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子どもの足で踏みつけても痛くない

作者: 御箱有

 雑踏。雑踏。さっと抜けよう。あっという間に夜が来る。

 なんとなく韻を踏んでみる。まるで下手くそな小説や詩の書きだしだ。

 田舎から出てきたばかりの僕にとって、ここは人が多すぎる。ここだって東京や大阪に比べたら田舎だけど。徹頭徹尾ド田舎育ちだった僕にとっちゃ十分都会なのさ。

 最近の若い者は、やる気がない。

 なんてよく言う。

 お前らが若かった時のやる気を思い出せよ。ホントにやる気に満ち満ちていたか?

 ああ、嘘さ。嘘じゃない。今のクソ爺たちができるやつだったかどうかなんか関係ない。人による。

 ただ、僕が今やる気の失った大バカ者だという部分に関しては間違ってはいない。

 こんな短文だらけのつまんない文字の羅列を、見ているやつはいないから好きなように言えるのさ。僕の頭の中を覗けるなら覗いてみろってな。超能力でも魔法でも使ってさ。まあ、あまりの退屈具合にすぐやめちまうだろうけどな。

 とにかく今の僕は死にたくなるほど悟っているんだ。……やっぱり死ぬのもめんどくさいから生きるけど。

 実家を出て働きだしたばかりの僕にとって、社会ってのはそれくらい辛いのさ。元々ハツラツな人間でもなかったけどさ。

 とにかく上司に怒られ叱られ怒鳴られる日々。

 心の雨は思い綴る言葉を押し流し、時間を無為に氾濫させる。レベルアップもしちゃいない。

 覗けるもんなら覗いてみたお前はさ、この言葉にどう思ったさ。

 僕は屑みたいだったろ? なんてね。

 


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