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第2章 〜欲望と未来のインターセクト〜 ➖探索編2➖ ⑥

 ガソリンの鼻を刺激する匂い。給油をする機械があるということは、ここはガソリンスタンド?


「ムヒヒッ……このガソリンの匂いも最高最高!クセになるね〜」


 給油をする機械に顔を擦り付けている人がいた。あの人は何をしているのだろうか。


「何してるんですか、大黒さん」


 後ろから冷たい目線で声をかける。大黒さんは驚いて大きく後ろを振り返った。


「はっ!!ゆ、ゆ、結衣さん!結衣さんもこのガソリンの匂いを嗅いでみてくださいね〜」


 女子高校生にこんなことを言う先生なんて初めてみた。顔は相変わらず、機械とくっついていた。


「いやですよ。その機械から早く離れてください。正直、気持ちが悪いです」


「ひぃ〜!わかった!わかったから、そんなに怒らないでくださいね〜!」


 そう言うと、機械からやっと顔を離し、立ち上がった。

 なんでこんなことをしていたのか聞いてみよう。


「何してたんですか?」


「僕、前にも言いましたが、車が好きなんですね〜。

 そのなりでガソリンの匂いも好きになってしまいましてね〜」


 確か、私たちがあった初日に元山さんの車の話の時に大黒さんも車が好きだって離していたような……

 というか私、よく覚えていたな。


「だからってあんな気持ちの悪い行動普通とりますか」


 呆れた目で大黒さんに言う。大黒さんは匂いかげた高らか、満足そうな顔をしていた。


「え!?結衣さん、このガソリンの匂いを嗅いでなんとも思わないんですね〜!?」


「いえ、どちらかといえばこの匂い嫌いなので。なので早くここから出たいですね」


 機械の近くにいるだけで臭ってくる。それに、服にもつきそうでやっぱり苦手だな。


「なんでわからないんですね〜!?ああ、こういう時、元山さんなら共感してくれるですかね〜」


「そうですね。なんせ、ベンツに乗ってるぐらいですから」


 大黒さんは肩を落とした。そういえば、あちこち探索したけど、元山さんと合わなかったな。どこにいるのだろうか。


「大黒さんは私のことを裏切り者だと思いますか?」


 不意にそんなことを聞く。みんなが私のことをどう思っているのか、どうしても気になってしまう。


「僕は裏切り者だとは思いませんね〜。とはいえ、誰が裏切り者だなんて見当もつきませんし、そもそも、いるかどうかもわかりませんからね〜」


 殺戮ちゃんは想像に任せるとも言っていた。いるとは言っていない。ということは、初めからいない可能性もある。


「だから僕は、裏切り者がいないと思っていますね〜。その方が、今後うまくやっていけますね〜」


 大黒さんの考え方も選択の一つだろう。そうすれば裏切り者どうこうを気にせずにいられる。さすがは国語の先生だ。


「大黒さんは強いんですね」


「ええ、強いですね〜。ほら、筋肉もムキムキですね〜」


 袖をまくり、筋肉を見せつけようとする。というか、非常に反応しづらい……


「……」


「そこは、脂肪やないかい!って突っ込むところですね〜!」


「は、はぁ……」


 大黒さんはユーモアがある人だな。しかし、なんでこんなところにガソリンスタンドなんかがあるんだろうか。ガソリンを入れる物もなければ、車もない。殺戮ちゃんはどんな意図このガソリンスタンドをで作ったのだろうか。

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