97話 アイリス
翌日の朝になった。
何故だか分からんが、ボロボロだった体が完全に治癒した。私相変わらずヤベェ。一眠りしたら治る、ならぬ二眠りすれば完治する、って奴なんだろうな…。
さぁ。お腹空いた。もう限界だ。ご飯作りましょー。
今回は何にしようかな。空腹を我慢するのって結構辛いんだよ。だから私の食べたい物作ろう。
和食食べたいなぁ。私ジャガイモ好きなんだよねぇ。肉じゃが作ろう。…そうは言っても肉は全部売っちゃったんだよねぇ…。ちょっと残しておけば良かったぜ。
仕方ない。買ってくるか。とは言ってもまだ洗脳の件は解決してないしあまり出歩けないけどね。
でもまだ誰も起きてきてないんだ。ご飯炊いとこう。インベントリ入れとけばホカホカのままだし、肉じゃが一品なのは悲しいしね。
ってかそれならむしろ夕飯にするか。朝から肉じゃがはキツいしね。それならツバキもやりたいって言ってたし、手伝って貰おうかな。ならツバキと私で一品ずつ+ご飯だ。良いねぇ。私1人だとそんなに作らなかったし、楽しそうだ。素晴らしいじゃ無いか。
…私、優柔不断だなぁ。
そんな感じで夕飯までご飯を我慢することが決定してしまったのである。まぁ自分を自分で追い込んだだけだが。
それにしても皆よく寝てるなぁ…。今のうちに教会潰しがどんな感じか見てくるか。完全に信頼しきっていたけどよく考えるとアフターケアするの私じゃん…。
ならついでに買い出し行ってこよう。隠蔽フードあればなんとかなるだろ。この国、市場が盛んで朝でも結構活気あるし。
宿を出てそのまま真っ直ぐ商店街へ来た。結構色々店がある中から肉屋を探さんとな。まぁ結構目立つ感じに看板が出てるし大丈夫だろう。
数分歩いたあたりで牛のようなモンスターが書かれた看板を見つける。早めに見つかって良かったな。
店内に入ると様々なモンスターの肉が並んでいて、流石肉屋!と言いたくなるような感じだった。正直あまりこの世界の肉には詳しくないので大人しく店員さんに聞くとしよう。
「大将、おすすめの肉ってどれっすか」
隠蔽のせいで私が入ってきたことにも気づいていない様子だったので、急に声をかけられてビクッとするオヤジさん。
「お、おう。嬢ちゃんいつからそこに居たんだい?」
「牛の切り落としで良いんですけど、一番美味しい奴ってどれですか?」
あえて答えない。あくまで今の私は客だ。
「お、おう。それなら用途にもよるがギガントブルの肉が良いんじゃねぇか?結構貴重な肉だから金額は結構するが、臭みも無く、いろんな物と絡みやすいし、結構万能だぜ。しかも肉自体も美味いんだよ」
「じゃあそれ下さい」
「あいよ!どのくらい欲しい?」
ツバキのためにも分量以上に買っとくか
「600で」
「あいよー。銀貨6枚だ。結構するだろ?」
うっわマジか。結構するな。味にも期待だ。ってか国産牛の二倍位するじゃねぇか。
まぁお金いっぱいあるし、奮発しちゃお。そうだ。情報もついでに貰うか。
「最近この辺りで教会が襲われてる、って話を聞いたんですけど、詳しいこと知ってたりしませんか?」
「ああ、そういやぁ最近聞くなぁ。何でも壁の模様や棚なんかを壊して出て行くらしいぜ。犯人はまだ分かってないんだけどな。結構な数の教会が被害に遭ってるみたいだ。全く、物騒なもんだぜ。ほら、包み終わったぞ」
なかなか順調みたいじゃないか。しかも最低限で済ませているのが好印象だな。
