魔物勢揃い
まるで映画のワンシーンのように、魔物の一団が歩いてくる。
老若男女入り乱れたその集団は、例外なく武装しており、まるで歴戦の大傭兵団のようだ。
「援軍、感謝します」
「いえいえ。これは私達の戦いでもありますからな。存分に腕を振るわせて頂きましょう」
エドワードさんが率いてきた事を見るに、どうやらこれはモーラウッド組のようだ。
「おいおい君たち、会いに来てくれたら喜んで手を貸したのに、変な気を遣うんじゃないぞ?」
モーラウッド組の後ろから現れたのはフィリップさん率いるアシトラ組。そしてその上空にはどうやって飛んでいるかもよく分からない骸の竜が飛んでいる。
「予想以上の数が集まったぞ。これでいいんじゃろ?」
骸の竜がどこからか声を出す。どうやらこれがアルじぃの竜形態のようだ。
そして。
「おいおい、仲間はずれは悲しいなぁ。おじさん泣いちゃうよ?」
誰だか分からないおじさんがもう一つの集団を率いてきていた。
「おや、パチスロのおじさんじゃないか。」
ツバキは知り合いらしい。
「おじさん、こう見えてもカルグルのギルドマスターなんだよ。まぁあのときのメダルのお礼?ってやつ?」
……ギルドマスターが真っ昼間からスロット打つなよ…。
だが、仲間が増えるのはありがたいことだ。素直に感謝するとしよう。
「ツボミ様、今回の我々魔物陣営の戦力はこのメンバーだけになるのですかな?」
「いや、フリードやグラスティアに住んでいる魔物達でも力を貸してくれる人は沢山居ます。そこに、私達103人と来て下さった援軍の皆さんが今回の戦力でしょうね」
……そういえば私は何故、魔物達の前だと敬語になるのだろう。よく分からん。
「103人…ですかな?」
そうだったな。エドワードさん達には説明していなかった。
「……演出無しで出てきて挨拶して」
懇願するような声に応えてくれたのか、私の影からするすると現れる魑魅魍魎達。 魔物達からも驚きの声が上がった。
「代表してご挨拶申し上げます。私は死神。私達は我が主によって産み出された、架空の生命で御座います。どうぞお見知りおきを」
死神の挨拶に合せてがやがやと声が飛び交う。言葉を発せない者も、それなりに挨拶しようとしているらしい。素直ないい子達だ。
「まぁ、こんな感じになってるんで共闘、おねがいしますね」
ちなみに、このメンバーはフリードを経由し、グラスティア帝国で待機することになっている。
ともかくそこまで向かうとしよう。
PUBGって凄まじく難しいのね…。っていうかいつも小説書いてるこのノートだと、スペック足りなすぎて動作が30FPSくらいのカックカクなんですけど…。
次回更新は2月12日(月)の20:00以降です。
Twitterのアカウントを作成しました。
告知や報告などもそちらで行いますので、フォローして頂けると涙を流して喜びます。
「@torinonikumaki」で登録してあります。どうかよろしくお願い致します。