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死贈りの歌姫(旧タイトル:死に急ぐ冒険者は踊り歌って愛叫ぶ)  作者: 青海夜海
第二章 星蘭と存続の足跡
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第二章8話 可逆

青海夜海です。

昨日は更新できなくてすみませんでした。

今日は聖女と軍人の会議です。

 

 ノアルが都市アカリブを経って三時間後のこと。

 都市アカリブに来客が来ていた。


「入れ」


 軍司総司令官トマス・リーカー・トムズ。通称トマト総司令官の入室許可に特務室の扉が開く。

 入って来たのは聖衣に身を包む美しき女性たち。四人の娘を連れる最年長の麗しい女性が一歩前に出る。


「急な訪問を許していただきありがとうございます、トムズ総司令官様」


 最年長のお辞儀に倣って四人の女性もお辞儀する。


「堅苦しいのはいい。貴様たち【聖女】の訪問をにべなく断る者は愚者と言わずして何になるか」


 白髪が逞しいトマト総司令官は腕を組んで鼻息荒く鳴らす。最年長の大聖女マーナ・アンナはありがたいともう一度お辞儀した。


「さて早速だが本題に入るぞ。大聖女直々(おもむ)いた理由、只事で済ますわけないだろうな」

「はい。只事ではありません。むしろここ二百年で一番の災厄となる可能性があります」


 トマト総司令官に仕える騎士に呼び集められた将官や管轄の代表者たち数十人がどよめく。

 ここ二百年で起こった特徴的な出来事は大きくわけて二つ。

 異邦人降臨戦争と魂魄解離事件だ。

 そのどちらとも『十一の獣』に匹敵するパンテオン、そして人間との大々的な戦闘が勃発し、その時代の英雄たちが討伐して平和をもたらした。しかし、その被害が尋常でなかったことは記録を見れば一目瞭然。

 錬奏時代が始まって今までの二八六年で、都市の再建は都度二十回にわたっている。そういった記録を知る者たちは唾を呑み込む。

 しかし——


「それがもし本当だとすればだがね」


 皆の視線を集めた眼鏡の理知的な男はふんと鼻で笑う。


「それはどういう意味でしょうか?」


 訊ねる聖女マーナに含みの笑みを向け、座していたソファーから立ち上がる男は言う。


「どうもこうもそのままの意味ですよ。神などという偶像に盲信する貴方たちを信じられないだけ。神の声でしたっけ? 私には貴方たちの頭が沸いているようにしか思えませんね」

「――なんという無礼! 神を(おとし)しますか!」

「ベリーラ、よしなさい」

「貶す? 違いますよ。私が嫌忌しているのは貴方がた聖女です」


 ぐっと言葉に詰まり、胸の奥で沸沸と怒りが発火していく。けれど、先とは違い誰も男に噛みつこうとはしなかった。堪える聖女たちに男は笑う。


「さすがは聖女です。信仰する神でなければ純真を貫きますか。己の心を殺し見えもしない偶神に祈り妄語を信じて奴隷のように動き回る。さぞ劣悪な環境で調教を受けたようですね」

「――それは神に仕える私たち、つまり主神様を侮辱しているものと捉えていいでしょうか。もし首を横に振るようであれば、貴方の言葉は倫理を脅かしています」


 聖女から関節的に主神を罵倒する男に、これにはさすがのマーナも口を挟む。男の表情は常に飄々としているが、眼鏡をかけた目は常に観察を続けている。

 その眼がマーナたち聖女から得たのは主神の侮辱に対する容赦のなさだった。

 男は参ったと、「長らく生死絶え間ないここにいると倫理感が馬鹿になってくるようだ」と茶化す。他の将官たちが「なんだと!」、「貴殿と一緒にするな!」と声を上げるのを無視してマーナを見つめる。


「…………気に入らない回答ですが、いいでしょう。今一度は見逃しましょう」


 男は鼻で笑い腰を下ろす。


 トマト総司令官がため息を吐いて


「ヤイロード巡査将官、不要な物応えは口を(つつし)むように」


 と諫言(かんげん)され彼は頭を下げた。



 聖女マーナに顔を向け静寂が訪れる。瞳が本題に入れと物語り、誰かが緊張感に息を呑んだ。

 聖女マーナは小さく息を吐いて心を切り替え、都市アカリブにやって来た事の本題を語り始めた。


「昨日の未明、正確には十三日の深月三十四時です。私たち聖女全員に神アヌンナキより『神託』を承りました」

「『神託』……幻聴ではないと判断する根拠はなんだ?」

「聖女ゆえです」


 誰も信じない神の声や神との繋がり。しかし、聖女マーナは己らの肩書、役職がすべてを語ると胸を張る。

 一部の将官や政務を齧る者、魔力の適正がある者は聖女の本来の役割、守護結界を感じ取ることができる。しかし、多くは守護結界を感じ取ることができず、聖女とは偶像に祈るだけの信仰者という域でとどまっている。あとは慈善活動者だ。

