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ドレス



「お母様!今日ドレスの職人がいらっしゃるので一緒にえらんでくださるのですよね?」


「えぇ!お母さんライラちゃんに似合うのを選んじゃうわ♪」


「楽しみです!」

久しぶりの母子のふれあいのため少しテンションが上がる。



母はマーサだと思っているとはいえ、お母様といられて嬉しくないわけがない。

血の繋がりが感じらるれるためか子としての本能か残っているのか独占できればやっばりうれしいのだ。

今日は今度行われる夜会で私がデビュタントのためにドレスを仕立てる職人がくることになっているのだ。職人と今の流行りや自分に合うドレスに合わせた小物など決めることがたくさんある。


デビュタント・・・前世では外国のお金持ち、王族の娘たちが踊ってるのをテレビで見てたなー

たしかあそこは18歳くらいの年齢だったけどここでは15歳前後で私は遅いくらい。

まぁ原因はお母様にかまいまくってあたしのデビュタントが遅れたっていう実にくだらないことなんだが!!ヒロイン補正もいい加減にしろ!



......ごほんっ失礼?

んでようやくデビュタントが決まったのですよ。


それでそのためにドレスを仕立てることになったのです。



ダダダダダダッ

バタバタバタバタッ




・・・あぁ今日も無理か





バターンッ!!!!



「「みーうー城下にいこーよー!!」」




今日の勝者はこいつらか...

禁忌の双子として一族に虐げられてたという獣人の

ルナとユエ。

名前もなかったこの双子にお母様が名付けてやったそうだ。

月のイメージだそうだが・・・まんまでしょ!もっといいのなかったの!?


ぶっちゃけ痛いんだよねー

ケモミミのユニゾン、元ショタポジなんだけど旅時代から何年経ってると思ってんだよ、いい加減成長しなよと思わずにいられない。



「る、るーくんゆーくんゴメンね?今日はライラのドレス決めるからいけないの」


おっ今日は流石に断るのか!?



「「えー!?いけないのー!?」」


「ゴメンね?」



「ねぇねぇライラちゃん美羽いなくても大丈夫でしょー」


赤ピアスにちょっとつり目、こっちはルナか


「ライラも子供じゃないんだし大丈夫でしょー?」


黒ピアスにちょっとたれ目のユエはルナより控えめな性格だ。


「コラッ2人とも!今日のドレスはライラのデビュタントのなんだよ?」


「「マーサがいるから問題ないよー!ねぇ?」」


ヤバい、口調は明るいが目が笑ってない。

さっさと言わないと暴れそうだ。



「えぇ、マーサもいますし大丈夫ですよ?お母様いってらっしゃいませ」



「ほらっいこー!!」

「いこー?」


「え!?ちょっと......っ」



断られて少しショックを受けたような表情になったが双子にひっぱられもうそれどころじゃないみたい。





パタンッ







ようやく静かになった。

いい年した大人がいつまでも可愛い子ぶってんじゃねぇよ!!



・・・口が悪くてすみません。

自分より年上がショタっぽい行動とってるとイラッてなりますよね?

ひとまわりも違うっていうのに母性本能くすぐられるとかないわ

精神年齢○○歳でも今はピチピチの16歳なのです。

ゆとりで育ったおこちゃまなのです。



・・・はぁ。

とりあえずマーサに伝えましょう。




チリリン


「ライラ様いかがなさいました?」

ベルをならすとマーサがすぐにやってくる。


「マーサ、今度の夜会のドレス一緒に選んでくれない?今日職人がくるでしょ?」


「奥様はまたでございますか?」



「えぇ、いつものことよ。それにお母様よりマーサのほうがわたくしのことを知っているでしょう?お願いね」


「かしこまりました」



お母様が取り巻きに取られるたびマーサがあたしのそばに居てくれた。

お稽古、服選び、お買い物、学校の催し物など全部。だから実の親よりもあたしのことを理解してくれてる。





・・・だから約束が破られるのも慣れた。

あたしにはマーサがいれば大丈夫。

ラストちょっとくらくなっちゃいました。

次はドレス決め!明るくなる予定です。

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