「ではこれ。情報料込みです。ありがとうございました」
「お?いいのか?気ぃつけて帰れよ?」
私は金貨一枚を渡して店を出る。いやぁ、よさげな肉が買えたぜ。
しらたきとかタマネギとか人参とかはまだまだあるし、もう帰ろう。そろそろ皆起きてくる頃だ。
「ただいまー」
部屋に入ると、案の定雫とツバキが私を探していた。
「ツボミ!もう動けるようになったのかい!?」
「もう!また1人でどっか行ったのかと思って心配したよ!」
「いや、ただの買い出しだよ。ツバキも料理したいとか言ってたし、その具材。今日は私の食べたい物を作る」
そういえば私は何を作ろう…。肉じゃが食べたかっただけだし…。私は味噌汁でも作っとくか…。
「蕾ちゃん分に買ってきた奴どうする?」
「頂いとくよ。急にお腹空いたときに食べるわ」
雫からご飯を受け取ってインベントリに。そういえば何だったんだろう。まぁいいや。
「そういえばツバキ、何か話あるって言ってたよね?」
「あぁ…そうだね……じゃあ場所を変えないかい?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「なんで私達飛んでるの?」
「来て欲しい場所があるんだ。中立区の真ん中の方。」
まぁいいか。着けば分かるし。
「この辺りだよ」
そう言われて高度を落としていく。
着地と同時に人の姿になるツバキ。それに習って私も魔人に変身する。
「……ここは?」
綺麗な花畑だ。沢山の種類の花が咲き乱れ、美しい絨毯のようになっている。
「ここは…お墓だよ。」
ツバキが見る方向には、花に囲まれた墓があった。こんなに誰も訪れない場所なのに、墓石は綺麗に保たれている。
「……誰の?」
「古の大戦を終わらせた英雄にして、僕の親友の墓さ。」
何だろう。不思議な感覚だ。初めて来たはずなのに…私はこの場所を知っている気がする…。
「ツボミ。単刀直入に聞こう。君はここに眠る人物。アイリスの事を知っているかい?」
「……アイリス…?」
聞いたことのある名前だ…。どこで聞いたんだ…?
「ツボミが使った技。『断界の大鎌』はアイリスの技だ。そしてあの赤い魔力も…アイリスの物に限りなく近い…。」
あの赤い髪の女、もしかしてそのアイリスって人か?でも他人には言うなって言ってたな…
「……知らない。その人、どんな感じだったの?」
「…ツボミみたいな奴だった。最初にツボミと会ったとき、アイリスに似ているなぁって思ったんだ。」
「見た目が?」
「いいや?見た目はそんなに似てないかな。赤い髪に赤い目の女の子だった。でも目は似てるかも。」
赤髪に赤目?夢で会った人と同じだ…
「話し方や性格がツボミに凄い似ててねぇ…。でも、アイリスの方が怖かったかなぁ。」
「怖かった?」
「アイリスは世界を憎んでいた。どうしようも無く滅ぼしたいと願っていたんだ。まぁそれは叶わなかったけどね。」
「どういうこと?」
「嫌いだったんだよ。アイリスは権力者が支配する世界が大嫌いだったんだ。だから、ルールは無いけど平和な、魔物の領域が出来たとき、アイリスは本当に嬉しそうだった。」
「アイリスは魔物だったの?」
「そう。フェニックスだったんだ。不死鳥さ。勿論僕達みたいに人の姿をとっているけどね。というかアイリスは鳥の姿を見せてくれたことが無い。」
不死鳥?その墓が何で目の前にあるんだ?死なないから不死の鳥なんじゃ無いのか?
