表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不遇だったアラサーの俺が異世界転生させられたら  作者: 榊日 ミチル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
69/181

ー3章ー 8話 「笑って、驚いて、スライム300匹」

青スライムを連れて、リュウジとナツキはトリア村へ。

途中、女王スライムとのほのぼの温泉トークを経て、たどり着いたのは――スライムだらけの村!?

久々の再会、そして予想外の“修羅場”も交えつつ、笑いあり驚きありの展開です!


朝の空気はひんやりとしながらも、どこか心地よい湿り気を帯びていた。


リュウジとナツキは青スライムを荷台に乗せ、ウルフ車でトリア村へ向かっていた。荷台にはまだ余裕があったが、ナツキは少し顔を強張らせていた。


【ナツキ】「ねぇ、トリア村って、最初にスライム増やした場所なんだよね?」


【リュウジ】「ああ。あの頃は、数匹だったけどな。今は……何匹いることやら」


【ナツキ】「……なんか、怖い」


そう言って小さく震えるナツキに、リュウジは苦笑するしかなかった。


途中、回復温泉の前を通ると、白く立ち上る湯けむりの中に、女王スライムのふわりとした姿があった。


【リュウジ】「よし、ちょっと寄って挨拶していくか」


【ナツキ】「うん、女王さんにも会ってみたかったし」


ふたりが声をかけると、女王スライムはころころと丸みを強調しながら近づいてきた。


【女王スライム】「あらあら、リュウジじゃない。今日はいい日ね~ぷるん♪…あら?そちらのお嬢さんは?」


【ナツキ】「初めまして!ナツキです」


【女王スライム】「新しいお仲間かしら?ヨロシクね」


【リュウジ】「女王も元気そうで何よりだ。温泉は快適か?」


【女王スライム】「とっても快調よ~。最近はお肌がつるつるになるって評判なのよ~ぷるん♪ それでね、タケトにお願いして屋台を作ってもらうの♪」


【ナツキ】「屋台!? 何を売るの?」


【女王スライム】「まだ決めてないの~。でもね、想像するだけで楽しくて……ワクワクしちゃうのよ~ぷるん♪」


嬉しそうにぷるぷると震える女王スライムの様子に、ナツキがぽんと手を打った。


【ナツキ】「温泉まんじゅうなんてどう? 今イモや小豆が採れるから、材料もあるし」


【リュウジ】「あと、ホノエ村には乳牛もいるから、お風呂あがりの牛乳とかもいいかもな」


【女王スライム】「まあ~素敵ね~ぷるん♪ お風呂あがりにまんじゅうと牛乳なんて……もう最高じゃないの~♪」


【ナツキ】「料理は任せて! ここ、絶対観光地になるよ!」


【リュウジ】「よし、じゃあタケトにも話しておくよ。期待しててな!」


【女王スライム】「楽しみにしてるわ~ぷるん♪」


そうしてふたりは女王スライムと別れ、再びトリア村へ向かう。



---


昼前、トリア村の広場に到着すると、目に飛び込んできたのは――

一面の緑と、豊かな自然。


【ナツキ】「え……すごい……ここ、本当に荒地だったの?」


【リュウジ】「ああ。ここで俺、最初にスライムと出会って……水路掘って、畑耕して……」


【ナツキ】「たった一人で……本当に、すごいよ。リュウジって……」


その言葉に、リュウジはこそばゆいような、照れくさいような気持ちで頭をかいた。


そして、広場の隅にある木陰。そこには、いつものように胡坐をかいて座るじいさんの姿があった。


【リュウジ】「じいさん、久しぶり!」


【じいさん】「おぉリュウジ!……って、なんじゃ、その娘は!?いつの間に嫁さんをこさえおったんじゃ!?」


【ナツキ】「えっ……!?」


突然の言葉にナツキの顔が真っ赤になる。


【リュウジ】「違う違う!仲間だって!」


そこへタイミングよく乱入してきたのは、例の酒場の看板娘、ユイナだった。


【ユイナ】「リュウジさん!久々に来たと思ったらお嫁さん作ってたの!?酒場と私と復興とその子と、どれが大事なのよ!!」


【リュウジ】「いや、順番とか比べる話じゃなくてだな……!」


広場にいた村人たちからも、「リュウジ村長が困ってるぞ!」と笑い声が上がる。


【ナツキ】「ふふっ……リュウジって、みんなに愛されてるんだね」


リュウジはため息混じりに笑って、ふたりに言った。


【リュウジ】「さて、本題だ。スライムたち、呼び出すぞ」


彼が口笛を吹くと――


ザワザワッ……ポコポコッ……ぼよよんっ……


村のあちこちから、スライムたちが次々に現れた。その数、まさに圧巻。


【リュウジ】「……うわっ!お前ら……いくらなんでも…………!」


【ナツキ】「え……ま、待って、なにこれ……」


気づけば広場は、大小さまざまなスライムたちで埋め尽くされていた。青、赤、緑、透明まで混じっている。


【リュウジ】「ざっと……三百匹はいるぞ……!?」


【ナツキ】「……これ、荷台に乗り切る……?」


【リュウジ】「……無理だな」


だが、そこでリュウジの脳裏にふとアイデアが閃いた。


【リュウジ】「いや、待てよ……もしかしたら……いけるかも!」


その目がきらりと光った瞬間、周囲の空気がほんの少しだけ動いた。


笑いと驚きの中に、次の作戦の予感が――静かに、芽を出した。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


まさかの300匹スライム地獄、そしてユイナの修羅場(笑)

とはいえ、温泉観光地構想やナツキの感動など、ほんのり心あたたまる回でもありました。

次回はこの大量スライムたちをどう運ぶか――リュウジのひらめきにご期待ください!


気に入ってもらえたら、ぜひ評価(☆)やお気に入り登録をお願いします!

この一票が、ランキング浮上に大きく響きます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