表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
138/158

気持ちの整理



 帰ってくるなり、ツバキが口を開いた。


「けっこう大変な時期なのに、僕達は遊んでて良いのかい?」


 ふむ。


 確かに今は各国間でかなり危ない状態になっているし、中でも一国が戦争の準備をしている。


 このまま行けば絶望的な事態は免れないだろう。


 しかし、某堕天使が関与しているとするならばこちらからはどうすることも出来ないのである。


 なんせ、あちらは次元の狭間に引きこもっていて、今はそこからリスティ王国のトップに関与しているのだろうと思われる。


 そしてアイリスの居なくなったこちらには、そこにたどり着くための手段がない。



 アイリスはカジノを出た後、また世界中を巡ると言って旅立っていった。 よく考えたらあそこで会えたことがかなりの奇跡だったのだろう。


 ともかく、打って出られる有効な手段がないのに、こちらから下手に動いてはかえって相手を刺激するだけだ。


 今は水面下で武装を固める時期。そちらの方が防衛の準備も整って被害も減るはずだ。



 しかし、私自身迷っている部分もあるのだ。


 戦争が起これば勿論私達もそこに赴くが、私達がどうにか出来る数も限られる。 基本的にどれだけ個が強くても数には勝てないのだ。


 その被害をどうにか少なく出来ない物かと考えて、無理だと結論を出す。しかし、何もしなくて良いのかと考える。そしてまた何も出来ないと言う結論を出す。


 簡単に言えば、いわゆる一種のジレンマのようになって疲れてしまったのだ。


 今回の休暇はその疲れを癒やすための物だったが…。 割と疲れてしまった。



 今日はゆっくりと風呂にでも入って休みたい気分である。


 しかしまぁ、何かをしなければ、何かをしようとしている人に対して顔を上げられない。



 そんな風に考え事をしていると、再び放たれたツバキの声によって思考を遮られる。


「無視は傷つくなぁ…。……ツボミ? どうかしたのかい?」


「いや、少し気持ちの整理をね。アイリスのこともあるし」


「そういえば!アイリスについて聞いていなかったじゃ無いか!ほら、早く説明してくれよ!」



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



 湯煙立ちこめる中、まな板が2人揃って入浴していた。


「なんで私またツバキとお風呂入ってるんだろ。キリエが良かった」


「ほら、さっさと吐いて。」


「いや、アイリスが、体作って出て行っただけ。別にそれ以上でも以下でもないよ」


「だってアイリス消えたんじゃ…?」


「ずっと私の中で隠れてたよ。ずっと気づいてたけど」


 ぽかんとするツバキ。


 あぁクソ、ツバキにすっぽり抱きかかえられるような姿勢になってるのがちょっとイラッと来るぜ。


 なんなら巨乳の人に、欲を出すなら姫様あたりにこうして欲しかった物だ。それがキリエならこの上ないのだが…。まぁ無理だろう。


 いや待てよ? プレゼントくれたし、ついにデレ期が来たのでは? ……いや、無いな。


「なんか今ちょっと失礼なこと考えてない?」


「気のせいだろ。そろっと上がろうよ。のぼせちゃうし」


「まぁ、仕方ないね。僕は大丈夫だけども。」


 竜というのは耐性が凄くて困る。とは言っても某弓の勇者の方が凄いが。


 その点私はからきしダメだ。ステータスは高くとも、あらゆる耐性が前世のまんま。 アイリスの物を引き継ぎたかった所だ。



 ともかく今日は寝るとしよう。 頭をフルに使って疲れてしまったよ。




……コイツまたやらかしたぞ予約投稿ミス。

何回しでかすんでしょうか。本当に申し訳ありません。


今日、スマホを買い換えたのですが、以前使っていたアンドロイドからiPhoneに変えたら何が何だか分かりません。誰か助けて。


次回更新は1月31日(水)の20:00予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