の姿にセンシティブな
印象を感じ取ったのか、その側から離れ、アノンは少し遠目の
周りを深淵から僅かに切り離された別の
暗い影の様な場所に座り込む_______________
「(ケイスケ、サン.. . . .! アノ、ヒト… … … …?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( ああ.. . . . 大丈、夫ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! '大丈夫'だ、雅ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ?
アノンはああ見えて、'同胞'. .. . .
信仰している神こそ違えど、確かに、彼の中には、
"僕たちと同じ神'が確実に… … …
今、その内側に息づいているᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(┈┈┈┈…オナジ、 モノ.. . . .. .
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ それより、この場所┈┈┈┈┈ .. . .. . .
スゥウゥゥウウゥゥウウゥゥウウゥゥゥ________________
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 空、… … … …
新しく辿り着いたこの場所。 先程いた
ფაუნაჰა(パウナハ)の宮周辺から見て、遥か頭上。
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ '円柱'のᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! 「天面」って事か.. . . .?
"キラッ
おそらく、自分達が雫沫言葉。 その言葉を
ਯੁਤੀਦੇ ਕਬਰਾ(ユティデ・カブラ)と呼ばれる宮で手にするたび、
この自分達を取り囲む雨夢と呼ばれる星空全体にいくつかの平面
そして光の線が浮かび上がり、気付けばちょうど圭介達は今
この空間全てを覆う星図の様な、円柱の中に閉じ込められる様な形で、
この雨夢と呼ばれる場所の最上部の場所。
自分達が今いる途轍もなく広い空間の周囲に広がった
円柱の形をした上面 蓋の様な場所にいる事に気付く______________
「(ケイスケ、サン… … … … ワタシ、ノカンガエダト. . . . !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(いや、雅ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! それ以上は言う必要は無い、よ_____________
┈┈┈┈┈…君に言われる以前に、すでに僕は、
その答えが分かってたから.. . . .. !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
頭の中に響いて来る柔らかい声から思考を遠ざけると、この場
圭介は薄く片目を開け、今自分が座っているあまり広くはない円形の
暗い半透明の霧の様な場所から、視界に無数に見える乱雑に交差した
深い霧に覆われた数多の「白い光の道」に目を向ける____________
「(ケイスケ、サン┈┈┈┈┈…
コノ、シロイ「ヒカリノミチ」ハ. . . ..?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(ああᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! 雅。 大丈夫。 君は難しい事を考える必要は無い。
それ、は.. . . .. 僕、の仕事だ____________
君は深く、考える必要は何も無いᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( _____________
頭の中に聞こえて来る声。 その声を遮る様に、
意識を自分たちが向かう先。 その「先」へと向けると
「(おそらく、この場┈┈┈┈┈… 今僕たちがいる、
この星空に出来た星図の様な円柱の天面、
この星図の様な円柱の天面の様な場所に、'何'か、がᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
( ケイ... . . . .スケ______________