不思議そうにしていた私のことを察したのか、ツバキは言葉を続ける。
「別に元々死なないわけじゃ無いんだ。固有スキルの不死の効果だよ。自分を不老不死にするスキルだ。常時発動系だけど、勿論解除も出来る。」
「それって………」
「自殺だったんだ。僕に“魔物達を頼む”って言い残して、不死の力を解除し、剣で心臓を貫いた。理由は分からない。」
ツバキの目が潤み、こぼれた雫が頬を伝う。
「どうして死んじゃったんだ…。アイリス…僕は…君のように強くないんだ…。」
「ツバキ……」
そんな時だった。
――全くしょうが無いな――
声だ。
――ちょっと体を貸して欲しい。いいかな?――
やっぱり貴方がアイリスか。ツバキにしっかり話してあげるんだぞ。
――仕方ないなぁ。後は任せるって言ったのに…。――
意識が遠のいてゆく。ぼやけていたときとは違う。完全に意識が無くなってゆく。
後で私にも説明するんだぞ。アイリスさんよ。
――分かってるよ――
その声と同時に私の意識は途絶えた。
涙をこぼすツバキの隣で、アイリスは思う。
久しぶりの感覚だ。風も、空気も、何もかもが懐かしい。時代は変わっても、この世界は変わらないな。滅ぼさなくて良かった。
仕方が無い。最高に格好悪いが声をかけてやろう。そしてこれで本当にお別れだ。
「私が死んでからもう果てしない時が流れたのに、ツバキはまだ泣き虫なんだな」
ハッと振り向くツバキ。
「ツボミ……?どうしたんだい?」
「私は魔物達を頼むって言ったじゃんか。泣いてる場合じゃ無いでしょ?」
「……アイリス…なのかい?」
「何が“君のよう強くは無い”だよ。ツバキは強いじゃないか。私は死んだ後、この世界がどうなったのかは知らないけど、今の状況を見るに、結構頑張ったんだろ?」
「なんで…なんで死んでしまったんだい?」
「私がもう世界に必要なくなったからだよ。あのままだと、私は自分の衝動で人間達まで滅ぼしていただろう。私の役目はあれで終わったんだ。蛇に足はつけてはいけない。同じく、鳥に牙は要らないんだ」
「そんな……なら僕に任せるって言ったのは?」
「龍に目玉は必要だろ?同じ事さ。世界にとって君のような存在は必要だった。魔物達から大戦に生やされた牙を抜き、自由の翼を生やさせる。ツバキはその役目を完璧に果たしたじゃ無いか」
「それでも……僕は…!」
「私に生きていて欲しかった?」
涙を拭いながら頷くツバキ。
「私はさ。満足だったんだ。長く生きたけど、あの結末を見られて良かった。そしてツバキと過ごした日々も、私にとってはかけがえの無く、大切な物だったんだ。私はあれ以上生きていたら自分でそれを壊してしまいそうで怖かったんだよ」
「アイリス……。」
「それに、私のお墓もずっと綺麗にしてくれたみたいだし、私の好きだった花も沢山植えてくれたみたいだし。私は嬉しいよ。ありがとう」
再び大きく泣き出すツバキ。
全くもう。ずっと前からそうだ。泣き虫め。
「私はこの子、ツボミの中で生き続けてきた。でも、それも今日限りだ。私は自分の全て。記憶や感情、力までツボミに託して、今度こそ本当に消える。だから、ツバキはこれからこの子を見守ってあげてくれないか?」
「……その決心は揺るがないのかい?」
「このままツボミの中に居たら、私が死んだ意味も無く、人間を滅ぼしてしまいそうだからね。この子には自分の心にしっかり従って貰わないと。そしてツバキ、この子が道を踏み外したら、君が止めてあげてくれ」
涙を完全にぬぐい取り、大きく頷くツバキ。
「分かった。約束しよう。僕もね、君との時間が忘れられないくらい大切だったんだ。でも今も悪くない気分なんだよ。ツボミが暴れて、雫が困って、キリエが寝ていて。どうしようも無い皆だけど、いつの間にか僕の大切な物に加わってた。だから僕は皆を、ツボミを守るよ。」
「そうそう。それでいいんだ。私の前では泣き虫なツバキだけど、皆の前では頼もしくあってくれ」
「任せてよ。今までありがとう。本当に楽しかったよ。アイリス。」
決心が固まったみたいだな。…そうだ。良いことを思いついた。
「ツバキ、私の剣ってどこにある?」
「僕の次元収納の中にあるよ。一応、君の形見だからね。」
「その剣、ツボミにあげてくれ。間接的に剣をダメにしちゃったし、そのお詫び」
「分かったけど…そういえば君の使ってた銃はどこに行ったんだろうねぇ…。」
「今ツボミが持ってるじゃ無いか」
