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不遇だったアラサーの俺が異世界転生させられたら  作者: 榊日 ミチル


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ー5章ー 13話 「領主と雇われ店長の、ほんの少し昔の話」

樹海へ向かうウルフ車の中、リュウジとユウは互いの現代での過去を語り合います。

そして辿り着いた先で出会ったのは――小さな小人!?

静かな旅路から一転、未知との遭遇が始まります。


ウルフ車の車輪が乾いた地面をゴロゴロと心地よい音で転がっていた。

城の屋上から見えた樹海へと向かう途中、リュウジとユウは並んで座っていた。


【リュウジ】「なぁユウ、ずっと気になってる事があるんだ。ユウってかなり頭が切れるし……なんて言うか戦略家っぽいなって思ってるんだよな。……まぁ、差し支えなければで良いんだけど、現代では何をしてたんだ?」


ユウは口元に手を当てて微笑んだ。

リュウジの存在を知ってから、彼に会うため別荘行きを急遽取り止めカリムを連れ、危険を承知で合流した。

この行動一つ取っても、ユウが只者ではないことは明らかだった。


【ユウ】「ふふふっ。大袈裟ね!私はただのスーパーの雇われ店長だった。確かに売り上げを上げるために戦略的な事は考えて実践してきたけど……それだけよ」


【リュウジ】「なるほどな、何か納得した!」


ユウは逆に、リュウジのことが気になっていた。

城を落とし領主になった現代人とは、一体何者なのかと。


【ユウ】「リュウジさんは現代で何をしていたの?」


【リュウジ】「俺は……自分で事業を立ち上げたかったんだ……いわゆる起業ってヤツだな。必死に勉強や実践を繰り返したけど、これといった結果は出せなかったよ」


リュウジの声に、少しだけ遠くを見るような寂しさがにじんでいた。

異世界の出来事に追われ、忘れていた記憶だった。


【ユウ】「立派じゃない!そう思ってやり続ける事ができる人なんて、そうはいないのよ?現代では結果が出なかったかもしれないけど、今では領主様。やっと花が咲いたんじゃない?」


【リュウジ】「いやいや、領主になりたくてやった訳じゃないから!……みんなが困っていてそれを何とかしてただけだよ。それに……壊そうとしたから許せなかっただけだ」


本当は静かに暮らしたかった。


【ユウ】「でも、もうみんながあなたを頼ってしまっている。スローライフはしばらくお預けね?ふふっ」


【リュウジ】「しゃーないなぁー。領主しながら別の楽しみでも見つけるかー。はぁ…」


それでも、今の自分をどこか誇らしくも思っていた。


そんな会話をしながら進んでいくと、遠くに目的の樹海が見え始めた。


【リュウジ】「あれか……まだ距離はあるが、かなり大きいな……!」


【ユウ】「ええ。それに、こんな荒野にあそこだけ森だなんて……怪しすぎるわ!」


不自然な森。

リュウジとユウは警戒しつつも、樹海へと進んでいく。


到着した二人の前に広がっていたのは、まるで壁のように鬱蒼とした草木だった。


【リュウジ】「これじゃ中に入れないな。しかしスライム達に作ってもらった森とは全然違うな……なんて言うか古代の森って感じがする」


それは、ただの印象ではなかった。

そこには長い年月が積み重ねられた、重厚な雰囲気が漂っていた。


【ユウ】「確かに。木一つ取ってみても、かなりの樹齢なんじゃないかしら」


森の気配を感じ取りながら観察していると、突然――


カサカサッ。


小さな音が森の中から聞こえた。


【リュウジ】「ん?何かいる!」


思わず声を潜めて、ユウと視線を交わす。


二人はそのまま身を屈め、音のした方向をじっと見つめた。


カサカサッ……。


もう一度、低く鳴る草の音。


そこに現れたのは――


ちいさな小人だった!


突然現れた小人!

この出会いが、今後の展開にどんな影響を与えるのか…楽しみにしていてください。

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