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魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
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発見




 群がる兵士達のその先には、手に持った槍を振り回し、辺りを蹂躙する男がいた。


「我が同胞の形見、返して貰うぞ!!」


 雄叫びを上げ、真っ直ぐに特攻するその男、凰雅武の通った後は死屍累々となり、中には武器を捨てて逃げ出す兵士達も現れ始める。


 そして数人が武に向けて発砲するも、その弾丸は虚空に阻まれ、雲霧と消える。



「拙者に姑息な攻撃など通らぬ!正面から向かってくるが良い!!」


 コイツマジか…。その近接性能で遠距離無効か。ツバキはこんなの相手にどうやって持ちこたえたんだ…。



 そういえば、今『同胞の形見』とか言ってなかったか?


 武の能力がこのレベルだとすると、どうせお仲間もヤバいんだろう。


 そして、そのお仲間の持ち物の何かがここにある、と。 ……それはいただけませんねぇ…。



「よし、作戦変更。私達も探すぞ」


 とんずらして報告に向かうだけならばこの騒ぎに乗じて逃げるのが一番良いんだが、そういう訳にもいかない。


 これ以上の危険因子があるなら、それを取り除くのだ。


 そして、そのついでに元になったアーティファクトも回収できたら良いな。



「……今逃げた方が良いのでは?」


「……蕾ちゃん、ついに狂った?」


 そういえば、この2人、武のこと知らないんだったか。……と言うか、知ってるのも私を除いて2人しかいないんだったね。



「あの特攻してる奴、実は知り合いでね、私も1回負けてるんだ。 そんな奴が必死に探す物だぞ?回収しないとヤバいだろ?」


 簡単に説明すると、なんとなく伝わったらしく、両者共に頷いた。


 …別にただ負けた訳じゃ無いし。…初撃避けてればワンチャンあったし。 ……まぁ言い訳だが。



 武の探す物がある場所に見当をつけるなら、右の部屋群のどこかか、左の生産ラインの近くだろう。 …それって全部じゃ無いかな。


「私はさっきの生産ラインを漁ってくるから、2人は右の部屋を頼む」


「分かった。任せて」


「了解しました」


 生産ラインには人がいなかったし、どこかにそれを監視している部屋があるはずだ。


 そしてそれは、異常があった時すぐ駆けつけられるように、近くにあるはず。


 ……そういえば生産ラインの近くにもう一つ通路があったな。そこが怪しそうだ。




 と言う事でやってきた。


 開けっ放しのドアの中には誰もいないが、確かに広い管制室と言った様子だ。


 そしてその管制室の内部から更に奥へと進む扉が視界に入る。


 ……怪しいところにはとにかく特攻だ。こんなに警報も鳴ってるし、今更誰も気づかないだろう。



 扉に入ると、そこは小さな倉庫のような空間になっていた。


 内部に据え付けられた質素な棚には、いくつかの大小様々な箱が並んでいる。



 もしかしてビンゴか?


 とりあえず1つ、そのトランクのようなサイズの箱を開く。


 中には銀色に輝く1本の銃が入っていた。


 試しに一発ぶちかましてみるが、複製アーティファクトとは威力も弾数も桁違いだ。

 


 うおお、マジか。管理体制に問題あるんじゃないか?


 とにかく全回収だ。



今朝、雪降ったんだけどォ!?

なんだか今年は早いですね…。スキー場開きも早いかな?


全然話は変わりますが、なんとなく取りたくなったので、大型特殊免許取りに行ってます。

なんだか普通車に比べると難しいですね…。


次回更新は11月18日(土)の20:00です。

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