目を丸くするツバキ。
「ハァ!?でもアレはちょっと違った気がするんだけど…。」
「覚醒しきってないだけだよ。アレは間違いなく私の“極夜”だ。だから“白夜”も渡せば私と同じ武装をしてることになる。そして私はツボミに力を渡すつもりだし…」
「あぁ…なんとなく分かったよ……不死の悪魔の再来だ……。」
先程までとは打って変わってため息をつくツバキ。
「ツバキにも私から何か送ろう。とびっきりヤバめな“何か”をね」
「イヤな予感しかしないんだけど…。」
まぁそうは言ったが別に変な物を渡す気は無いんだ。
私が居たことの証明というか、形見というか…。自分の形見ってなんだか変な気分だ。そういえばツバキももう死んでるじゃ無いか…。まぁいいや。
私は赤い魔力を手のひらの中に集め、とんでもない濃度まで凝縮させることで物質を作り出す。ツボミの作成スキルもあってか、なかなか簡単にできるな。
それを花の形に作り、ちょちょっと細工をして、同じ要素で鎖も作っていく。まぁネックレスだ。
「はい。プレゼントだ」
「ツボミにも言い慣れてるけど、ホントにヤバいねぇ。魔力から物質作り出して“はい”じゃ無いんだよ…。で、これは一体なんだい?ネックレス?」
「私だよ。その花はアイリス。私と同じ名前の花だ。泣き虫ツバキを封印する証にでもしといてよ」
「アイリス……ありがとう。大切にするよ。」
さて、後はツボミに私の全てを渡すだけだ。
「そろそろお別れだ。バイバイ、ツバキ」
「アイリス。今まで本当にありがとう。後は任せてくれたまえ。」
さーて、ツボミさんに体をお返しするまえにお話しないとな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ううむ。ここはどこだろうか。
『お、やっと起きたじゃ無いか。もう1人の私』
「ああ、アイリスか。って事はまた夢の中?」
『深層心理って言った方が良いかな。と言う事で私はこれから私の全てをツボミに渡して消えることにする』
「どういう訳!?唐突すぎるんだけど?」
『そうだね。まぁ貴方はどうして私が貴方の中に居るのか気になってるだろうからそのあたりを教えてあげるよ』
「あぁ、どうも…」
『ツボミは私の生まれ変わりだ』
バッサリ来たぁ…。で?どういうこと?
『私は自殺してからかなりの時間が経って、別の世界に生まれなおすことになったらしい。そのあたりはよく分からないんだが、そこで邪魔をしたのが私の不死の力だ。生まれた赤ん坊、その中に私という存在が再び出来上がってしまったんだ。その被害に遭った赤ん坊がツボミ、貴方さ』
「は、はぁ、よく分からん」
『まぁその辺はフィーリングでなんとかしてくれ。で、私は消えるつもりなんだ。これ以上は死んだ意味も無くなってしまいそうだし、何より貴方の邪魔になりそうだからね』
「詳しく頼む」
『ツボミ、君は小さいときからずっと破壊衝動を抱いているよね』
……その通りだ。私がいままで隠し続けてきた感情。それは世界を壊したい、滅ぼしたい、と言った感情だ。世界が憎く、その世界に生きる全ても憎く、そんな自分が恐ろしかった。
誰が決めたかも分からないルールによって自由を縛られ、そこに生きる人々も、他者を蹴落としあい、少しでも優位に立とうとする。そんな世界に意味はあるのか。そんなことを幼児の時から思い続け、自分の中にしまい続けてきた。
『それは、全て私の感情だ。私が貴方の中にいたせいで、貴方に芽生えてしまった感情だ』
……よく分からんぞ…。どういうことだ…。
『本当にすまなかったと思う。その感情は、貴方にとって毒にしかならないだろう。だから、私は私の全てを貴方に渡すことで帳尻合わせをしようと思う。私の全てを知って、その先をどうするかは、ツボミが決めてくれ』
「……つまり、私と同化して、1つの命になるって事?」
『大正解だ。というより、もともと私は貴方で、貴方は私なんだ。元に戻ると言った方が正しいかもしれない』
「……ツバキは良いの?」
『良いさ。もうツバキには君たちがいる。決心もついたみたいだしね』
「そう。じゃあ、早速やっちゃう?」
『ツボミ、貴方には…いや、もう何も言うまい。それによく考えてみれば私がツボミと融合するようなものだし、そんなに渋る必要も無い訳か』
「もともとそういうことだったんじゃ無いの……?」
コイツ…もしかして私のくせにちょっと抜けてるのか?
