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魔物で始まる異世界ライフ  作者: 鳥野 肉巻
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兵器




 単発銃以外に、この近辺で見つかった物は3つ。


 以前の襲撃者達が持っていたC4とランチャー、それに加えてなんだかよく分からない棒状の物が、それぞれのブースで生産されている。


 しかし、肝心のロボット兵器が見当たらない。別のフロアだろうか。



 実際、生産されている場所の端に、更に地下へ行く階段を発見している。


 これは行ってみるしか無いだろう。



「蕾ちゃん、壊していかなくて良いの?」


「バレるでしょ?それに、どうせ設計図があるから壊したって無駄だよ」


「ええ、それに、元になったアーティファクトも連中の手の内にありますからね」


 そういえばそうだな。出来ることならば本物も回収してしまいたい所だ。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



 階段を降りた場所で、私達は目的の物をすぐに発見することが出来た。


 高さだけでも私を3~4人積み上げたくらいはあって、巨大とまでは行かないが、かなり大きい物だ。



 それは二足歩行のロボットだった。しかし、人型というわけでは無く、頭部と胴体が一体化しているような形だ。


 その両腕には飛行機のエンジンのような形の物が取り付けられており、近未来型FPSなどに良くある、粒子砲やプラズマランチャーを彷彿とさせる物だった。


 しかも、腕が違うモデルがいくつかあり、大きなブレードと盾を装備した物や、マシンガンのような物を装備している物まであった。



「うわぁ…なんだかここまで来ると、近未来化し過ぎて売り上げを落としまくった某ゲームみたいだよ……」


「なんてこと言うんだ…まぁ反論はしないが…」


 現実逃避し出した私達の脇を、忍者がつつく。


「あちらにも何かあるようですよ」



 忍者が指さした方向には、確かに小さめの何かがある。


 近づいてみないとよく分からなそうだ。




「……犬…?」


「いや、ハイエナとかそんなだろ?」


 それは四足歩行の獣型ロボットだ。ブースターのような物が取り付けられており、まさに機動力を重視しましたと言わんばかりだ。



 ロボット達を細部まで観察したかったが、部屋中に侵入者感知のセンサーが取り付けられており、迂闊に触ることも出来ない。


 よって、外観で分かる部分のみの偵察となってしまった。



 2本足の方も獣型の方も、良くある搭乗型などでは無く、完全自立型のようだ。


 と言う事はコントロールユニットなどがあるのだろう。そうで無ければ勝手に暴れ回るだけか、そもそも動かないかのどちらかだろう。



 戦場では大型もそうだが、小型の獣の方が厄介になってくるだろう。


 大型の攻撃はなんとなく予想できるが、獣型は変則的だ。


 その上、大型の攻撃も獣の攻撃も、生身の人間が喰らえば即死。武装していても、軽くない損害を受けるだろう。




 こんな風に、まだまだ思考を広げようとしていたが、それは急に阻まれた。



『侵入者!!侵入者!!直ちに排除して下さい!!』



 赤いランプがそこら中で点灯し、警報音が流れ出す。


 何だ!?なんでバレた!?



「2人とも、とにかく逃げるぞ!!」


「うん!」


「は、ハイ!」



 元来た道を引き返すように走るが、生産ブースの辺りで、ある事に気づく。


「あれ?何かおかしくないか?」


 警備員のような連中は、私達には目もくれず、とある方向へと走っているのだ。


「もしかすると、私達じゃない?」


「ええ、そのようですね。もしかすると、私達の他にも侵入者がいるのかもしれません」


「……とにかく私達も向かってみるか?」



 連中が走っているのは、私達が入るのを断念した正規の入り口の方向。


 正面突破とか、頭大丈夫か? ……正直嫌いじゃ無いが。


 と言うか、侵入者は一体誰なんだ。 計画のこと、そして複製アーティファクトのことを知っている人物なんて限られてくるじゃないか。


 いや、そう決めつけるのは早計すぎるか。


 もしかするとここには、他にも何かがあるのかもしれない。



 とりあえず、いったん脳筋の顔を拝みに行くとしますか。


次回更新なのですが、個人的な都合につき、三日後とさせて頂きます。


某ゲームの話ですが、私はBOとMW3が好きです。BO2が好きって人も分かる。だがゴースト、テメーはダメだ。


次回更新は11月16日(木)の20:00です。

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