兵器開発
魔物達への交渉について軽く話しておくと、おおむね上手くいった。 特に話すこともないので割愛しようかとも思ったが、一応流れだけ話しておこう。
まず訪れたのはモーラウッド。真っ直ぐエドワードさんの元へ向かい、率直に話を伝えた。
エドワードさんは快く引き受けてくれただけでなく、むしろ進んで沢山の援軍を確保すると約束してくれた。
続いて訪れたのはアシトラの町…ではなくアルじぃのところ。 なんとなくアルじぃなら戦力確保手伝ってくれそうだからだ。
その第一印象はもれなくビンゴ。私が踏破して以来、アシトラとも交流が出来、アルじぃが直々に頼み込んでくれるようだ。 あまり接点のない私が行くよりもその方が良いだろうと言う事だ。
カルグルは私は接点がないから流石に無理だったぜ。
と言う事で兵器開発なう。 幸い、皇帝さんが大量の金属や爆薬と、広い一室を用意してくれたため、心置きなく準備が出来る。
まずメインウェポン。私はスナイパー厨だ。ロボットとの大戦も考えてアンチマテリアルが良いだろう。 ここは贅沢に50口径と行こう。
スコープは10~12倍辺りにしておくとしよう。割と遠くから戦うつもりだからな。
後は自動照準のタレットでも創っとくか。 連中の技術を見て私も参考にしようと思ったのが科学と魔法の融合。 魔法という便利な物を使えば、複雑なプログラムを省ける。素晴らしいことだ。
それに、私の創造スキルは概念を吹き飛ばしたのではないかというレベルの制作を行う。とにかくヤバいのだ。
これらを応用して、様々な兵器を産み出してやろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ツボミ殿、入るぞー」
皇帝がドアを開けると共に、山になっていた機械や部品の束がガラガラと崩れる。
「こ、これは一体…?」
「ん?まぁ、兵器とか部品とか。ちょっと踏むと危ないから気をつけてね」
ゴクリと唾を飲んだ後、そろそろと近づいてきた。
「今は一体何を創っているのだ?」
「まぁ、とりあえず完成品はあっちにある奴。試してみる?」
「う、うむ」
そんなわけで、皇帝さんを背中に乗せて山の上に来た。
「出てくるとき、お庭に的を置いてきたでしょ? ここからそれ撃つから」
「いやいや、ツボミ殿、冗談が過ぎるぞ。ここからではあまりに距離があるではないか」
返事はせずに固定台をセットし、その場に寝そべる。
スコープを覗き、息を止め、ブレを押さえる。心臓の鼓動さえもこの場面では邪魔になる。
集中力を極限まで高めたところでその引き金を引く。
轟音と共に放たれた黒い弾丸は長距離を飛翔し、的を的確に打ち抜いた。
「ツボミ殿、もの凄い音がしたが…。いや、今も耳がきーんとしているんだが…」
「さっすが実銃だ!反動も音も凄いぜ! いや、本番はサイレンサーとかつけるけどね。 さて、帰って確認してみようか」
そのじつ、この銃には他にもいろいろ盛っているんだが、まぁ今は黙っておこう。
いやぁ、土日でも忙しいってやべぇな。
文字数が復活するのはもうすぐ先になりそうです…。
最近遊戯王もロクにやってねぇ…。小説書くのは楽しいんですけどね…。
次回更新は2月6日(火)の20:00以降です。
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