第二話 SA、人体との戦い
僕のその掛け声と共に戦闘が開始する。
「行け!」
先手はSAであるシリーズ使い、人体による攻撃だ。
人体は自らの臓器である小腸を操り、飛ばしてくる。
ドゴッ
地面は抉れ粉塵が舞う。
僕達はそれを避け、人体を挟み込むように立つ。
毎回思うが、この人の臓器はどうなっているんだ。
硬すぎるだろう。
「複製」
人体が小腸を複製し、手数を増やす。
シリーズの力なのだろうが、この人の能力は少し無茶苦茶ではないだろうか。
「牡牛座、身体強化!」
先程までブツブツと言っていた先輩も戦闘モードになっている。
先輩のシリーズは星座。
先輩が’’解釈した’’星座の力を使うことが出来る。
「せいや!」
先輩は向かってくる小腸を拳でいなす。
シリーズが同じでも使用者の解釈によっては全く別物になる。
今先輩は牡牛座を身体強化として使っているが、違う人ならまた違った使い方をするかもれないということだ。
「赤色巨星、極小。六」
僕は火球を六つ生成し人体の背中に向けて放つ。
「なっ」
「え!」
その全てが人体を通り過ぎ、先輩に向かって飛んでいく。
「ハッハッハ!大成功だな!」
「ちょっと!ソラ君!」
「え、いや…え?」
先輩は超高熱のはずの火球を全て素手で叩き落とす。
地面溶けてるんですけど。
「何をした?」
「聞かれたから答えてやろう」
本当にこの人はSAなのだろうか。
「俺は今回、人体における自己治癒能力に着眼し、恒星。お前の火球が着弾する直前にその箇所だけ分裂させ、瞬時に治癒、再形成を行っているわけだ!」
ということは今までのように先輩が攻撃をいなし、その後ろから僕が燃やし尽くす、という作戦は通用しなくなってるというわけか。
「また解釈を広げたの!?やるね」
「フン。そんなことない」
褒められたからか、人体が鼻を伸ばしているように見える。
では僕がその出鼻を折ってやるとしよう。
「先輩!少し時間稼ぎをお願いします!」
僕は先輩の後ろに回り込み、集中する。
「お。なにか見せてくれるのかな?じゃあお姉さんがんばちゃっおうかな!」
人体。今回も君の負けで終わりにしよう。




