負けられない
司令官室
司令官室には、司令官と貴志がいた
「一刻も早く智嬉たちを守らないと!あいつらは能力者として日も浅い、そんなリュザを目の前にして戦うだなんて無茶だ!」
「1番に智嬉さんが狙われるでしょう、滝さんを泣かす為に」
貴志と司令官が話し合っている最中、テレポートで純さんと伊月が司令官室へ入り込んだ
「許さねえ!!仲間を悲しませるだなんて!!」
純さんが突然大声を出すと、司令官は驚いた
「純!!? どうした、敵に襲われたか!?」
「まあ、当たり、です…久しぶりですね、司令官 新しい敵に狙われて戦っている最中、俺は突然能力が目覚めたんです 」
「なんだって…!?」
「それまでは、本当に力が出なかった、ただの一般人でした…けど、あいつを守りたい、滝を守りたいって戦ってる最中に強く思ったら…」
伊月も身を乗り出して司令官に訴える
「司令官、私も傍でずっと純さんを見てきましたが、彼は普通の人でした 仕事している時も全く能力が出なかったんです」
「そうか、純 お前があいつを守りたいのなら、私は止めないよ 今、能力がない智嬉も敵に捕まっててな、困っていたところだ」
司令官にそう言われ、純さんは腰に手を当てて考える
「智嬉が? 能力者時代は滅多にそんなこと無かったのにな ……滝、いるんだろ?」
司令官はため息を着いて、
「滝はあくまでも指揮官、ここでじっとしているわけにはいかないだろ、智嬉たちを助けにたった今向かったとこだ」
「連れていって欲しい!」
「待て」
司令官は通信機を使って、壮志を呼び出す
「壮志?お前連絡がないけどどうした? …なに?、裕也が敵に連行された!?直ぐに我々も追いかける!!」
伊月は心配そうに司令官に尋ねる
「あの、司令官、裕也達も…?」
「続々敵が現れているようだな ここの結界も、更に強化せねば!まずは壮志達を助けてからだな 智嬉は滝に任せよう」
司令官の意見に、純さんも賛同する
「ああ、滝と智嬉は親友同士だ 滝がいれば千人力だろう」
「純、伊月、すまないが壮志達を助けてやってくれ」
司令官は壮志の居場所の住所が書かれたメモを伊月に渡し、2人は直ぐに追いかけた
「……敵が明らかに増えている」
――シルヴァトラーズ!! 貴様の大切にしている仲間、蒼山滝を殺した!!
「な、なんだと!?」
突然リュザの強く響いた声に、司令官は驚愕する
――間もなくこの世界は滅びる…貴明の力が、爆発を起こすだろう、っははは!!
「遅かったか、私の力では!!!」
「まだ、諦めてはいけませんよ――」
頭を抱えた司令官の脳内で、陽桜瞳さんの母、陽桜峰子さんの声が響き渡る
「そうだ、諦めるわけには、いかない… 私は…国王ロダ様をお守りする身…そして滝は…」
"惑わされないでください、司令官!!"
「滝…」
その頃、アジトでは
リュザは滝さんを無数の剣で串刺しにしていた
「いやだ、滝ーー!!!」
智嬉さんの悲鳴が木霊する
「終わったのか、俺たちの力は無駄だったのか…」
俺も、ただ立っている力すらもなかった
滝さんが助けにきたその瞬間、リュザは力が暴走し、俺たちを攻撃した
そして、滝さんもリュザを止めようと技を駆使したが止められず、今の状態になってしまった
「はっははは……!!終わりだ、蒼山家!!」
リュザが高笑いすると、身体中血だらけではあるが、微かに滝さんのだらんとした指が動いた
「……滝?」
「終わる、かよ… 」
「なに!??まだ動けるのか!??これだけ身体ごと壁に串刺ししても、それでも!!」
ディーゼも滝さんにトドメを刺そうと、技を放つ構えをした
俺たちはボロボロになりながらも必死で滝さんの目の前に立ち、庇う
「お前ら!!」
「滝さん…ひとりじゃ、ありませんよ…死ぬ時は、一緒です…」
俺もリュザやディーゼの力で体がボロボロになってしまった
「くそっ…弱いとばかり思っていたが…」
するとその時、司令官達がテレポートでアジトへやってきた
「リメンバーズチーム、参上!!」




