勉強
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「あ〜朝か、まだこの環境にも慣れないな。それにしてもまさかご褒美で元の世界を参考に精霊神様が作った世界にユリスと言う名で転生できるなんてな」
そうユリスは精霊神様に民を思い自らを犠牲にしてまで皆を助けるとはすばらしい。と評価されこの世界に転生したのだ。
コンコン。ドアをノックし扉が開く音が聞こえた。おそらくメイドのイリアだろう。
「失礼しますユリス様。起きてらっしゃいますか?」
「起きてるよ」
「よかったです。今日はユリス様の大切な祝福の義があるので寝坊は許されないですもの」
今日はユリス七歳の誕生日。子どもは七歳になると祝福の義でスキルをもらい、大抵の子どもはそのスキルを活かせる職につけるように練習を開始するのだ
「それでは着替えを行わせていただきます」
イリアに着替えさせてもらうと、朝ごはんを食べるため第2食堂へと向かった。
「おはよう。母さん」
「おはよう。ユリス」
食堂にはすでに母親が待っていた。だが近くに侍従はおらず、服も元王族からしたら貧相なものだった。
「母さん。またあの第一夫人が嫌がらせしたの?」
ユリスの父親は代官だが、その父親は侯爵家当主なのでユリスの父親も一応貴族扱いなる。そのため妻を複数もてるのだ。
「まぁ、いつものことだから気にしないわ」
母親は毅然としていたがユリスは腸が煮えくり返っていた。
第一夫人とユリスの母親である第ニ婦人は仲が悪いのである。
ま、第一夫人が一方的に憎んでるだけだが。理由は自分が好きな男が愛しているのは第ニ婦人のマリアだからだ。第一夫人のアリアは公爵家の権力と王家の協力で割り込んだに過ぎないのだ。