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ライブ本番

「おーっす」

 今日は悪夢にうなされたせいで気分が乗らず、ダラダラとライブ会場まで歩いたせいか、メンバーの中で一番最後に会場に入った。他のメンバーたちは、楽器のスタンバイを行っていて、最初のバンドがもうステージに上がろうとしていた。

「遅かったな。今日は三沢と由奈に先越されて」

 大原が珍しいなという口調で俺に言ってきた。他のメンバーも「珍しい」と口々に言ってきた。

「いやー、今日は何だか、眠くて」

「昨日寝れなかったのか? 小学生が遠足行く前になっちゃう奴っしょ」

「ちげぇよ」

 由奈のちょっかいが挟まる。まさか悪夢で気分が落ち込んだと言うのは恥ずかしい。俺は心の中で眠いを理由にして、乗り過ごそうと決心した。俺たちが出るのは四バンド目だ。それまでば少々時間があった。

 取り敢えずギターを取り出して、他のメンバーと同様、準備に入った。すぐ側で爆音で奏でられている音がズンズンと耳に入ってくる。ここのライブハウスでやるのは何だかんだで3ヶ月ぶりだった。他の出演者もたくさんいる控室が俺は一旦出て自販機でジュースを買いに行くことにした。ライブハウスの空気は独特で、今日のような気分でずっと居ると少々気分が悪くなってしまう。

 目についた炭酸飲料を買ってその場で蓋を開けた。朝から何も飲んでなかったからか、思わず「生き返る!」と言いたくなったが控えた。

「おぉ! 松本じゃねぇか」

 自分の名前が聞こえ、ぱっと振り向くとそこにこの前話した「社会の先輩」たちのバンドメンバーがいた。

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