訪れた平和 最後の戦い
「カルテー二、かの昔に戦った敵 それこそ、滝の父親、貴明を倒した敵… なぜ、今になって」
「それはな、私の仲間から聞いたのだよ」
智嬉も、あまり比較的暗い過去は持っていなく、早々にカルテー二の技が解けた 普通に話せている
「カルテー二の仲間?」
「ああ リュザをよくも消滅させてくれたな さすがは貴明の息子といったところか リュザから聞いたのだ滝! 貴様結婚をするそうだな?」
カルテー二の技が効いて、俺はカルテー二の話をまともに聞けなかった
代わりに智嬉が答えている
「ああそうだよ!それがどうしたってんだ!」
「お前じゃない、滝に聞いてるんだ」
あっさり断られた
カルテー二は苦しんでいる俺の首を締めながら聞いてくる
「ぐぁっ……」
「滝!」
傍にいた純も少し技が解けてきた
「あまりにも久しぶりに私の技を受けたから少々効き目が強すぎたか?」
「司令官…」
春希は心配そうに司令官に話しかける
「なんだ」
「いつもより滝さん、なんか押され気味じゃないですか?」
「そうだな、滝が最も苦手とする相手、カルテー二なんだ 貴明を殺した相手でもあるし、1番滝を、いや、蒼山家を憎んでいる敵なんだ 」
圭介は負けじと戦いに走る
「畜生、兄貴!!しっかりしてくれ!1度は倒した敵じゃねえか! 早く戦いを終わらせないと、一生結婚どころか、平和なんか来やしない!!」
「その通りだ滝!!私達も戦う!!」
カルテー二は圭介を邪魔に思ったらしく、幻影呪縛を食らわせた
「貴様がこいつの弟か よくも私の仲間を裏で操作していたな?そしてお前も、中々暗い過去を持っているな…… くっハハハ……!!」
「けい……すけ……、圭介…!!」
首を締められて手が少し緩み、言葉を発することができた
「く、くそ…こんな技に引っかかるなんて…兄貴をまた助けられないだなんて嫌だ!!」
そして、思わぬところで、ここで再会するとは思わなかった人物に出会った
「"三節斬"!!」
目にも止まらぬ速さで、その男はカルテー二が俺の首を絞めていた手を見覚えのある長い三節棍で敵をなぎ倒していく
「な、なに!!?」
俺はカルテー二の手から振り落とされ、床に叩きつけられた!
ドサッ!!
「かはっ……ゲホッゴホッ!!……あいつは…!!」
その男がなぎ倒すと、こちらを向いてニコッと笑った
短髪の金髪、緑のジャケット、白い線が入った青いパンツ……
「君は……もしかして……」
トヴァースもかつて共に戦っていた仲間だから思い出していた
「春希くん、飛鳥さん、はじめまして、俺は"佐々本陽仁"っていいます リメンバーズのみんな、久しぶり!!」
それはそれは、陽仁の笑顔はとても眩しかった
「陽仁!!!」
「ええっ!?なんで!?陽仁、お前大学生をやっていたんじゃなかったのか!?」
「大学生って言っても短大だけどね智嬉さん!それより、カルテー二を……」
かつて一緒に戦っていた仲間、陽仁が復活したということは、俺たちの住んでいる世界は……!?
「貴様どうやってここへ来た!?」
「陽仁、助けにきてくれた事には感謝する しかし、何故なんだ」
司令官も不思議に思っていた
「……俺の能力が、滝が本気で死ぬのを察知して、いてもたってもいられなくて」
ロダ様は急いで俺たちの世界の状況を巨大モニターで確認した
「良かった、平和そのものだ、そなたがきて、もう平和ではなくなったのかと思ったぞ」
「あちらの世界は大丈夫ですよ じゃなかったら俺は学生やってませんからね」
「滝さん!!今のうちに、カルテー二を倒してください!!」
俺の仲間たちが、必死になって戦ってきたのだ 今俺の住んでいる世界が平和な時に、早く敵を倒さなくてどうするんだ
「……滝 戦わなくていい 私が蹴りを付ける お前たちは平和なうちに逃げなさい」
司令官は突然不安になることを言い出した
「な、なに言ってんですか!?」
「こいつを倒して、式を挙げてみろ また逆恨みして敵が襲ってくるぞ」
司令官は至って冷静で、かつ冷たい声色だった
「司令官……っ!!」
俺は涙が止まらなかった
「私は君たちの住んでいる世界で、必ず生まれ変わってみせるよ」
「滝、みんな、元気でな 達者に暮らして欲しい そして、戦いがない平和を私達は願っているよ」
そうして、半ば強制的に俺たちは元の世界へとゲートで戻り、司令官、トヴァース、ロダ様達はそのまま俺たちと戻らずカルテー二を倒していた……――
「シルヴァ・トラーズ!!!」
俺は、無意識に司令官の名前をゲートで戻る時に叫んでいた――
現代世界に戻っても、俺はただ、ひたすら涙を流していた
平和な世界がやってきたというのに――




