幕間 女神と天使
改稿によって幕間までが短くなってしまいました…。
コケコッコー と、鶏の鳴く声がする。
私はあくびをしながらベッドから起き上がると、カーテンを開ける。朝のまぶしい日差しが差し込んでくる。
うーん、良い朝だ。さて、今日も仕事頑張りますかねー。
私は朝の支度をして、職場へと向かう。今日も亡くなられた地球の人々を導くのだ。
だが、私が向かっている途中、明らかに人?だかりが見えてきた。寄り道は良くないなぁとは思いつつも近寄って見てみる。
私は目を疑った。そこに居たのは白い服を纏った美しい女性。
まさか20年も引きこもって居た女神様が出てくるなんて…
すると、先輩の天使が私に気づいたらしく、近づいてきて、こう言った。
「あんた、いつも女神様にご飯作って持ってってたよね?今日は女神様の付き添いお願いできるかしら?」
確かに私は毎日三食、仕事の合間に女神様の元にご飯を運んでいた。女神の力で近辺の物なんかは何とでもなるが、ご飯は無理だろうなぁと思ったからだ。
反射的に「分かりました」と言ってしまった私は今日は女神様の付き添いをすることになった。
女神様、最近ネット漬けだったけれど、ちゃんと仕事できるのかなぁ…
最近、女神様は、部屋にこもってネットばかりしていた。確かに、我々は地球担当で、下界にいくらでも干渉できる。
そうはいっても干渉しすぎは良くないんだが…
女神様は全くそんなことも気にしていないようだった。
心配だ…なんて思っていたら、早速仕事だ。
女子高生がトラックにはねられたらしい。私は物影に隠れて、様子を伺うことにした。
……あの女神、なんか煽りやがったぞ…やっぱダメだった…完全に終わってる…
私が止めに入ろうか葛藤している間に、転生時に見える、時有の光が見えた。女子高生も困惑している様子だった。
ダメだ。私は相手女神様だとか関係なく怒濤の勢いで叱りつける。混乱しすぎてなんて言ったのか自分でもよく覚えていないくらいだ。
ヤバいぞ。今すぐアフターケアに向かわねば。私はあの女子高生さんが送られた世界へと全速力で向かう。
出会ったらまず始めに謝ろう。そう思いながら私は全力で飛んでいるのであった。