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ランニング・ステッチ

作者:さかもと
 都会の喧騒から外れた郊外の住宅街で、吉崎香苗は高校時代の同級生である赤城美鈴と二人でルームシェアをして暮らしている。
 四月も下旬にさしかかった頃、香苗は勤め先の居酒屋で作家志望の男性客、藤川と出会う。
 店の人間はあまり好感を持っていないらしいが、そうやって外見だけで人を判断することができない香苗は、自ら関わっていくうちに自分とは違い、夢に向かって努力する藤川にいつの間にか興味を抱くようになる。
 ある日、これ以上関係を深めるのはよせという戒めを美鈴から受けるが、藤川には煮え切らない態度を香苗は取り続けてしまう。
 最初こそ突っぱねていた香苗も、いつになく真剣な美鈴の姿に強く心打たれる。
 当初は香苗が寄っていってもひどく嫌って除け者扱いする藤川だったが、次第に香苗を受け入れてくれるようになる。そのこともあり、過剰ともとれる美鈴の懸念を他所に、香苗は更に藤川と親睦を深めていく。
 就職や夢、理想などに向けて変わり続ける周囲の人間に囲まれているうちに、現状に対する不安と、自分が現実から逃げていることへの嫌悪感を覚えていくが、香苗はどうにか自分なりに答えを見つけ出す。
 ある晩、立ち寄ったコンビニで香苗は藤川と偶然遭遇する。そこでいきなり原稿を読んでほしいと頼まれ、香苗は戸惑いつつも目を通す。
 藤川に言われた通り率直な感想を述べると、そこから思いがけない口論に発展してしまう。
 その仲介に入ったのは、友人たちと出かけていたはずの美鈴だった。食い下がろうとする藤川を、美鈴は一言で一蹴する。
 その日以来、藤川とは縁を切った香苗は、惜しまれつつも勤めていた居酒屋を辞める。
 自分自身区切りをつけるためにちゃんとした就職先を探すことを意気込む香苗の元に、敬遠していた実家の母親から一度顔を見せるようにと連絡が入る。
 もう何事からも逃げないことを決めた香苗は、一度実家に帰ることにする。
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