まだ諦めない
ダガンドの部屋
「時は、貴明さんの前に、強かった能力者がいた頃の話だ」
それは、はるか昔… 滝くんの父親、蒼山貴明が現役能力者だったときの事――
私は、蒼山滝、圭介の父親"蒼山貴明"私の住んでいる国が今、大変なことになっている
私の住んでいる国は大きい宮殿があり、皆一般人も、能力者も、多くの人がそれぞれ住んでいる国だ
しかしその国は焼かれ、争いが耐えない
どうして焼かれたかは定かではない それは滝がリーダーの今も原因不明のままだ
恐らく、今のロダ様と、私より強かった能力者の権力争いではないかと仲間の間では疑っている
「貴明!!」
私は能力者であり、この国の国王…"ロダ"様を守る役目を担っている
私が強くなければいけないのに、仲間は敵の数と強さに圧倒され、私はピンチに立たされている
どうして私が強くならなければいけないのか
「貴明!!お前だけでも、お前の住んでいる所に帰れ!!」
先程から自分に話しかけているのはシルヴァ・トラーズ
私達の司令官だ
見た目は美しい銀髪の肩まである長さで、鋭い目付きで背が高い
「畜生!俺たちでも歯が立たないなんて!!」
ジュン・タルナ
彼は紺色の髪色でこのメンバーの中で1番怪力である
「シルヴァ… このままでは危険だ、私はやはり、悔しいが逃げるとしよう」
「ああ、お前だけでも、逃げてくれ!!」
シルヴァはこの時、私に逃げてくれ、生きてくれと願っていた
ひたすら戦い続け、早1年が過ぎる
敵は何百人もの敵を呼んだようだ
「くそっ…!!」
私は埒が明かず、どう足掻いても勝てない、このままではロダ様に影響が及ぶ、と悟り能力で通路を造り出し自分の住んでいる所に逃げようとすると
「そこまでだ」
私の後を追って、敵・カルテー二が襲いかかる
私の胸ぐらを掴んだ
「ぐあっ!!」
「ふふっ…捕まえたぞ、貴明 さあ、その力を解放しろ!!」
俺の力はこのメンバーで1番強い
解放すれば国諸共吹き飛ぶ
「やめろ!!貴明!早く逃げろ!!」
「ああ!!」
「逃げるのか」
カルテー二は私の仲間を次々倒していく
唯一元々強かったジュン・タルナはバリアをして命拾いをした
「仲間を置いて逃げるのか ロダ様を置いて…」
私はもう、死んでもいいとさえ思った
幸いにも、2人の息子にも恵まれた
これだけ長い年月、戦い続けてきたのだから
しかし、今は争いがまだ終わっていない
ここで終わるわけにはいかない
私はそう思い、瞬時に自分の息子、高校生の滝に私の力を託そうと思った
「ロダ様 私は一旦身を引きます そして、現代の世界に戻り、滝の力を借ります」
カルテー二の技を出す隙を見て、命からがら、テレポートで高校生の息子がいる現代へ逃げた
私はここで力尽きるが、滝に私の力を託せば――
「貴明!!お前分かっているな!?ここと通路を開通してしまえば、私たちの住む世界と、お前たちの住む世界で、敵が行き来出来てしまうんだぞ!!」
シルヴァは逃げる私に向かって叫ぶ
「……承知の上で、私はロダ様を守る 仲間もやられた 最後の力を 私の住んでいた国で――」
「貴明!!!」
回想終わり――
その話を聞いていた俺は、顔面蒼白になっていた
「それが、今に至った、と」
「あの時、俺たちはカルテー二が貴明さんを現代の国まで追いかけたと報告が来た時すぐに君たちの住んでいる国と敵が行き来できないようにゲートを閉じた しかし」
<挿絵>
俺は思わず慌てて耳を塞ぐ
「分かってる!! そのとき、間に合わなくてカルテー二はもう、俺のすぐ側まで空中にいて、親父も空中で戦っていた!! けどそのとき親父は力尽きて!!」
俺はダガンドにいつの間にか抱きしめられていた
「…憎むか?シルヴァ様を」
「司令官は、親父に生きて欲しかったんですよ 司令官はなにも悪くないです」
「カルテー二は貴明さんを追い詰めて追い詰めて、地獄に落とした… 」
俺はゆっくり立ち上がった
「 司令官には、仲間がいるんですから もう1度、司令官と話し合います やっぱり、司令官には生きて欲しい…俺にとっては、大切な人です 殺したくないです」
顔を見あげると、ダガンドの隣に、親父の透明な姿が見えた
「親父!?」
『生きてくれ もう、戦わなくていいんだよ 君は』
そう言うと、また消えていった
(親父… 必ず、司令官を守るよ)
「行きます、俺は 司令官とのケンカをしに」
迷うことなく俺たちは司令官の自室へ向かった――




