ユリス商売を始める
次の日の朝、家に転移して姉さんにお金を渡すと金額に驚いていた。
牧場で動物達を捕獲して馬車に転移し動物を置くと、朝食を食べに食堂に向かったら陛下と僕以外席に着いていた。
「遅くなり申し訳ありません」
「なに。構わないよ。ユリス君」
殿下は笑顔で許してくれた
「それでどこに行ってたのかしら?」
「はい。アニスさん。アニスさんに頼まれた動物を取りに行っていました」
「まぁ!! それで動物達はどこにいるのですか?」
アニスさんは、子どものように目を輝かせて聞いてきた
「はい。馬車で待たせてあります」
「そう。では後で私の部屋まで運んできて頂戴」
「かしこまりました」
陛下が到着して朝食が始まった。朝食が終ると僕は馬車に行き、動物を持ってアニスさんの部屋を向かいドアをノックした。
中から返事があったので中に入るとアニスさんとシアちゃんがいた。
「さぁ、動物達を見せてちょうだい」
「はい」
僕はゲージごとアニスさんに渡した。
「あら、かわいいわね」
「あ、シアのとおんなじのが居る」
シアちゃんは嬉しいそうにしていた
「ユリス君、はい、代金の金貨八枚足りるかしら?」
「貰いすぎです。金貨二枚で十分です」
僕は貰いすぎた分を返した
「あら、意外に安いのね」
「高すぎると買う人がいなくなりますので」
「それもそうね」
アニスさんは納得していた。
「では、僕は商店の準備が、ありますのでこれで失礼します」
僕はアニスさんの部屋を出ると転移で馬車に向かい、取っておいた九尾を持って店の前に転移した。
少し待つとアンちゃんとトアリスさんが歩いてこちらに向かってきた。
「おはようございます」
「おはよう。お兄ちゃん」
「おはようございます おはよう。アンちゃん」
「すごいですね。一夜でこんな立派な建物を建てちゃうなんて」
トアリスさんは建物を見て驚いていた
「ねぇ、お兄ちゃん、その箱なぁに?」
「見てごらん」
アンちゃんが見やすいように籠をおいた
「わぁー かわいい!!」
アンちゃんの目はハートマークだ。
「お兄ちゃん、これお店で飼うの?」
「そのつもりだよ」
「はいはい、ならアンがお世話する!!」
「アン貴方ちゃんとできるの?」
「できるもん」
両頬を膨らませて抗議していた
「わかった。じゃあアンちゃんに頼もうかな」
「やったー アン頑張る」
僕は九尾に首輪をはめて気持ちがわかるようにした。
「アンちゃん何か感じない?」
「なんか、伝わってくる」
アンちゃんは不思議そうにしている
「それはそのこの気持ちだよ」
「え? そうなの? すごい!! ね、お兄ちゃんこの子お腹が空いたって」
「わかった」
アイテムボックスから食料をだす
「はい。アンちゃん、これをあげな」
「ありがとう」
アンちゃんは早速嬉しそうに九尾に餌を与えていた。
そうこうしているうちに職人とメイドが来たので、メイドと料理人は宿屋に、職人には商品の陳列を手伝って貰った。
取り扱う商品は、かばん、バック、文房具、本、とアストリアで商売した時に売ったものだ。
さぁて始めるかな。アンちゃんはペット係に任命したので、九尾と店の前で遊んでいる。
ここなら警護の兵士の、目や周りの目があるから危険もないだろう。
僕は開店の看板と商品の看板をだすと店の中に入りしばらくするとお客さんが入って来て服を見始めた。
「あのこの服ていくらですか?」
「銅貨二枚になります」
「え?」
お客さんは信じられないといった表情をしていた。
「あの、このお店いつまで空いてますか?」
焦った様子で聞いてきた
「一応夕方までは開けとくつもりですけど、売上次第では早く閉めるかもしれません」
「わかりました。娘をつれてなるべく早く戻ってきます」
そうゆうとお客さんは走って店を出ていった。
次に来たのは冒険者の少年だった
「あの、僕昨日登録したばっかで銀貨二枚しか、予算がないのですが買える武器ありますか?」
「うーん、銀貨二枚だとこのへんかな」
僕は銀貨二枚で買える武器を目の前に並べた。
「やったー 刀がある」
「刀スキル持ちかい?」
「はい。でも銀貨二枚で買える刀がなくって」
なるほどね。確かに普通は買えないだろうね。これは職人が出来が気に入らないが使えないことはないから、安く売ってくれと、言っていたものだ。
「それでいいかい」
「はい」
少年は上機嫌で店を出ていった
少年が出ていってすぐ先程のお客さんが帰って来た
「はぁ〜 良かった。まだしまってないわ。さぁ、あなた達好きな服を買ってあげるから持ってきなさい」
子ども達は迷いながならも服を決めて、母親とともに二階に登っていった。
鈴がなった。誰か来たなかな?
「ここか? リツ」
「はい。そうです? 教官殿」
先程の少年が他の冒険者をつれて戻ってきた
「店主すまないが、武器を見させてもらうぞ」
「どうぞ」
「こ、これは、なぜこのレベルの武器がここに?!! よし、この武器は買いだ。この店他にも何かありそうだな。リツお前も欲しいものを探せ。教えてくれたお礼に買ってやる」
「本当ですか!! ありがとうございます」
この冒険者は武器の他にポーションと保存食、魔道具テントを買っていった。
二階に登ったお客さんが降りてきた。
「ね、ママこの本買って」
「買っても読めないでしょう? あらこれ文字を覚えれるようになってるわ。これなら勉強になっていいわね」
このお客さん、本の他にも食料品に服、魔道洗濯機を買っていってくれた。
魔道洗濯機は重たいので後で馬車を使って持って帰るそうだ。
お昼になりお腹が空いたので食堂に行くとそれなりに混雑していた。テーブルに座るとお冷を持って来てくれた。
「なかなか、盛況のようだね」
「はい。ユリス様。でもまだテーブルは空いてるので、そこが課題ですね」
「まぁ、焦らずにやっていこう」
「はい。ユリス様」
僕はカツ丼を頼み食べ終えるとお店に戻った。
しばらく食い休みをしていると主婦と冒険者がひっきりなしに来店し始めた。
「ママ、リカちゃんと同じ服買って」
「はいはい わかったわ」
お母さんも自分のを探すので忙しそうだ。
冒険者は魔道具や武器、保存食などを中心に買って行ってくれた。
主婦や若い女性はノートや書くもの、食品、服、かばん、革製品本 を買って行ってお金がある人は高いお皿を買っていた。
あ〜疲れた。帰ってお風呂入って寝よと思っていたら、アンちゃんが、入ってきた
「お兄ちゃん大丈夫?」
どうやら心配して来てくれたようだ
「どうにかね」
「ね、お兄ちゃん、ご本見ていい?」
アンちゃんは目を輝かせて聞いてきた
「いいけど、読めるの?」
「読めないから絵を見るだけ」
「ならアンちゃん、文字を覚えない? そうすれば一人でご本読めるよ」
「本当!! ならアン頑張る!!」
文字付録がついた本を持ってきて、一緒に勉強して、この日は終わった。




