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外出

お待たせしました!!


昨日は散々でした。


エリオット様に捕まり、苦手なシエルに出合うとかもう最悪ですよ!

おかげでパートナー見つからなかったし。

まあいた人達も悪かったみたいだけど


あたしが欲しいのはお母様信者じゃなくてあたしだけを見てくれる人!!

絶対見つけてみせるんだから!




とりあえず今日は諦めてドレスの様子見に行くことにする。




「マーサ!ニーナの服を出してください。」


「かしこまりました。お店に向かわれるのですか?」


「えぇ、ドレスの様子が気になります」


「では直ぐにお持ちいたします」




ニーナたちの店に行くときは彼女の服を着ていかなくてはいけない。

そういったルールはないのだが他の服を着ていって気に入られなかった場合、強制的に着せ替え人形になってしまう。

それだけは避けたい。



マーサに用意してもらった服をさっそく着る。

今日のは紺色に白の細かな刺繍の入ったワンピースタイプのドレスだ。

前世で言うセーラー服みたいな襟がついていて斬新な可愛らしい1着である。

ピンクの髪に紺色はよく映える。

鏡を見れば美少女が嬉しそうにこちらを見ている。


自分の姿に癒された後、気分よく部屋を出た。




前方に見えるのは神官さまでしょうか。

接触は避けたいのですが一本道。

とりあえず隅に寄っておきましょう。


隅へ隅へ......


あっちはこっちに気がついてない様子!

さっさと通りすぎましょう!!



カツカツカツ、ピタッ


「おや、ライラ様ではありませんか。どこかにいかれるのですか?」


...捕まった!!

なんかイライラしてる!?

いつも以上に笑顔でかなり怖い(泣)

確か今日はお母様は王様のとこだったしそのせいだろう。



「ごきげんようユリウス様。これからドレスを見に行くところです」


「ドレス......ダントラーグですか?いい加減あそこで仕立てるのをやめられてはいかがですか?今日のも彼らのものですね。そんな奇抜なデザインでは貴女の品位が下がりますよ?」


「ニーナたちは素敵なドレスを仕立ててくださいます。あまり失礼なことをおっしゃらないでくださいませ」


「美羽の依頼を断ったのですよ!あんな変人どもに美羽へドレスを作らせてやると言ったのに!!」


「わたくしの友人たちを愚弄するのはやめてくださいませんか?」


「あぁ、失礼。感情的になってしまいました。ですが貴女も考えて置いてくださいね?」


そう言うとさっさと立ち去っていった。



くっそー腹立つ!!


取り巻きどもはお母様への依頼を断ったニーナたちがお気に召さなかったのだ。

さらにその彼らが人気があるからよけいに仕立ててもらえなかったことに腹が立っているようだ。

ほぼ同じ顔であるはずのあたしに作ってお母様に作らないので納得いかないらしい。

いかにお母様が素晴らしいのか語ったり、金を出したり脅したりとしたらしいのだが最後まで首を縦に振ることはなかった。(あたしからも説得するように言われたが勿論断った。

それからはニーナの服を着ていると品がないだの時代遅れだのと服を貶すようになったのだ。



今日はお母様を取られた八つ当たりも含まれていたのでいつも以上に感情的だった。


せっかく気分がよかったのが台無しだ。

きっと今のあたしの顔は大変なことになっているだろう。

しかしそんな顔で店に行くわけにはいかないのでムカムカする気持ちを無理やり抑え込む。

無意識のうちに握りしめていたスカートのシワを伸ばして出口を目指す。


きっとマーサが手配した馬車が待っているだろう。

少しでも早く城から出たくてみんなに会いたくて足を動かした。


あまり進みませんでした。

早くデビュタントまでいきたいのですがもう少しかかります。

主人公は自分のことはいいけど自分を認めてくれた大切な人たちを貶されるのは我慢できないタイプです。


ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。

なかなか更新できずすみません。

ゆっくりではありますが完結目指してがんばりますのでお付きあい下さい。


たまにイベントごとの小話を活動報告にて書いていく予定です。

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