 トマト総司令官は後者である。しかし、聖女の役割を理解できない無知ではない。


「聖女が聖女ゆえと宣言するならば、そうなのだろう」

「はい、この純潔の身は嘘偽りを吐きません」


 聖女は純潔純真でなければいけない。

 嘘をつかず他者のために健気にあり隣人に優しく平和を見守る守護者として多くを助ける。それらの契りを結び神の巫女なる聖女として存在できるのだ。博愛者の(かがみ)と言えよう。


「どこまで信じれるか」

「神の恩恵を得ていると宣いやがって」

「俺ら軍人に命令するとか何様だ」

「まったくよ。結局何もしてくれないじゃない」


 ぼそぼそとつかれた悪態に、しかし聖女たちは反応しない。それが反意者を滑稽者に突き落とす。


「……ならば告げろ。その神とやらが聖女に告げた『神託』とやらを」


 皆が聴聞する。向けられる眼は好奇心と猜疑心が大半を占め、残り数パーセントが不安と不快だった。一歩間違えば針の(むしろ)にされかねない状況であっても、聖女たちに(まど)いはなかった。


「真言を申させていただきます」


 そして、聖女マーナは告げた。



「――”四の刻、業火は共存を選ぶ。新なる生が天を抱くだろう。地の友誼に天は血誼を、義が尊ぶ、斯くは生の答えなり“」



 静まりかえった特務室で、マーナが「以上、これが『神託』の言の葉です」と半歩身を引いた。


「……どういう意味だ?」


 困惑に問うトマト総司令官に続くように将官たちがあーだこーだと語りだす。聖女の咳払いで再び傾聴に戻る。


「私たち聖女による見解を述べさせていただきます」

「話せ」


 了承を得てマーナが語りだす。


「まず、”四の刻”ですがこれは四日間あるいは四のつく日にち、時を表していると思われます」

「『神託』というものはなかなかにわかりやすく、実に文芸に酔っているようですね」

「……」


 口を挟むヤイロード巡査将官を一瞥。彼はどうぞ続けてと肩を(すが)めた。


「……二節、”業火は共存を選ぶ“ですが、これはエリドゥ・アプスが業火に包まれる、それに類する啓示だと思われます」

「なるほど、であれば共存の意味は……首謀者がいるというわけか」

「はい。三節の”新なる生が天を抱く“は恐らくパンテオンの侵攻、エリドゥ・アプスがパンテオンに侵略されることではないでしょうか」

「あの知性、品性のないクズどもが我らの大地を侵略だと? その聖女はやはり信用ならん」


 人の隙間から前へ出てきた長髪の男は(さげす)む眼差しで聖女たちに反吐だと見下す。


「私は特務執行班軍事部代表マザラン・ダク・テリバン。各戦線を把握し指示を下す私が見て、パンテオンに遅れを取る、それも侵略などありえない。この数十年、どこの防衛線も突破されていないのが証拠だ。誰が首謀した所で我々軍に敵うものはない!」


 言い切るマザランに軍事力を信じる者たちが次々に肯定の意を唱える。


「そもそも、パンテオンで侵略するのに人がどう関わるというんだ? パンテオンを使役するイカれたクソ野郎がいるとでも言うのか?」

「新なる生がパンテオンという確証はどこにあるのですか? 天を抱くという表現から見るに悲劇に値しないと思います」

「確かに、破壊なら貫くやそれこそ侵略でいいはずだ。抱くっていうのは聖母の心だろ」

「救世主的な誕生なんじゃない」

「おいやめろ。カバラ教じゃないんだし」


 否定的な意見が散発的に聖女たちを穿つ。確かに”新なる生“からパンテオンと直結させるのには無理があると思われる。しかしだ。彼らの観点はズレている。そして、理解できていない。


「二節の”業火“です」

「業火がどうした?」


 今更何をと侮蔑な眼差しが嘲笑う準備を始める。しかし、マーナを含め四人の聖女も態度を崩さない。


「『業火』とは本来、『地獄の炎』の意です。生命の消失や世界の崩壊の寓意です。私たちが使うのと神が使うのでは大きな違いがあるのです」


 太古に使われていた言葉が時代を巡って意味を変形してきたものがある。言霊が言葉に力を与えるように、業火を都市を焼きはらう程度のものと使い続ければ、業火はその意に染まっていき地獄の炎から人間が想像できる範囲の破壊の炎と変化していった。だからこそ、今と過去では意味合いが大きく違ってくる。神と人では。

