表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
34/158

62話 新しい装備

 鏡に映ったのは厨二病全開の少女だった。

 厨二病という概念を撤廃するならば死神と言ったところか。

 まぁ私なんだけども。


 上は金の縁取りのされた黒のブラウス。その上に、裾がぼろぼろになっているロングコートだ。

 下は赤いチェックのミニスカート。そして、絶対領域を強調するかのような藍色と白のチェックのニーソだ。

 靴は、前を白銀の膝当てで覆った膝上まであるロングブーツ。恐ろしく軽くて、全く動きを妨げない不思議使用だ。

 更に左の太ももにはガンベルトがあって、カースオブキングを抜きやすくなっている。

 更に、腰にはグレイスオブクイーンを下げられるようになっており、武器をすぐに使える。

 髪は赤い縁取りをされた黒い十字架の髪留めでサイドテールに纏めている。


 鎌なんて持ったらバッチリ似合いそうである。

 これはキリエの服も気になるところだ。


 私が試着室を出ると、セリアさんが上から下までをじっくりと見てくる。

 少し目線を外したかと思うと、人に見せられないようなほっこり顔になっていた。

 と言うか渡した素材で良くここまで作れたな…金属なんか渡してない気がするんだが…

 一日で仕上げているあたりも化け物だ。


 キリエはまだごそごそやっているので、たりなかった素材分の代金について聞いてみる。

「美少女が…プライスレス…」と鼻血を出しながら言っているので、気にしないことにした。

 すると、キリエの更衣室のカーテンが開いた。


 そこに居たのはまさに一人の天使だった。

 少し恥ずかしそうにしている彼女は白いワンピースに身を包んでおり、清潔感に溢れている。

 だが、手や足は装甲に包まれており、まさにワルキューレといった感じだ。

 さらに腰にもスカートのように広がる装甲があるが、デザインを邪魔せずに、戦う乙女といった感じを際立たせている。

 そして、乳白色の髪にはスズランを模した髪飾りが輝いている。


 ちなみに、キリエは『次元収納』に武器をしまっておきたいと言ったので、武器を下げられるようにはなっていない。

 セリアさんがブハッと、音を立てて鼻血を吹き出す。私もキュン死しそうだった。

 キリエがもじもじしながら歩いてくる。

「……ツボミ…似合う?」

 破壊力抜群!

「う、うん。凄く似合ってるよ」

「……ん。…ツボミも…かっこいい」


 キリエはどうして言動の一つ一つで私を殺しに来るんだろうか。

 堕天時よりも今の方が強いぞ…

 セリアさんは「百合かしら?」とか言ってるから視界にすら入れない事にする。

「ごほん。今回の二人のテーマは天使と悪魔よ!自信作なのよ!あぁキリエちゃんに優しくされたい!あぁツボミちゃんに打ち抜かれたい!張り切りすぎてガリスからパクってきた魔法金属も使っちゃたわ」

「魔法金属が何かは知りませんけど良いんですか?」

「良いのよ!それに私はツボミちゃんの毛ほど高価な素材を知らないわ。まだお釣りが来るレベルよ」

 そう言って貰えるなら良かったことにしよう。ガリスさんが不憫だけどね。

 それに、確かにほんのちょっと使うだけで加護がつく素材なんて考えてみればヤバいか。

 

 ちなみに魔法金属は強度が狂ったように高い上に、紙のように軽い金属だ。

 モンスターの素材と金属を魔法で合成することによって作れるらしい。


 どうせこの服もヤバいんだろうな。魔眼で見てみようか。

 まずは私から。


【十字架の髪留め】

 魔法金属で作られた髪留め。

 攻撃力がほんの少し上昇。


【悪魔の外套】

 悪魔の布で作られたロングコート

 魔力と攻撃力を強化する。

 マンティコアの加護により、不壊属性を得た。

 更に体温調節機能付き。


【死神のブラウス】

 悪魔の布で作られたブラウス。

 マンティコアの加護により、不壊属性を得た。

 更に自然治癒が格段に増加する。


【骸血のスカート】

 グレートジャッカルの皮で作られたスカート。

 マンティコアの加護により、不壊属性を得た。

 更に攻撃力が増加する。


【邪霊のニーソックス】

 悪魔の布とキュウビの皮で作られたニーソックス。

 マンティコアの加護により、不壊属性を得た。

 更に素早さが増加する。


【白銀の足甲】

 魔法金属で作られた足甲。

 まるで重さを感じない。



 うむ。安定の脳筋仕様。次はキリエだ。


【金鈴蘭の髪飾り】

 祈りの力がこもった髪飾り。

 回復魔法を強化する。


【白霊のワンピース】

 キュウビの素材で作られたワンピース。

 マンティコアの加護により、不壊属性を得た。

 更に高い属性耐性を持つ。

 加えて体温調節機能付き。


【戦乙女の腕甲】

 魔法金属の腕甲。

 使い込むことで能力が覚醒する。


【戦乙女の腰当て】

 魔法金属の腰当て。

 使い込むことで能力が覚醒する。


【戦乙女の足甲】

 魔法金属の足甲。

 使い込むことで能力が覚醒する。



 むむ。キリエの方は今後に期待か。

 私の方は脳筋を極めたような性能だね。

 見た目も良いし、長くお世話になりそうだ。


 私たちはこの後、ギルドへ向かう事にする。

 エドワードさんとリカルドさんに挨拶がてら、依頼を受けたい。

 そういえば後々人間領にも行くつもりだったんだけど、キリエはどうしようか。

 トラウマがあるだろうし、あまり連れて行きたくは無いが…

 だからといって置いてはいけない。それだけは絶対ダメだ。

 今後のことは要相談だな…

ストーリーが全然進みません。

こんな感じでダラダラやっていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