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「雨、上がる」 -第五部-  作者: 天空 京一
17/120

十七雨 「ロベールとシャノン」

挿絵(By みてみん)


"ヒュンッ


——————ヒュン ッ


「Hyaaaah! Oi, regardez! Shannon!?


 Hein! Stars! N'est-ce pas une star? Oh, oh!?

(ッヒャァ~ ッ! オイ、見ろよ、! シャノンッ!?


 あれ、! 星、! "星"じゃねえかっ えぇっ オイッ!?)」


ロベール。 そしてシャノン____________


「Oui. Oui!

(… … …ええ.. ... . そう、ねᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  !


「Quoi, quoi ?! Cette tarte Tatin. Il ressemble


 à une tarte aux pommes à l'envers Je pense que


 nous devrions simplement rire plus comme ça!

(何だいっ 何だいっ!? そんなタルト・タタン┈┈┈┈ . . . . . .


 逆さになったアップル・パイみたいな顔してさっ


 もっと、こう…┈┈┈┈ "笑え"ばいいんじゃないかっ!)」


「Oui. Vous avez raison. Robert.

(ええ. .. .. あなたの言う通りね… … … ロベール.. ... )」


「?? Eh !? Quoi, qu'est-ce qui ne va pas !? Oui! ? Hé!??

(┈┈┈┈…?? えぇっ!? ど、どうしたどうしたッ!? 


 えぇッ!? おいッ!??)」


「Ouais, oui, vraiment,

(ええ、そう、… … … '本当にそう'ね____________


「Cette femme,

(この、女_________


"やはり変わった"


"ザシャッ"


「(  ______________


まるで、香水をかける事を忘れた様な____________


どこか、以前のシャノンとは違う、場末の娼婦の様な


暗い表情で自分に対して冷え切った顔を浮かべている


目の前の女に対してやや白み懸かった灰色の世界.. ... .


周りに星空だけが見える殆ど何も無い様な場所で、


サングラスを掛けたロベールが陽気な笑顔を見せながら、


その笑顔の下では何か自分の内側____________


心の奥底に、いつもとは違う冷えた


'何か'を感じ取っていた.. .. . ..


「Oh, c'est vrai! Ah, ce n'est pas ça.


 Oui!? Hé, oh!? Shannon!?

(そ、そうっだな....! ア、ア.. .. "アレ"じゃねえかっ


 えぇっ!? なァ オイ!? —————シャノンッ!?)」


「C'est ça,

(┈┈┈┈…"アレ"って.. .. .. )」


「Non, euh, euh, euh, euh. Quoi?


 J'aimerais voir une boutique chez les hommes. Droite??

(いや、あの、あの、あのよぉー... .. な、何つぅか... ..


 マレにあるブティックみてぇな… … … よォ??)」


「La langue est assez sale,

(————ずいぶん、言葉遣いが汚いわねᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」


「! Non, non. Oh, ce n'est pas ce


 que je veux dire? Oui! ? Oi,!?

(  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! い、いや.. ..


 べ、別にそう言う訳じゃねえっつうか___________


 えぇっ!? オイっ!?)」


「(  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」


「Cette femme,

(__________この'女'ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !


今目の前にいるシャノン。 まるで感情を忘れたかの様に、


冷めた表情を浮かべている女に対して敢えて出自の低い


貧民街の一般市民を装う事で、ロベールは何とか「彼女の心」


その心を僅かでも自分に向ける事ができるのでは無いかと思い、


あえておどけた振りをしてみたものの、どうやらその行為は


シャノンにとってはただ鬱陶しさを感じさせただけの様だ____________


「Ah, c'est tout. C'est tout, non?


 Quoi? Quoi? Oi?? Oh!?

(・・・し、しっかし、 あ、アレ.. .. アレだな?


 なァ? えェ? オイ?? —————オッ !?)」


「Je ne sais pas ce que vous essayez de


 dire avec des mots aussi courts comme "Quoi?"

("なあ"だとか"えぇ"だとか… … … 


 そんな短い言葉じゃ、何が言いたいのか分からないわ)」


「Non, non. Oh, ouais. Qu'est-ce que c'est?


 Je sais ?? aaaah? Je vois,?

(い、いや… … … よ、よォ な、何つぅか.... 


 わ、分かんだろ? なァ?? あァ? —————よォ?)」


「(  ____________」


「Cette femme, après tout,

(やはり、この女… … …


"どこか変わった"


「Dans le passé, si j'avais dit quelque chose, j'aurais


 répondu à mes paroles les unes après les autres,


 comme un idiot stupide qui a été pris dans les


 médias sociaux, comme vouloir prendre une


 photo tout de suite ou avoir un appareil photo. Wow, oh?

(以前なら.. .. . 何か俺が一言言えば、すぐに


  "写真が撮りたい"だとか_____________


  "カメラある"だとか… … … そんな、下らない


  まるでSNSにかぶれた___________ ただの馬鹿みたいな態度で、


  一々俺の言葉に答えてた筈だが.. .. ..

 

 なァ————— オイ?)」


「Tu es, stupide,

(…┈┈┈┈あなた、馬鹿なのᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」


「! Cem gars,!? Non, oh,?? Il n'y a rien à dire,? Ah? Droite,?

(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! こい、っつ… … … !?)


 いや、よォ?? —————そんな言い方する事ねえんじゃねえか?


 あァ? …┈┈┈┈┈よォ?)」


「Non, un peu, Robert. Désolé, ce que vous


 dites était plus difficile à comprendre que je ne


 le pensais. Si vous me dérangez, je vais m'excuser.

(… … …いえ、少し、ロベール。 


 アナタの言ってる事が思ったより分かりずらかったから┈┈┈┈ . . . .


 ごめんなさい。 ————気に障ったのなら、謝るわ)」


「?? Non, non, je vais m'excuser. Quoi? Oi ??

(?? ————い、いや、別に謝るとか… … … なァ? オイ??)」


「Oui, "tu as raison"

(ええ、「あなたの言う通り」よ____________


「(  _____________


ザッ ザッ ザッ ザッ.. .. . ...


「Shanno, n,

(  シャノ、 ン_____________

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