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魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
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可愛い生き物



 魔物達には、1人一部屋とは行かないが、不満無く寝泊まりできるような宿が提供された。ありがたい援軍として快く受け入れて貰えたようだ。


 一家で来ている魔物も存在するため、部屋はまぁ、各自相談し合って、と言う事になるだろう。


 ソレイジ方面への援助については、フリードの半分が向かうと言うことで話が決まったらしい。協定が結ばれた以上、相手を刺激しているのは確実。 そうなれば、そろそろ敵も動き出すと考えるべきだろう。


 幸い、強者揃いのこの国は斥候も優秀だ。 連中が動き出せばすぐに情報は伝わってくるだろう。


 まぁ、今は戦前のひとときの休息と言った所だろうか。



 新たに分かったこととしては、今の私はエドワードさん並のステータスであると言うこと。 ツバキやキリエはおろか、忍者や皇帝さんにも及ばない。 しかし、私の魑魅魍魎達はかなり強い。


 それこそ死神なんか単騎でキリエ並みのステータスを持っている。 つまるところとても強いのだ。


 アイリスが抜けた分の弱体化だとしても、痛すぎる物だろう。 しかし、負の魔力は依然として扱える辺り、謎が深いところもある。 自分の事が自分でよく分からないというのは不便な物である。 それが戦況を左右することに繋がるかも知れない。 よって私はこの体を使わないで戦う事にしたわけだが。



 そして第二の報告は私の左腕にある、この銃。“カースオブキング”もとい“極夜”についてである。


 あれだけ真の力がどうとか、秘められたなにがしだとか、引っ張られてきたが、負の魔力を思いっきり流し込んだところ、普通に形状変化した。恐ろしくあっさりと。


 変化したことでどう変わったかと言われれば、大きいところは負の弾丸を撃てるところ。ではなく、形状変形だ。


 ……わかる。分かるよ。変形部分のパーツどっから来ているんだって言いたいんだろ? 私だって知りたいよそんなもん。


 具体的にどんな感じかって言うと、スナイパーのようなロングレンジモードや、RPGのようなキャノンモードなどが存在する。……後者は使わないだろうが。


 ロングレンジはツボミちゃんカスタムのアンチマテリアルがあるから要らないだろうと思いがちだが、こっちにはこっちで凄まじい利点がある。


 まず、弾が落ちるまでの距離がもの凄く長い。そして、ブレが一切無い。 つっよ。何コレつっよ。


 歩兵は絶対こっちの方が良い。なにしろ、向こうは弾に限りがあるからな。 装甲系を向こうでぶち抜くとしよう。



 ……そして、だ。


 私の頭の上に乗ってるこの丸っこい生き物。まん丸の鮫のような凄く可愛いマスコットっぽいこの子。つつくとプーと鳴くこの子。


 ……影鰐くん…?ちゃん…?……くゃんである。


 百鬼夜行するときに、影鰐くゃんにも実態を持たせたのだが、こうなった。 コロコロしていて凄く可愛い。


 しかし、戦うときはちゃんと影に戻るから安心である。 他にもこのように、小さくなっている子がいる。八岐大蛇とかの、でっかい系はこの傾向が顕著だ。


 ふだん彼らは私の影に潜んでいるのだが、この子はつきあいが長いだけあって私に懐いてくれているのか、たまに出てきて私の頭の上でころころしているのだ。


 そういえば、百鬼夜行達は食事を必要としないらしい。私の魔力を食べているようだ。 弱体化しても、マンティコア特有の回復力は健在なので、そこは素晴らしい相性だったと言えるだろう。



 とりあえず現状報告はこの程度にしておこう。


 さて、ご飯でも食べてくるかな。




次回はバレンタインスペシャルということで、幕間の特別話をお送りいたします。

料理回(?)要素もいっしょにお届けしますね!


次回更新は2月14日(水)の20:00以降です。


Twitterのアカウントを作成しました。

告知や報告などもそちらで行いますので、フォローして頂けると涙を流して喜びます。

「@torinonikumaki」で登録してあります。どうかよろしくお願い致します。

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