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不遇だったアラサーの俺が異世界転生させられたら  作者: 榊日 ミチル


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ー3章ー 30話 「スーパーの店長、転生す ―― 女神の気まぐれで異世界へ」

今回はリュウジではなく、もう一人の転生者・ユウ(霧峯結羽)の転生時の物語です。

過去の職場、そして女神との出会いが描かれます。


とある市街地の大手スーパー。

各社がしのぎを削る激戦区で、若干27歳という若さで本社より大抜擢され、店長を務めている【霧峯 結羽】。

全国的にも売上トップ10に入るほどの成績を残しながらも、本社のやり方に不満を抱えながら生きていた。


【社員】「店長、お疲れ様です!」


夜遅くまで残っていた社員から声を掛けられる。


【結羽】「お疲れ様。ごめんね、遅くまで付き合わせちゃって」


社員を労いながら在庫の確認をする結羽。


【社員】「今回の企画……。やっぱり店長の案の方が良かったですよ……。まぁ、本社には逆らえませんけど」


【結羽】「ありがとう。でも好評だったんだから良しとしないとね!」


立場上、自分の気持ちと折り合いを付けながら仕事をする結羽。


【社員】「お先に上がりますけど、店長はまだ残るんですか?」


【結羽】「うん、在庫の確認が残ってるから。もう少しだけね。お疲れ様」


そう言って社員と別れ、バックヤードに向かう。

商品の数を数えていると、グラッとスゴい揺れを感じた。


【結羽】「え!?地震!?」


とっさに棚にしがみつく結羽。

激しい揺れにより、棚の商品が次々と落下し遂に棚自体が倒れ始め――

彼女は下敷きとなり、意識を失った。




目覚めると、そこは見慣れぬ不思議な空間だった。

辺りを見渡すと、一人の女性が椅子に座っていた。


【女神】「やっとお目覚めのようね」


【結羽】「あれ……。在庫整理してたはずなんだけど……。ここは?」


【女神】「あら、覚えてないのね…。あなたは亡くなったのよ?で、ここは女神の間。あまりに不憫だから、転生してあげようと思ってね♪」


突然自分が死んだと告げられ、呆然とする結羽。

それに反して、女神のノリはやたらと軽い。


【結羽】「……え。転生って何?生まれ変わるってこと?」


【女神】「そういう事~♪でも、一からやり直すなんて大変でしょ~?だ・か・らぁ、あなたの現代での知識やスキルはそのまま引き継がせてあげる。オマケにもう少しだけ、若くもしてさしあげるわ!」


【結羽】「そんな事……本当にできるの……?」


【女神】「あ、でもね。今、転生先が大変な事になってるみたいだから、少しだけ周りの認知を変えてあげちゃう。あなたは、お城の召使いとして子供のお守りをしてちょうだいね!運が良ければ他の転生者とも合えるわよ♪」


【結羽】「ねぇ!運が良ければって、どういうこと!?」


【女神】「それはお楽しみよ~。あ、そうそう。転生のことは、転生者以外には話さない方が良いわ。命の危険があるからね!気をつけてちょうだい♪それじゃぁ、行ってらっしゃ~い!」


【結羽】「ちょっ!?そんな一方的に!!キャー!!!」


結羽は有無を言わさず、女神により強制的に転生させられた――。


ユウの視点から描かれるこのパートでは、現代での経験と異世界での役割が繋がっていきます。

女神の軽さに振り回されながらも、彼女の芯の強さが見えてきたのではないでしょうか。

次回からはいよいよ、リュウジとの交錯へ――!


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