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魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
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67話 カルグル迷宮ごはん


「キリエ、ご飯にするから見張り頼むね」

 私の頼みに、キリエはうなずきで返す。

 エドワードさんは「こんなところで料理して大丈夫ですか?」と言っているが、キリエは強いから大丈夫だろう。


 さてさて、親子丼としゃれ込みますか。

 まずはさっきの鳥たちの肉から、もも肉を探し出さないと…

 ってか卵もそこそこでかいな…分量は適当で行くか…


 火が使えない?そう思うだろう?フハハハ。買ってきてあるのだよ。魔道コンロ!

 一体何だろうかと思うかもしれないが、詳しい理論は説明されても分かんなかったぜ!とにかく、魔力を流せば火がつく。簡単で良いじゃないか。火力調節も出来るみたいだしね。


 まずは日本人の心の友、米から行こうではないか。

 勿論炊飯ジャーなんて無いので、用意したのは土鍋だ。

 土鍋炊きのご飯は、料亭なんかでも見るくらい、美味しいが、手間もかかる。今回はそれをやっていこう。


 まず最初の注意点だが、ご飯は、炊きあがりの量が土鍋の6割以下くらいにすること。7割になるくらいで炊いてしまうと、ふきこぼれてしまう。気をつけようね。

 そしたら、普通に米を研ぐんだが、研いだ後は、水につけておく必要がある。

 研いだ米を水につけるだけだが、30~40分位浸けておこう。やり過ぎも、やらな過ぎも良くないので、気をつける。

 もちろん、土鍋で浸けちゃダメだから、ボウルかなんかでやると良いだろう。


 しっかり水を吸ったら、ざるに空ける。そして、水気を切ったら、米を土鍋に入れる。更に水もぶち込むのだ。

 このときの目安だが、1合に対して200ml位がちょうど良い。今回は2合だから、400mlだ。


 米と水を入れて、蓋をしたら、火にかけよう。

 強火ではなく、中火で、沸騰するまで火にかける。沸騰した後は弱火にして15~20分だ。

 15分くらい経ったら、蓋を取ってみて、確認してみると良い。泡とか水が出てるならもう少しだ。

 水気が無くなったな。と思ったら、一瞬中火にかけてから、火を止める。おこげが欲しいなら、ここで少し時間をかけると良いだろう。

 火から下ろしたら、沸騰までにかかった時間と同じくらい置いておく。

 それも終わったら、最後に蓋を取って、全体を混ぜれば完成だ。

 

 土鍋ご飯はなかなか美味しくて、そのままでもイケるのが良いね。



 さて、親と子を混ぜ混ぜしようか。

 とは言っても、最初はタマネギだが。タマネギの切り方は、完全にお好みとしか言えない。細いのが良ければ、それでいいし、厚いのが良ければそれでいい。要は何でも良いのだ。

 

 鶏肉も、一辺2cm位のブロックに切る。まぁこれも大きさは適当で良い。

 親子丼は、適当で良い。順番さえ間違えなければ、形にはなる。美味しいかどうかは別として。


 そしたら、小さいフライパンに、水と、だしと、醤油、砂糖、みりんを入れる。そしたら火にかけよう。

 水は70cc~80cc位。まぁ適当に。だしはお好みで。小さじ1か、その半分くらいで良いと思う。

 他三つは本当に適当で良い。濃い味が良いならいっぱいいれよう。まぁ目安として、醤油とみりんは同じくらい、砂糖はその半分くらいがいいかな。まぁ味見すれば良いんだよ。


 良い感じになったら、鶏肉とタマネギをぶち込む。タマネギがしゃきしゃきするのが嫌なら、先にタマネギだけ煮ても良い。中火で三分くらい煮たら、溶き卵を入れる。

 卵が半熟くらいになったら、ご飯に乗っけて完成。色味が欲しいなら、三つ葉を上にのせれば良い。


 うーむ。我ながら適当に作ったもんだ。美味しければそれでいいんだよ。


 キリエとエドワードさんは、再び襲ってきた鳥の群れをミンチにしていた。

 挽肉かぁ…今度牛を挽肉にしてハンバーグでもつくろうかな。


 私が、三人分作って、盛り付けたタイミングで、むこうも終わったらしく、戻ってくると、私の近くに座った。

「……ツボミ…すごい…おいしそう」

「私まで頂いてよろしいのですか?」

 と、口々に言う二人。私はどうぞーと言って、二人に割箸を渡す。割り箸があるとは…科学技術もそこそこ発展しているんだろうか。それとも魔法かな?


 頂きまーす。と、三人の声が平原に響いた。全く、ダンジョン内で暢気なもんだ。素晴らしいじゃ無いか。


 キリエが一口食べた後に、熱かったのか、はほはほし出す。可愛い。

 私が食べてみてもそんなに熱くないし、猫舌なんだろう。可愛い。


「ツボミ様、これは絶品ですな。まさかダンジョンでこんなにおいしいものが食べられるとは思っても見ませんでした」

 エドワードさんは、本当に美味しそうな表情で食べている。

 こう、いい顔で食べて貰うと、作った側も嬉しいね。


 途中、キリエがほっぺにご飯粒をつけているというお約束の展開があったので、取ってあげたら、私自身が萌え死にそうになったりしたが、とりあえず完食。


 さてさて、この後も頑張ろうか。

なんか料理だけで終わってしまった…

カテゴリ迷子だなぁ…

作者が料理になると熱くなってしまうんです!


あと、今日も2話更新します。

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