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第2章 〜欲望と未来のインターセクト〜 ➖探索編2➖ ④

 ロケットに出た後、一番近い場所から回ることにした。

 しばらく歩いていると、砂浜や青い海が見えた。そこには、二人の人影が見える。


「こんにちは。花ちゃん、彩里ちゃん」


 花ちゃんと彩里ちゃんは砂浜を歩いていた。そこを後ろから声をかける。


「あ、結衣ちゃん!」


「こんなところで会うなんて奇遇だね!」


 奇遇なのかな……?

 彩里ちゃんって、たまにこういうことも言うよね。


「ここは、ビーチ?」


 私は辺りをキョロキョロ見渡しながら聞く。

 どう見てもビーチにしか見えないけど。


「そうなの!花ね、花ね、いいこと思いついたの!ここの海で泳いだらすっごく楽しいと思うの!」


「え!?彩里たち、水着着れるのー!?」


 花ちゃんと彩里ちゃんは嬉しそうに言った。

 水着か。最近泳いでないから泳いでみたいな。でも、こんなところなのに水があるのも、おかしな話だな。


「じゃあ、今度、気分転換に泳ぎに行こうよ!水着なら、倉庫か殺戮ちゃんにでも言えばくれると思うし」


 こんな時だからこそ、気分転換は必要だ。

 それに、こういうのは誰かが言い出さないとね。


「……」


「……」


 と思ったけど、私が言った途端に二人の表情は暗くなった。


「もしかして、さっきの裏切り者のこと気にしてる?一様言っておくけど、私は違うからね」


 橋田さんは私を裏切り者だと言い、海ちゃんまでもが信じてしまった。だとしたら、この彩里ちゃんたちも――


「彩里は結衣は裏切り者じゃないと思う」


「え?」


 彩里ちゃんはいつになく、真剣な表情で私に言った。私も真剣な目で彩里ちゃんを見つめる。


「なんとなくだけどさ、結衣ちゃんが殺戮ちゃんと繋がってるとは思わないんだよね」


 私のことを一人でもわかってくれる人がいる。

 それだけで、心が温かい気持ちになる。

 とても、嬉しかった。


「それに結衣、優しいし!」


「優しい……か……」


 優しいと言われたのは嬉しかった。

 でも、この優しさがいつまで続くのかわからない。もしかすると、優しさを捨てなきゃいけない時が来たら、彩里ちゃんたちは私のことを軽蔑(けいべつ)してしまうのではないか。


 そんなことを考えてしまう。


「彩里、結衣を信じてるから……!!」


 彩里ちゃんは優しい目で私に言った。

 彩里ちゃんは私を信じてくれている。だったら、これからも、私ができる最善の選択を取らなきゃ……!!


「あー!彩里、美味しいとこだけ取ったー!!花ももちろん、結衣ちゃんのこと信じてるからね!」


 花ちゃんも便乗するように言った。

 よかった。花ちゃんも彩里ちゃんも信じてくれてる。2人のことはこれからも信頼できる仲でいたいな。


「問題は海ちゃんだよ!あいつさ、こんなにも優しい結衣ちゃんを裏切り者だと思い込んで馬鹿じゃないの!!ほんと、頭いいのは勉強だけの女だ」


「そんなに言わなくても……ま、まあ、あの状況じゃ仕方ないよ。海ちゃんも頭がいっぱいだったみたいだし」


 というか、頭いいのは認めるんだね、花ちゃん。海ちゃんとも仲良くなりたいのにな。


「海を探しに花と一緒に探索してるんだけど、見てない?」


「ううん。私もさっき探索し始めたばかりだから。見かけたら教えるね」


「おけまる〜!」


 海ちゃんがどこにいるかはわからないかど、見かけたら教えてあげよう。それだけ2人も海ちゃんのことが心配ってことなんだね。


「ていうか、絶対裏切り者は橋田だよ、橋田!あのおっさん、性格悪いし、一番怪しいじゃん!」


「根拠もないのに決めつけるのはよくないよ」


 とは言いつつも、橋田さんのせいで私が疑いがかかるようになったんだけどね。

 でも、橋田さんは一番裏切り者のことを気にしている気がする。なんでだろう?


「あの人、デス会でお母さんのことも責めてたし、ほんと許せない!」


「花、落ち着いてってば!」


 こっちは相変わらずだな。花ちゃんたちは置いておいて、次の場所に移動しよう。

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