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strength and…   作者: まなか
32/50

春希、貴志 それぞれの想い

司令官は、俺たちの様子を見に2階へ上がった

司令官の目の前にばったり通路に伊月が現れた

「あっ司令官!お疲れ様です」

「滝の格好じゃないんだな?」

「はい、戦い以外で変装していたら、逆に皆から怪しまれますからね 純さんも、能力者になりましたし、私の護衛は一時休戦です」

伊月の服装は、とっくに白いパンツ、白いジャケット、黒いポニーテール…ではなく、自身の私服だった

普段の私服は藤色のスタジャンらしい

「そうだな、大きい敵も倒した、お前さんも疲れただろう、しばらくは情報支部で勤務だ」

「はい、分かりました」

伊月はそのまま情報支部へ向かった

「そうか、純も戦えなかったが、能力者に戻ったんだよな……」

司令官はまず、俺にお礼を言おうと、ドアをノックした

「はい、春希です」

「疲れてるとこすまないな、少しいいか? 司令官だ」

「司令官? はい、今開けます!」

戦いばかりで、未だに整理できていなかった部屋を司令官に見られるのはなんだか恥ずかしかった

「すいません、戦いばかりでしたから、まだ着いた時のままの状態で、ダンボールだらけなんです」

俺がそういうと、司令官は苦い顔をした

「そうか、戦いばかりだったよな こんな辛い思いをして、春希も来たばかりで大変だろう」

「いえ…俺は、ヒーローになりたかったんです だから、今回滝さんを偶然ですが敵から剣を抜いて、倒せたのは誇りに思います!」

俺は爽やかな笑顔でニカッと笑った

「……お前を選んで良かった あいつは、いつまでも前に進まない 卑屈で、戦うのが嫌いで、いつも逃げ腰なんだ 本当は、戦える力を持っているのに」

俺は司令官を察して、部屋の中へ入らせようとした

「…どうぞ? 汚い所ですが 俺で良ければ、相談に乗りますよ そんな事智嬉さん達の前では言えないでしょう?」

司令官は苦笑いをした

「いや、大丈夫、すまない、私もストレスが溜まっているようだ、お前さんも、ゆっくり休むといい」

「はい、ありがとうございます」

次は俺の隣の部屋、金堂裕也の部屋をノックした

「……裕也、私だ、司令官だ」

声をかけても、返事がなかった

「ん?いない?」

俺は慌てて司令官に報告する

「あっ、裕也ですか?裕也なら、今道場にいますよ!壮志と組手をしています!」

「はあ、元気だなあいつら 教えてくれてありがとう 貴志はいるか?」

「貴志なら、部屋にいると思いますが?」

続けて、貴志の部屋をノックする司令官

「私だ、司令官だ」

「ああ、司令官ですか どうぞ」

ガチャリ……

「お前も、戦いで疲れただろう」

「俺は能力者になって1年しか経っていませんが、今回の敵はやばかったですね 本当に死ぬかと思いました」

貴志の部屋は、壁紙が淡い水色が印象的

普段から寒色系が好きらしい

貴志は長い髪を1つに束ねる

「……滝が串刺しになり、我々もやられそうになった時、いの一番にバリアを張ってくれたのは、貴志だっただろう?」

「なっ、分かってたんですか!?」

「分かっていたよ バリアの力は、貴志が1番強い 防御面では、お前がいてくれなくては、全員生きていたか分からぬ」

貴志は司令官にそう言われ、胸が熱くなった

「全員、生きて帰りたいじゃないですか 誰か1人でもやられるなんて、俺は嫌です!! 滝さんは死にたかったみたいですが、見ているこっちは胸が苦しくて」

司令官は貴志を強く抱き締めた

「司令官…?」

「ありがとう、ほんと、滝を1発殴りたいぐらいだ こんなに仲間に迷惑をかけて…」

「あなたも、分かっていますでしょう? 滝さんが悪いわけではないんです 貴明さんの、力が敵を引き寄せる… 貴明さんも、本来ならきっと、こんな能力欲しくなかったに違いないですよ」

貴志は優しい笑顔で司令官を宥めた

「ああ、分かっている…痛い程に、な 貴志、お前の弟も、能力者に…」

「それは言わないでください だから俺は、ここにいるんです」

「強いな、君は」

貴志は部屋から出ようとする

「俺も、滝さんの様子を見に行きますよ 心配ですから」

「ありがとう 滝を、頼むぞ」

「はい」

貴志が部屋から出て行った後、司令官は躊躇う

「……智嬉が心配だな 能力がない状態で、戦って…」

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