 神アヌンナキに仕え神を学び支える聖女としての見解だ。


「そ、そんなのこじつけだろ!」

「であれば、パンテオンの侵略を完全に否定することは叶いません」

「うぐっ」


 これには異論がでない。こじつけや言葉の端々の意味まで突きつければ解など一つもでないことになる。そもそもだ。


「『神託』は神の預言です。それを我々が完全に読み解くことは不可能なのです。今、私たちがすべき最重要事項は()()()()()()()()()です。過去を類推(るいすい)するに、エリドゥ・アプスに何か悲劇や惨劇に近いものが起こるその時、『神託』が降っていることが多いのです」


 異邦人降臨戦争や魂魄解離事件もそうだった。


「異邦人降臨戦争では、白愛の英雄ハルジオンが聖女の『神託』を信じたことで異邦人を追い払うことに成功しました。逆に魂魄解離事件では、誰も聖女の言葉に耳を傾けず、刻限が過ぎてしまい多くの人が命を失いました」


 確かにかの二次災厄と呼ばれる大事件は英雄譚と悲劇譚に分けられた。かの英雄ハルジオンが聖女のお陰だと言っていたと文献に残っているのも確かだ。

 そして、彼らの目の先にいる彼女たちもまた『神託』を受け取ってここに赴いた聖女である。


「『神託』からわかることは少ないです。私たちの予想が外れる可能性もあります。しかし、災厄が起こります。業火は『天地開闢の審判(クル・ディミラ)』をも差す『神の炎』です。どうか、今一度でいいのです。私たちの言葉に耳を傾けてその手を取ってくださいませんか」


 真摯な眼差しと声音のどこに邪推できる余地があったか。聖女の地位など関係なく、マーナ・アンナ含め彼女たちは義を尊ぶ正しい心を持った人たちだった。

 エリドゥ・アプスを守りたい、人々を助けたい、誰も死んでほしくない。

 懸命な志が、隣人を思う優しさが、生きていることを尊ぶ健気さが、軍人たちの胸を突いた。

 そうさ、誰も悲劇など起こってほしくなどない。誰かを仕方なく死なせたくはない。己らが守っているのは民人だ。エリドゥ・アプスだ。聖女の志とどこに違いがある。

 今更だが下手なプライドを軍人としての志が上回った。

 マザランがすぐさま口を開こうとして。


「――マザラン将官。聖女の役割を知っているかい?」

「は?」


 横から唐突に名を呼ばれ問いを投げつけられた。振り向くとヤイロード巡査将官が前のめりに膝に腕を立ててマザランを凝視していた。


「それは今に」

「関係ある。皆が聖女の事情に賛同するか否か、その選択の要となるだろう」


 謎の根拠を持ってそう言われてしまえば反語は出ない。トマト総司令官を窺うと彼はコクリと頷いた。


「……聖女の役割は海の境界(ティアマト)の守護結界を起動維持すること。聖女の偶像、神への祈祷は守護結界を維持するための作法だと聞いているが」


 窺うマザランに聖女マーナは「概ねその通りです。祈祷により魔力を送っています」と頷く。


「だそうだ。それがどうした?」


 回答したマザランがヤイロード巡査将官に怪訝(けげん)な眼差しを向ける。

 彼は皮肉だねと嗤った。


「君は優しい。根っからの博愛主義だろうね。真実より平和を選択するその心意気は素晴らしいと思うよ」

「貴殿は何が言いたい?」

「そう非難しないでくれ。私はね、真実を(つまび)らかにしたいだけなんだ」

「真実ですか?」


 マーナに「そうさ」とヤイロードは頷く。

 立ち上がった彼は聖女とマザランたち将官との間に立ち、道化のような怪しい笑みでその真言を吐いた。


「守護結界。知っているよ、エリドゥ・アプスを外界や地下世界から守るための、いわば摂理の守護だろう。生命の膜といった具合だね」

「……」

「沈黙は肯定と受け取るよ。故に確認しなければいけないんだ」

「何をですか?」


 薄ら笑みの男は訊ねた。


「どうして地下世界と繋がる『穴』からパンテオンがやって来るのかな?」


「――――」


 息を呑む音が静寂の中に針を突き刺した。

 彼は言う。


「別に疑っているわけじゃない。私だって魔術師の端くれさ。君たちの偉大なる功績は理解しているつもりだ。けど、パンテオンの侵攻にはどう説明をくれるのか、私は(はなは)だ疑問なのさ」

「……それは」

「まさか、効力が薄まってきている、あるいは君たちだけでは力が足りないなんて馬鹿なことは言わないよね」

「…………ッ」

「そんな、言い訳染みた信用の欠片もない欠落した回答なんてしないと私は信じているさ」

「……………………」


 視線がヤイロードから聖女たちへと集まる。その眼は既に犯罪者を定める裁判官のような鋭利を携えていた。

 聖女の一人がたじろぐ。一人が音を立てて息を呑む。一人がぎゅっと手を握りしめる。ベリーナが悔しさに歯をかみしめる。マーナの額に浮かぶ汗が流れる。

 数秒の沈黙が失望の幕を下ろした。


「ふ、言っておくけど君たちを責めているわけじゃないんだよ。私はね、君たちを心から信用したかっただけなんだ。『神託』が確かなもので、君たちが実は首謀者なんじゃないかっていう猜疑心を払ってほしかっただけなんだ」

