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魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
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戦場1



 先の事態を見ていたにもかかわらず、二足歩行ロボットや獣型ロボットは特攻を続ける。 的確に操っているわけではなく、決まった1つのアルゴリズムで動いているんだろうね。


 つまり、大量のトラップに引っかかり続けると言うことだ。


 さっきから爆音が絶えず、その音1つ毎に1つ以上の戦力が消えていく。


 背後から飛来する弾丸は魔力製の物に切り替わっているが、様子変わらず兵士の頭部を的確に打ち抜いてゆく。


 敵がこちらまでたどり着かないため、ツバキたち近距離部隊は様子見状態だが、私達遠距離部隊は忙しい。 罠を突破出来そうな機械や兵士を次々に撃墜するのが今の仕事だ。


 魔法を放つ者、弓を放つ者、衝撃を飛ばす者など様々だが、人間も魔物も関係なく、共に敵を撃退している。 これが、蕾ちゃんの望んだ世界なのだろうか。


 ……いや、違うな。蕾ちゃんは争いなど望んではいないはずだ。 そうであれば、この先に何があるのかを見たいのだろうか。


 そんな風に考え事をしながら矢を放つ。 風を切って飛翔した光の矢は、獣型ロボットの頭部を打ち砕いた。


 普通の人は雑念を払うだとか、心を無にするだとかして、集中力を高めた方が命中するのだろう。それでなくとも余計なことを考えながら敵を殺すなんてサイコパス過ぎる。


 でも、私は考え事をしながらの方が集中して矢を放てる。 この矢は曲げられるけど、自動追尾じゃなくて自分でコントロールしているからね。集中できる姿勢は大事なんだ。



「あら。雫ちゃんやるわね。私も負けていられないわ」


 隣から声をかけてくるのはツボミ軍団の雪女さん。白い着物が似合う色白の美しい女性だ。


 雪女さんが手を挙げると、上空に巨大な6つの氷柱が出現する。 そして、その手が振り下ろされると同時に射出された氷柱は6体の大型機械を串刺しにし、その動きを止めた。


「どうかしら。私も頑張らないと、母上様に怒られちゃうわ」


 ……雪女さんはツボミ軍団の中では珍しく遠距離部隊に配属されている。 あの100人の内、80が近接。18が遠距離という内約だ。 あと二人は……ちょっと味方にも被害が出そうで蕾ちゃんが連れて行ってます…。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



 ここからだと戦況がよく見える。およそ私の罠は的確にはまったという所だろうか。


 勿論狙撃もぬかりない。百発百中、外しはしない。冷静で的確で無慈悲に人間の頭部を打ち抜くのみ…。


「プー!プー!」


 極限まで高めた集中力は、隣でぽんぽん跳ねる丸っこいのに散らされる。 その直後、近くの茂みでガサガサと音が聞こえた。


 ……場所が特定されたか?いや、早すぎる。 実銃を撃ったのは最初の一発だけ。その後はマズルフラッシュも射撃音も極限まで抑えられた極夜しか撃っていない。


 この状態の極夜はほぼ無音&無光という狙撃銃として究極完全体であるかのようなポテンシャルを秘めており、マズルフラッシュは夜ならなんとか分かるかも?程度。音は輪ゴムをぺちんってやった時くらいの音しかない。


 そんなじゅうの射撃場所を見分けられると踏むよりは、はぐれた敵がやってきたと考えるべきだろう。


 人間か、獣型か。どちらでも構わない。「インビジブル」。



 気配、姿、音の一切を排除した状態。構えるのは白夜。 しかし、厄介なことに自分の音は消せても周りの木々に触れたガサガサ音は消せない。


 気をつけて対象の元に向かわなければならない…。……ん?


 丸っこい子が私の影に溶け込んでゆく。そして、その影から現れたのは異形の鮫の形をした影。 それは地面を泳ぐように音の方向へ移動し、そして、機械が砕けるような音を響かせた。



 恐る恐る音の先に行ってみると、そこには頭部を失って壊れた獣型ロボットが。


 ……やはり恐るべきかな。丸っこくてぽんぽん跳ねてプーと鳴いてもこの子は影鰐。地面を泳ぎ、影を喰らう。おそらく私の百鬼夜行の中で一番ヤバい子なのだ。


 そして、終始私の足に巻き付いている蛇を極限までデフォルメしたようなこの子も八岐大蛇。二人とも全力を解放させると危ないので私が連れてきている。


 ……この子達が暴れたら味方も巻き込むだろうからね…。




久しぶりにポケモンのダイヤモンドやりました。

やっぱポケモンはダイパ世代が一番好きだなぁ…。

ムクホーク格好いいよね。ペラップも好きです。 ……鳥が好きなんです。


次回更新は2月23日(金)の20:00以降です。


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告知や報告などもそちらで行いますので、フォローして頂けると涙を流して喜びます。

「@torinonikumaki」で登録してあります。どうかよろしくお願い致します。

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