ツバキの童話
魔物達との待ち合わせ場所に向けて移動中、とある物が目についた。
「ツバキ、これ…」
書店で手に取った一冊の本。タイトルは「偉大なる黒帝竜」で、表紙には黒い竜が描かれていた。伝記…いや、童話だろうか。
「あぁ、どうにも恥ずかしいねぇ。なんだか本になってるみたいだよ?御伽噺的な感じかね?」
へぇ、買おう。
「ツボミ、なんで買ったんだい?気になるのなら僕が話してあげるよ?」
「いや、客観的にどう見られてたのか気になってさ」
とりあえず、読んでみるか。そんなに長い話ではないだろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
昔々、魔物達は様々な国を創って暮らしていました。
あるとき、人間との戦争が始まり、魔物達の暮らしには次第に影が差し始めました。
状況は苦しくなる一方で、次第に絶望が見え始めたその時、1人の竜が立ち上がったのです。
その竜はバラバラに散らばった各地の魔物達を束ね、1つの敵に立ち向かったのです。
魔物達を覆うような敵の軍勢を、彼女とその仲間の魔物達は見事に撃退し、その戦いは勝利に終わりました。
しかし、魔物達は今までの枠組みを超えて戦ったため、これからどうしたら良いのかわかりません。
そこで声を上げたのが彼女でした。
「国やルールはいらない。皆が自由に、そして争いもなく笑い合える、魔物達はそんな風にして生きていこう。」
彼女は先陣を切って町を造り、困っている者に手をさしのべ、次第にみんなの心の拠り所となっていきました。
そして人々は彼女を「黒帝竜」と呼び、たたえました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「失礼な話だよねぇ。アイリスのことが全く書かれていないんだよこれ。」
「いやぁ、ツバキもちゃんと約束を果たせたんだね。ってか、この本って一般的なの?」
「魔物がわの有名な童話だからねぇ、知らない人はいないんじゃないかな」
まぁ、この町は魔物も集まるからね、あってもおかしくないか。
……。ツバキって知名度高いのか。
と言う事はツバキに指揮官をやって貰えば良いか。良いことが判明したぜ。
もうすぐレアリティコレクション販売ですね!(久々の遊戯王ダイマ)
そういえば昨日、流行のPUBGを買ってみました。けっこうガチでやったことのあるCODとはだいぶ感覚が違ってきますね。慣れが必要そうです…。
次回更新は2月10日(土)の20:00以降です。
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