「…………え? なに今の? アタシたちが首謀者ですって……?」


 信じられないと聖女ベリーラが震える声で尋ね返す。

 ヤイロードは慈悲を被った笑顔で。


「勘違いはしないでくれよ。ただ、『神託』は君たちにしかわからないからね」


「――――」


 それが答えだった。事の始まりは聖女が持ち込んだ『神託』だ。それは聖女にしかわからないもので、他の誰もが神の声を聴くことは叶わない。


「そうか、トマト総司令が”業火は共存を選ぶ“から首謀者がいる可能性を上げた。これ自体がカモフラージュだった場合、『神託』が信じられれば聖女たちの疑いは真っ先に排除される」


「待ってください! そのような犯罪をするはずがありません。恵む神の神意に背くような悪事、聖女として許されないのです!」

「そうです! あたしたちは神に仕える聖女です。守護結界について力及ばずな部分もありますが、それでも守りたい心意は本物です!」

「今一度、どうか考え直してください。神の意に背く悪行は絶対にしません!」


「だからね、それ全部、君たちの主観なわけさ。私たちには事の一切がわからないのさ」


 必死に訴える聖女たちをにべもなく一蹴するヤイロード。わからないことをいくら訴えられた所で理解は得られない。


「不可解な神と、目の前の不自然。何を信じればいいと思う」

「――っ待ってください! ヤイロード巡査将官。貴方の言い分も――」


 彼の言い分も聖女を貶めようとする穴を突いただけの言葉でしかない。もっと大事なこと、過去の『神託』の存在がある……そう、訴えようとして——しかし、その時間は与えられなかった。


 誰かが吐き捨てる。



「――カバラ教と一緒かよ」



 ああ、全員の眼の中に敵意が宿った。

 疑う心が殺意のような拒絶となって己の得物に意識が伸びていく。無意識に敵を観察し、仕留める方法がいくつも頭を巡回。その間合いは三メルもない。

 聖女たちは心臓を穿たれる、首が刎ねられる、胴が裂かれる想像をさせられてしまった。顔を真っ青に後退ったが最後、軍と聖女の間に完璧な隔たりが。


「貴様らやめろ」


 一声が全員の意識を現世に戻す。立ち上がったトマト総司令官はギロリとヤイロード巡査将官を睨みつけ。


「事の判定は明日とする」

「総司令官⁉ 奴らは犯罪者かもしれないのですよ!」

「冷静になれマザラン将官。そして聖女を見くびり侮るな」

「ですが!」


 食い下がるマザランに鋭い眼光が突き刺さった。たったそれだけでマザランの血の気が引いていく。


「これは命令だ。貴様らは下がれ。そのくだらない頭で事の本質を考え直せ」


 これ以上はただじゃ済ませないと。マザランたち将官や各部署の代表たちはおずおずと特務室から退出していく。

 最後にヤイロード巡査将官が扉の前に立ち。


「そうそう、最後に一つだけ訊ねたいことがあったんだけど」


 悪辣な道化を睨み返すマーナに、彼は肩を竦めて「やっぱりいいや」と去っていった。

 残されたのはマーナを含む五人の聖女とトマト総司令官、彼の護衛兵数人だ。

 マーナが恐る恐ると訊ねる。


「トマス・リーカー・トムズ総司令官様。つかぬ事を(たず)ねますが、貴方様はどう考えておられるのでしょうか?」


 沈黙をした彼は窓から外を見渡し、遠くの兵士たちの訓練姿を見つめ。彼は眼を瞑る。


「貴様らには安全な部屋を用意する。今日は終わりとしよう」

「…………わかりました。ご配慮痛み入ります」


 秘書に案内され特務室を出ていく聖女たち。その姿が見えなくなって、トマト総司令官はようやく大きな息を吐くことができた。ぶわっと溢れ出す汗に自嘲する。


「まさかこうなるとはな。どこまで俺の邪魔をするつもりか」


 誰が想像できた。聖女が悪人と疑われる側に回るなど。予想外のことばかりで嫌になると額の汗を拭う。その顔はより強く生気に漲っていた。


「だが、貴様の思う通りなど絶対にさせん。ここは俺の宮殿だ」


 掴み取ったとある狂人からの手紙を握りつぶした。


ありがとうございました。

今日から更新頻度を2日に1回に戻します。

次の更新は木曜日です。

それでは。

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