61話 寝る前に
今回はステータス回です。
セリアさんの所に取りに行くのは、一応明日の朝にしているので、寝ることにする。
でも、このまま寝るのはつまらないので、寝る前に久々のステータスチェックをしてみよう。
ちなみに、ご飯を食べた後は、風呂にも入れた。
モーラウッドは文化が日本に似ていて本当に素晴らしい。
この世界の風呂もなかなか良かった。
私が後片付けをしている間にキリエが入って、私は2番目に入ったが、キリエはどうやら初めてだったらしく、えらく感動している様子だった。
モーラウッド以外ではまだ普及していないんだろう。
シャワーシーンは誰も求めてなさそうなのでカットしよう。
さてと。未開の砂漠を訪れた本来の目的はレベル上げだった訳だが、どこまで強くなっただろうか。
ステータス
〔 名前 〕 ツボミ・キノシタ
〔 分類 〕 魔人
〔 LV 〕 128
〔 加護 〕 マンティコアの加護
〔 眷属 〕 キリエ+
〔状態異常〕・屍砕き
・死神の誘い
〔所持金〕 金貨 130枚
銀貨 7枚
銅貨 1枚
〔装備品〕
・グレイスオブクイーン
・カースオブキング〔呪〕
・黒装の魔法服
・雪原のマフラー
〔 体力 〕 6290
〔 攻撃力 〕 21860
〔 耐久力 〕 6980
〔 素早さ 〕 16960
〔 魔力 〕 18790
スキル
〔固有〕・インベントリ ・生物図鑑
・魔眼+3 ・変身
〔図鑑〕・収縮 ・超化装甲 ・武装強化
・補強+1 ・防壁 ・豪撃
・武具作成+5 ・剣術+10
・斧系統+2・不動
・斬撃波 ・衝撃刃
・妖炎 ・狐火
・炎弾幕
〔通常〕・火属性魔法+ ・闇属性魔法+
・闘気覚醒
〔装備〕・グレイスオブクイーン+
・体温調整
・魔力散らし-極小
あー。名前からなんとなく思ってたけどカースオブキングにガッツリ〔呪〕って書いてあるわ。
あと状態異常が常時発生中。多分カースオブキングのせい。
魔眼先輩もいつの間にか強くなってるね。
・魔眼+3『得られる情報が更に増える。』
・屍砕き『カースオブキング付随の呪い。ダンジョンにおけるドロップ率が極端に低くなる。また、モンスターを倒したときも、損傷が激しくなる。』
・死神の誘い『カースオブキング付随の呪い。体力と耐久力が大幅に下がるが、攻撃力が上がる。』
ふむ。これはデメリットとは言い切れないな…火力は正義だし…
と言うかもうステータスが脳筋のそれである。
レベルもいつの間にかもの凄い上がってるし。
堕天キリエ分が大きかったのだろうか。
そういえばキリエの隣に“+”の文字がある。
これは、詳細表示なんだけど…
もしかするとキリエのステータスも見れるのかもしれないね。
早速見てみようか。キリエのスキルも把握しておきたかったんだ。
ステータス
〔 名前 〕 キリエ
〔 分類 〕 ワルキューレ
〔 LV 〕 208
〔 加護 〕・ワルキューレの加護
・マンティコアの加護
〔 主人 〕 ツボミ・キノシタ
〔装備品〕
・聖剣リゲインハート
〔 体力 〕 29200
〔 攻撃力 〕 9023
〔 耐久力 〕 27795
〔 素早さ 〕 8879
〔 魔力 〕 21984
スキル
〔固有〕×瞬間覚醒 ×魔力浮遊
×次元収納
〔分類〕×神装解放 ×魔装解放
〔通常〕・剣術+78 ・光属性魔法+
・斬撃波 ・聖斬
×絶対障壁 ×守護の大盾
・光翼斬 ・闇滅剣
・不可視の大剣
〔装備〕・聖剣リゲインハート+
光属性魔法+
×リザレクション
×エナジーキュア
・ホーリーバースト
・ライトアクセル
×聖域
×女神のくちづけ
×聖者の法衣
聖剣リゲインハート+
・次元斬
×信念の刃
なんだこの子ぶっ壊れチートスペックかな?
レベルも私の二倍くらいだ。剣術の数値もそうだし、今までの積み重ねだろう。
脳筋だけに磨きをかけた私と違って、耐久特化かな?
×は私の使用できないスキルか。多いな…
ステータスからも分かるとおり、補助系のスキルが多いようだ。
スキルの解説も後々やっていくことにしよう。
ちなみに当の本人は、隣のベッドですやすや眠っている。
寝顔を見ていると萌え死にそうなので、私も寝よう。
おやすみなさーい。
おはようございます。良い朝ですね。
キリエが寝言で「……つぼみぃ…」とか呟くせいで全然寝れなかったよ!
とりあえず、朝ご飯は買い食いするとして、セリアさんの所へ服を貰いに行こう。
流石は職人の町と言うだけあって、朝っぱらから活気で満ちている。
私たちは、その中で、パン屋に目をつけた。
朝限定で、コッペパンにサラダを挟んだようなパンが銅貨1枚。
それを二つ買った。
ふかふかのパンとシャキッとした野菜が上手い具合に合わさって、さっぱりした良い朝食だった。
セリアさんの店に着いたが、私は今回、ドアを開ける前に、呼吸を整える。
と言うのも、あの人、私の認識速度を超える速度で抱きついてくるのだ。
なんとなく、張り合いたくなってしまう。
私は真後ろで不思議そうにしているキリエにはかまわずに、ドアを開ける。
それと同時に、
「闘気覚醒ッッッ!!」
ガチャリと開いたドア。そこにはもうセリアさんが見えている。
ほんとに恐ろしいなこの人…
砂粒でさえ空中に静止するほどゆっくりになっている時間の中で、ほんのゆっくりとだが、動いているのが分かるほど速い。
私は体一つ分ずらした位置で、『闘気覚醒』を解除する。
流石に、ほぼ停止しかけている空間内で認識は出来なかったのか、セリアさんはそのままキリエに抱きついた。
なんか「あれ!?ツボミちゃんは!?」とか言ってるが、数秒でキリエをむにむにし始め、キリエはまた前回のように「…あう…あう」と良いながらされるがままになっている。
私は微笑を浮かべる。今回は私の勝ちだ…
今までで一番くだらない『闘気覚醒』の後は、セリアさんが服を持って来てくれた。
「ツボミちゃん!これ凄いのよ。渡された物を織り込んでみたら、破壊耐性とかその他諸々ついたわ。一体何事かは分からないけど、これならかなり防御力もあると思うわよ。」
実は私は、あの素材の他に、私の髪の毛を2~3本抜いて渡しておいたのだ。
結構強めの『マンティコアの加護』がつくかなと思っていたが、予想通りだ。
今回は魔法の服では無い。二人とも採寸して貰って、普通の服を特注したのだ。
とりあえず試着と行こうか。