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花鳥風月の神様  作者: るち
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このエピソードからの登場人物

咲生さき

花の現人神、ハナカの記憶を持つ。短髪、鋭い目つき。

美路みろ

風の現人神、カザミの記憶を持つ。ボブ、大きな瞳のおっとりしたタイプ。

 今日は影宮家で花と風の現人神と対面する日だ。ミコトはいない。メールには体調不良で今日は欠席すると簡潔に連絡が届いていた。あれから俺からのメールに返事はよこすが、どれもあっさりしたものだった。

いきなりあんなことをしてしまったことには申し訳なく思ったが、やったこと自体については後悔はなく、ミコトにも謝るつもりはなかった。



 部屋に案内されると、既にかつての花と風の現人神が来ていた。翔愛がそれぞれを紹介する。


「こんにちわ。早速ですが紹介します。こちらが月の現人神ツクヨミの記憶を持つ光夜くんです。そして彼が花の現人神ハナカの記憶を持つ咲生(さき)くん。彼女が風の現人神カザミの記憶を持つ美路(みろ)ちゃんです。


「はじめまして。よろしく。」


 俺は二人に挨拶をした。咲生は俺と同じくらいの背丈に髪はスポーツ刈り、鋭い目つきをしている。服装からしてなにかスポーツをしている出で立ち。美路はボブの髪型に下がり眉、大きな瞳をしたもの静かそうなタイプだ。


挨拶をしたにもかかわらず、咲生からきつい視線を向けられる。俺は無視を決め込んだ。


「なぁ、お前。なにか言うこと他にないのかよ?」


やはり腹に一物抱えていたようだ。咲生から不快な言葉を投げられる。


「まぁまぁ、落ち着いて。」


翔愛が仲裁に入るが咲生はやめる気はないらしい。


「誰のせいでこうなったと思ってる?」


「言っておくが俺は今はツクヨミじゃない。過去のことをどうこう言われる筋合いはないし、過去にも責められるようなことはしていない。」


「っんだとっ!」


あわや咲生が俺に飛び掛かろうとしたところでソウが間に入り、咲生の手を取り見事に足払いをかました。


どんっっ!


「痛ぇっ!」


「人のうちで暴れないでくれる?」


「今のは咲生くんが悪いです。しかもその件はまだ調査中だと伝えたはずです。さぁ気を取り直して話をしましょう。今日はミコトちゃんがいないのですが。」


「会ってみたかったのにな。」


ぼそっと美路が呟いた。翔愛も含め、現在に転生した現人神の記憶を持つやつらはあくの強い奴らばかりだ。しばらくはそっとしておこうと思っていたが、ミコトに会って癒されたい。彼女は次の集まりに来るのだろうか。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 わたしはレンの秘密に驚いていた。まさかあんなものに興味があるなんて。レンの秘密はとてもかわいらしい白い蛇だった。


 秘密を共有してからもう一度、わたしはレンの母親が留守の時にレンの自宅にお邪魔した。そこでレンが最近飼いだした蛇に餌をあげたり、どうでもいいことを話し楽しい時間を過ごした。

兄弟だからかレンといると不思議と落ち着いた。学校では相変わらず必要最低限しか話さなかったが、自宅で二人でいるときは話が尽きなかった。


 レンが飼っているいる蛇は本当に利口だ。レンのことをきちんと認識しているようだ。レンの話によると、一度脱皮をして少し大きくなったそうだ。その蛇からは蓮の花のようないい匂いがする。光にあたると美しく紫に艶めくその姿はとても綺麗だ。


「名前つけてあげたら?」


「いいのが思い浮かばなくて。」


「この子はレンの宝物でしょ?」


「うん。」


「白い宝で白宝(はくほう)は?」


「単純だな。」


レンはケラケラと笑った。


「でもいいかも。白宝にしよう。」


レンがそう呼びかけると、白宝はやはり言っていることが分かっているのか、嬉しそうに金色の目を向けた。

読んでくださりありがとうございます。

続きが気になる、面白かったなど思われましたら、是非是非☆評価、応援よろしくお願いいたします。

楽しんで読んでいただけるようがんばります。

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