
遠く、どこか世界から切り取られた様な.. .. . ..
周りの山々の陰影に、どこか炎が燃え盛る様な音や、
島自体が崩れて行く様な.. .. どこか暗い場所で、
寂れた誰も知らない様な山頂の小屋で正面に向き合った征四郎は、
目の前にいる"雅"の瞳をまっすぐ見る____________
「・・・どうして、「俺を選んだ」んだ....?」
「 ——————
言葉に何も応えず、明かりが殆ど無い、微かな
燭台の灯がともる中、木のテーブル越しに小屋の壁際にいる
征四郎を見つめ返す_____________
「・・・・"いい男"だから. .. ..
それだけじゃ、いけない… … …??
「雅… … …っ