ー4章ー 14話 「戦わずして勝つ、そしてBBQ包囲戦!」
敵城前でまさかのBBQ!?
リュウジの作戦が一つの区切りを迎えます。
戦わずして勝つという前代未聞の戦略は、果たしてどこまで通用するのか?
今回も会話多めでテンポよくお届けします!
【リュウジ】「さぁ!これで戦いは終わったぜ。ってか戦ってないけどね」
ロックゴーレムによって領主城の正門が完全に封鎖された。 裏の隠し通路も塞がれ、領主軍は完全に城の中へと隔離された形になる。 その外側をリュウジ軍が取り囲む。これにより本格的な武力衝突は起きず、戦いは事実上終結していた。
【村人A】「…えぇっと……。リュウジさん、終わったってどういう事?」
【村人B】「これから領主軍の反撃が始まるんじゃないのか!?」
当然の疑問を投げかける人々に、リュウジは状況を説明した。
【リュウジ】「まず領主軍は、城に一時撤退しただろ?実はその裏で、ロックゴーレムが裏の出口を塞いでたんだ。さらに、この正門を岩壁で塞いだ。つまり、出たくても出られないし、外部からの増援も期待できないってことさ」
そこに、元突撃部隊の隊長が前に出る。
【隊長】「なるほど。領主軍は立て直すつもりが、篭城させられたって事ですね?……少数の軍でよくこんな策を……。」
リュウジの仕掛けた罠、相手の行動予測、そして決定的な一手。 何より死傷者ゼロでの勝利。それはまさに“神業”だった。
【リュウジ】「そうだ、あんた領主軍にいた訳だし知ってたら教えてくれ。城にある食糧の備蓄はどのくらいだ?」
【隊長】「……そうですね、詳細は分かりませんが、約半数の兵士が残ったとなると……。恐らく、3~5日で底をつくでしょうね」
閉じられた城。援軍も兵糧の補充も絶たれた領主軍に、降伏のカウントダウンが始まった。
【カリム】「父上と母上……。どうなっちゃうの?」
小さな声でつぶやいたカリムの言葉に、人々の視線が集中する。 彼が領主の子であることに、周囲が気づいた瞬間だった。
その空気を察して、リュウジがすかさず口を開く。
【リュウジ】「カリムっていうのか。実はお前の父さんがちょっと失敗しちゃってさ。この人達がずっと困ってたんだよ。だから、少し反省してもらわないといけないんだ。……大丈夫!ちゃんとまた会えるようにする、約束だ!」
そして、一斉に向けられる不穏な視線を一喝する。
【リュウジ】「おいおい。悪いのは領主だろ?こんな小さい子供に何の罪があるんだ?」
その言葉に、人々は言葉を失い、やがて怒りは静まった。
【リュウジ】「ってか腹減ったな!よし、もうやる事ないからみんなでバーベキューでもするか!ナツキ、食材はたんまりあるんだろ?」
【ナツキ】「もちろん!でも、一度に全部は運べなかったから、残りはユイナが持ってくるよ。たくさんあるから安心してね!」
【リュウジ】「よし!宴会だー!!」
【群衆】「オオオォォォォーーー!!」
まさかの、敵城前バーベキュー大会開始──。 リュウジの“戦わずして勝つ”戦略が、いま確かにその成果を現し始めていた。
今回はリュウジの作戦がひとまず形になり、次のフェーズへと進む回でした。
戦闘回かと思いきや、まさかの“敵城前バーベキュー”展開です。
キャラ同士の掛け合いや、包囲下の心理戦にもご注目いただけたら嬉しいです!
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