『やめてやめて!そんな哀れな物を見る目を向けないで!』
「ほら、さっさとやっちゃおう。一番怖いのは私なんだから」
『そうなの?』
当たり前だろ…
自分の前世の記憶を受け取るって事は、もしかすると私が消えてアイリスになってしまう可能性だってあるんだから。上手くバランスを取れれば良いけど…。
『じゃあ、いくよ…』
私にアイリスが重なるように入り込む。
それと同時に、意識が覚醒してゆく。
『目が覚めれば終わっているはずだ。あとはツボミ次第。全てを任せるよ』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
壮絶な記憶が流れ込んでくる。激しい思いが流れ込んでくる。
私はツボミか?アイリスか?
いや、ここから始まったと考えた方が早いか。
私は木下蕾でも、アイリスでも無く、“ツボミ”だ。
なんだか初めての気分だ。ずっと心にかかっていた雲が晴れたような感覚。なんだかとても気分が晴れやかだ。
そう考えると言うことはベースは蕾なのか?いや、アイリスも同じような感覚を持っていたな。ならば私はやっぱり新しい私だ。
目を開けたら、そこには何があるんだろうか。
視界に入ったのは私を見下ろす天使。あっ、キリエだ。後頭部に柔らかい感覚。どうやら膝枕されているらしい。
桃源郷だろうか。私は死んだのだろうか。とりあえず今はキリエさん可愛い可愛いを嗜んでおこう。
「………ツボミ?」
「私、いまどうなってるの?」
「………膝枕……してる」
「あ、いや、そういうことじゃ無くてね…」
「……ツバキが…抱えてきた。…だいじょうぶ?」
ああ、今部屋に居るのか。なんだかずいぶん変な気分だ。
「2人は?」
「……雫…ご飯。……ツバキ…付き添い?」
何故に疑問系なんだろうか。
ちょっと起き上がって見るか。
「……むぅ」
私が立ち上がると、キリエが不満そうな声を漏らす。
立って動き回ってみても、なんとなく違和感がある。なんとなくステータスがヤバいことになってそうな気分。久しぶりに見てみるか。
――――ステータス――――
〔 分類 〕 魔人 LV202
〔 加護 〕 マンティコアの加護
不死鳥の加護
〔 眷属 〕 キリエ+
〔状態異常〕・屍砕き
・死神の誘い+2
・山羊悪魔の呪い
〔所持金〕 金貨3199枚
銀貨 8枚
銅貨 5枚
〔 体力 〕 15110
〔 攻撃力 〕 80903
〔 耐久力 〕 16321
〔 素早さ 〕 60890
〔 魔力 〕 70165
〔技能〕・作成+ ・鬼奥義+ ・幻惑+
・剣撃+ ・習得+ ・変化+
・炎魔法+ ・闇魔法+
・エンチャント+
・剣術+13 ・斧系統+2
・魔眼+3
〔スキル〕・インベントリ ・爆裂壁
・不動 ・インビジブル
・絶影 ・闘気覚醒
〔特殊〕・アイリス+
こんな感じ。
だいぶすっきり纏まったね。で、ステータスは一体どうしたんだろうか。
もうぶっ壊れじゃないですか…。出来るだけ隠しておこう。
他にも気になるものは魔眼でチェックしておいた方が良さそうだね。まぁ後でもいいや。
もうお昼か…。ご飯作りたいしご飯食べたいなぁ…。
とりあえず顔洗ってこよう…。
なな、なんだこれ!?私の目が!!
私の目が赤い…だと…?いやいや嘘でしょ?これじゃまるで厨二…いや、もう既に手遅れかもしれないな…。
でも髪は綺麗な白銀のままだ…。むしろこれも厨二…。
私ヤバいんじゃ無いか!?今になって冷静に考えてみればこの服もどことなくヤバいぞ!?他の服は…。
ロングコートとゴスロリだった…。私…終わった…。
あれ?私って厨二病だったのか…?いや、否定できる要素が見当たらないんだけど…?
あぁ…
膝から崩れ落ちた私を、帰って来た雫&ツバキが目撃し、体がどこか悪いんじゃ無いかと心配されたのはまた別の話である。
いずれ幕間か番外編として、アイリスとツバキの話も書くつもりです。
結構長くなりそうなので番外編かな…。
次回更新は土曜の20時です。