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花鳥風月の神様  作者: るち
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番外編1

「花鳥風月の神様」の番外編です。このお話は「隠事1」の最後に入る予定のお話でした。ツクヨミの聖剣、月鏡が記憶していることなのでツクヨミと神使達のやり取りもいれてもいいかなと思ったのですが、少し話がそれるような気がしたので入れるのはやめました。

のちにミコトにツクヨミが社から出た理由をきかれ、光夜はこのことを話しています。

「黄花8」のエピソードでも神使達が黄花の匂いには全く気付いていない理由をツクヨミが話しています。この経緯があったからでした。

「臭いっ、ツクヨミ様、匂いますぞ」


「確かに、臭いっ。これは人の女子(おなご)の匂いです。いったいどういうことです?」


神使達が騒ぎ散らしている。あれだけ黄花と過ごしているにも関わらず、神使達は黄花の存在には全く気付いていない。それなのに今日少し接した人の女の気配はわかるとは。無視を決め込みたいが、そもういかないようだ。仕方なく事実を告げる。


「社のそばでケガをしている人の娘を助けたんだ」


「な、な、なんと!」


「なりませぬ、ツクヨミ様。いくらお心お優しいとはいえ人の女と関わるなど!」


「困っていたから手を差し伸べただけだ」


「なぜに社の外に出られたのです?ツクヨミ様の姿は目立ちましょう」


「少し、ここに住む者たちを見たくなったんだ。変装はした」


嘘だ。本当はあれから会いにこなくなった黄花の様子が気になって、あいつがいる集落まで行こうとしていた。結局会うことはできなかったが。


「なりませぬぞ。いくら変装したとはいえ、人とは異なるのです。御身の安全をお考えください」


「そうですとも。ツクヨミ様の身になにかあったら我ら...」


「ああもうわかった。今後はしないから。」


「左様でございます」


「左様でございます」

お読みくださりありがとうございます。

また機会があれば、番外編のお話を描けたらと思います。

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